アレサは出身地デトロイトで「アレサ・フランクリンの日」が制定されるほどの大スターに。マーティン・ルーサー・キングからも祝福される中、熱唱するアレサに群衆は喝采を送った――。
1967年9月に発売され、翌年発表のアルバム「Lady Soul」に収録。プロデューサーのジェリー・ウェクスラーからの要望でキャロル・キングとジェリー・ゴフィンが書き下ろしている。「あなたに出会ったことで素の自分でいられる」という恋の歌だが、アレサがスケールの大きい声で歌うことで女性解放運動を後押しする曲となった(R&B2位/ポップ8位)。ピアノや弦の響き、コーラスも印象深い。作者のキャロルは自身の「つづれおり」(71)でカバー。本映画でダイナ・ワシントン役を務めたメアリー・J.ブライジもカバーしている。アレサは晩年、キャロルが栄誉を手にした2015年のケネディ・センター名誉賞授賞式で本曲を熱唱し、拍手喝采を浴びた。