Production Noteプロダクション ノート

美術のアラン・マクドナルドは、「すごくリサーチをする必要があった。『トップ・オブ・ザ・ポップス』(BBCで放送されていた音楽番組)を見て、 鍵となるものを探したよ。『NME』や『サウンズ』、『メロディー・メーカー』などの音楽雑誌を手に入れ、アイディアをもらった」と語る。 衣装デザイナーのティツィアーナ・コルヴィシエリは、当時の若者たちのライフスタイルをリサーチすることで、 作品に革新的な感覚を持ち込んだ。「80年代はお金がなかったから、 新しい洋服を買うことはできなかったわ。たとえお金があって、最新流行の洋服を買いたいと思っても、 ダブリンでは手に入らなかった。若者は常にチャリティーのお店や古着屋に足を運び、 時には現代風のファンキーな洋服に見せかけるために自分たちで作り替えたの。 それに、70年代のお古もたくさんあったから、親や兄妹の洋服ダンスを漁ったりしてね。アイディアの宝庫だったことは確かね。」