ヒグマ

ヒグマ

ライオン、トラと互角以上、
最強肉食動物!
氷河期終わりの約1万2千年前まで生息していた全長3m以上の巨大なヒグマの仲間・ホラアナグマは洞窟で多くの化石が発見され、旧石器時代の人類の最大の天敵の一つであった。人類はその恐怖から火を発明して絶やすことなく闇を照らし続け、オオカミを味方に付けることで“番犬”を発明する。ヒトと野生動物の関わりが複雑に繋がってくる壮大なナチュラルヒストリーが見事に描かれている。
分類食肉目クマ科
分布ユーラシア大陸、北米 ※日本には北海道に生息。グリズリー、ハイイログマなど地域ごとに異名をもつがすべて同種。
形態最大体長2.5m 体重400kg 同じヒグマでも北にいくほど身体が大きくなる。北海道産のものが250kg前後に対して、アラスカ産のものは800kg以上になる。視力が弱いが、嗅覚はイヌ以上と言われ、数キロ先のわずかな血の匂いもかぎ分ける。咬む力は350kg以上あり、瞬間的には時速70km近いスピードで走ることができる。
生態単独性。餌場でのなわばり争いやメスを巡る争いで、オス同士が激しく闘う。これは季節によってエサが手に入らなくなることや、繁殖期が短く限られていることに由来する。雪深い極寒の季節には、食べものも無く多くの動物が死に絶えてしまう。クマは冬眠を獲得することで、最大半年近く飲まず食わず、排便もせずに極限の季節を乗り越える方法を手に入れた。寿命は約25年。