PRODUCTION NOTES
ポスト・アポカリプスの圧倒的なヴィジュアル

ポスト・アポカリプスの
圧倒的なヴィジュアル

技術とセンスの最前線に立つクリエイターたちが、前作に続き再びヨン監督の元に集結した。今回、彼らはさらにクオリティにこだわり、前回を超える大迫力のヴィジュアルやアクション・シークエンスを作り上げた。前作は主に電車の中が舞台だったが、今回は広大な港、2000平方メートルにも及ぶ第631部隊の巨大な要塞、ソウルのダウンタウンなど、バラエティに富んだ背景が登場する。「前作のレベルで満足したくなかった。もっと新しいものを取り入れる努力をした」と製作のキム・ヨンホは語る。
撮影技術、プロダクション・デザイン、特殊効果、振付、CGまで、それぞれの分野で活躍する旬のクリエイターたちが力を合わせて、1年間をかけて撮影の準備を行った。ヨン監督は、今まで見たことがないような場面を作るために力を尽くした。乗り捨てられた車であふれた高速道路、暴走する自然に飲み込まれる都市、陸に打ち上げられた船──こういった風景を見ると、ウイルスが発生してから4年後という設定がリアルに感じられる。
ヨン監督は、徹底的にポスト・アポカリプスを描いたことについて、「普段から見慣れた風景を、荒廃した土地に変化させることによって、恐怖を身近に感じられると思った。さらに、滅亡した世界を通して、むしろ逆説的に人間の持つヒューマニズムを際立たせることができる。だから、今回の映画もそういうメッセージを発信できるように苦心した」と説明する。