『ミッドナイトスワン』で世界中の人々の魂を、今も激しく揺さぶり続ける内田英治監督最新作。蒼には新作ごとに全く異なる顔を見せ、その実力をスクリーンに刻みつける山田涼介。今回がラブストーリー映画初主演となる。美夏には他に並ぶ者のない圧倒的な透明感で人々を魅了する浜辺美波。内田監督が熱望し念願成就した久石譲が、本作のためにオリジナル楽曲を手掛けた。また主題歌は幅広い世代から絶大な支持を得ているMrs. GREEN APPLEが担当。ピアノとガムランボールの音色に導かれ、声を捨てた青年と、光を失った音大生の密やかな情熱が交差する、世界でいちばん静かなラブストーリー。
声を捨て、毎日をただ生きているだけの蒼。ある日、不慮の事故で視力を失い絶望の中でもがく音大生・美夏と出会う。何があってもピアニストになるという夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女をすべてから護ろうとする。だが、美夏に想いを伝える方法は、そっと触れる人差し指とガムランボールの音色だけ。蒼の不器用すぎる優しさが、ようやく美夏の傷ついた心に届き始めた時、運命がふたりを飲み込んでいく──。
1993年5月9日生まれ、東京都出身。アイドルグループのメンバー。2015年公開の主演作『映画 暗殺教室』で日本アカデミー賞の新人俳優賞受賞。以降、『グラスホッパー』(15)、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(17)、『鋼の錬金術師』シリーズ(17・22)、『記憶屋 あなたを忘れない』(20)、『燃えよ剣』(21)、『大怪獣のあとしまつ』(22)に出演。ドラマも「キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木(20/TBS)、「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」(22/EX)、「親愛なる僕へ殺意をこめて」(22/CX)、「王様に捧ぐ薬指」(23/TBS)など多数の話題作に出演している。『BAD LANDS バッド・ランズ』が公開中。ラブストーリー映画では、本作が初主演となる。
2000年8月29日生まれ、石川県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞を受賞し、同年『浜辺美波~アリと恋文~』で女優デビュー。2017年に、映画『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の賞を受賞。近年の主な出演作は、『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』(21)主演蛇喰夢子役、ドラマ『ドクターホワイト』(22)主演 白夜役、アニメ映画『金の国 水の国』(23)サーラ役、映画『シン・仮面ライダー』(23)ヒロイン緑川ルリ子役、NHK 2023年度前期 連続テレビ小説『らんまん』ではヒロイン槙野寿恵子役など。現在映画『ゴジラ-1.0』が公開中。ヒロイン大石紀子役にて出演。
1993年11月14日生まれ、兵庫県出身。2010年に俳優デビュー。2012年、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で注目を浴びる。主な出演作品には、「日々ロック」(14)、「ちはやふる」シリーズ(16・18)、「帝一の國」(17)、「22年目の告白私が殺人犯です」(17)、「純平、考え直せ」(18)、「ビブリア古書堂の事件手帖」(18)、「WALKINGMAN」(19)「ALIVEHOON アライブフーン」(22)、「そして僕は途方に暮れる」(23)、「隣人X -疑惑の彼女-」(23)などがある。
1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。「劇団☆新感線」の看板俳優。舞台、映画、テレビドラマなど幅広く活躍。近年の主な出演作は『信長協奏曲』(16)、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(16)『シン・ゴジラ』『超高速!参勤交代 リターンズ』(16)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16)、『パディントン』 (16・声の吹替)、『パディントン2』(18・声の吹替)『空白』(21)「KAPPEI」(22)、「ヴィレッジ」(23)などがある。
ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。「週刊プレイボーイ」の記者を経て99年「教習所物語」(TBS)で脚本家デビュー。伊藤沙莉主演の映画『獣道』(17)が多くの海外映画祭で評価されたのち、2019年にNETFLIX「全裸監督」で監督・脚本を担当。その翌年公開された『ミッドナイトスワン』(20)が日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した。その後、『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23)はポルト国際映画祭およびブリュッセル国際ファンタスティック映画祭の2大ファンタ映画祭にて受賞。新作『マッチング』(24年2月)の公開も控えている。
『風の谷のナウシカ』 (84)以降、宮崎駿監督作品の音楽を担当するほか、北野武監督作品、『おくりびと』(08)、『悪人』(10)など数々の映画作品を担当。『トンマッコルへようこそ』 (17)では大韓民国映画大賞最優秀音楽賞、『おばさんのポストモダン生活』 では第27回香港アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。01年、映画監督としてデビューを果たした 『Quartet カルテット』 を製作。04年「ワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O.)」 初代音楽監督に就任。09年、紫綬褒章受章。10年国立音楽大学招聘教授に就任。20年新日本フィルハーモニー交響楽団Composer in Residence & Music Partner。21年日本センチュリー交響楽団首席客演指揮者に就任。22年エグゼクティブ・プロデューサーを務めた舞台「となりのトトロ」が、英ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで世界初上映され、ローレンス・オリビエ賞最多6冠を獲得し話題を集めた。25年4月から日本センチュリー交響楽団音楽監督に就任予定。
04年、映画『おと・な・り』(09)の原案である「A/PART」が函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞長編部門で佳作受賞。09年には小説「おと・な・り~萌芽のころ~」で映画のストーリーの1年前から始まりまでをひと月ごとに描き、小説にも進出。13年の映画『ジンクス』でも、原作・脚本を担当し、小説も執筆している。その他手掛けた作品には、『近キョリ恋愛』(14)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、『心が叫びたがってるんだ。』(17)、『おもいで写真』(21)、『奥様は、取りつかい注意』(21)などがある。
柴崎幸三、山本英夫に師事。『冷たい熱帯魚』(11)で三浦賞を受賞した。その他の作品に『キトキト! 』(07)、『Sadistic Mica Band』(07)、『インスタント沼』(07)、『黄金を抱いて翔べ』(12)、『ラブ&ピース』(15)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16)、『兄に愛されすぎて困ってます』(17)、『OVER DRIVE』(18)、『PRINCE OF LEGEND』(20)、『総理の夫』(21)などがある。