歌手としてのアレサをコントロールしはじめたテッドに向け、彼女の心を代弁するかのような名曲が生まれる…
1968年のアルバム「Lady Soul」のラストを飾ったバラード。同年2月に発表されたシングルのB面曲だったが、全米チャートでR&B9位/ポップ16位を記録。愛する人に自分を受け入れてもらえない辛さと諦めを切なげなヴォーカルで情感込めて歌い上げたこれは、夫テッド・ホワイトから暴力を受け離婚寸前だったアレサの心情を映し出したかのような曲でもある。オペラ風の高音ヴォイスはアレサのコーラス隊だったスウィート・インスピレーションズのメンバーでホイットニー・ヒューストンの母親としても知られるシシー・ヒューストン。曲の作者はソングライターとしても才能を発揮した妹キャロリンで、彼女は1973年の名曲「Angel」も書いている。