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『ヘレディタリー/継承』を超えて全米でA24ホラー史上最大のヒット
			気鋭の双子YouTuber監督が放つ、禁断の超快感ホラー上陸

 サンダンス映画祭で話題騒然! A24が北米配給権を獲得し全米はじめ全世界で大ヒット、アリ・アスターやジョーダン・ピール、サム・ライミ、スティーヴン・スピルバーグら名だたる名匠も絶賛した新世代ホラーが、この冬、いよいよ日本に上陸する!

 90秒の憑依チャレンジ――ルールは簡単、“手”を握り、「Talk to Me」と唱えて招き憑れるだけ。しかし、一つだけ注意が必要だ。制限時間の90秒を超えて霊を憑依させ続けては、絶対にいけない。手軽にスリルと高揚感を味わえる行為にハマっていく若者たち。だがその代償はあまりにも大きかった。

 キャッチーな設定や過激な残酷描写とともに描かれるのは、人との繋がりを強要されるSNS世代の若者たちの孤独。フレッシュなキャストを起用し、現代的なテーマとエッセンスをちりばめつつ、ホラー映画の定石を巧みに覆してみせる軽やかな演出手腕は、新世代の映像クリエイターらしい感性の賜物といえるだろう。『SMILE/スマイル』(22)、『ブギーマン』(23)など若き才能の躍進が目立った2023年のホラー映画界を締めくくるにふさわしい話題作『Talk to Me/トーク・トゥ・ミー』。その衝撃を、とくと目に焼き付けたい!

STORY

母を亡くした高校生のミアは、気晴らしに仲間とSNSで話題の「#90秒憑依チャレンジ」に参加してみる。
ミアたちはそのスリルと強烈な快感にのめり込み、チャレンジを繰り返していくが、仲間の1人にミアの母の霊が憑依し——。

PRODUCTION NOTES

企画の始まり

 「『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、10代の若者が自分の感情をどう対処したら良いのか分からず葛藤し、そのはけ口を見つけようとして混乱する姿を真摯に描いています。僕たちがこの作品をデビュー作にしたいと思ったのは、これが現在の僕たちの世界に最も近い物語であり、それを表現したいと思ったからです」

 そう語るのはオーストラリアの双子映画監督ダニー・フィリッポウとマイケル・フィリッポウだ。2人は、総再生数15億回、登録者数679万人を誇るYouTubeチャンネル「RACKARACKA」で世界的に知られる超人気YouTuberでもある。『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、そんな彼らの長編映画デビュー作である。

 本作のアイデアは、成長していく近所の子どもたちを観察する中で生まれたという。ダニーはこう説明する。「1人はドラッグで色々な実験をし、仲間たちがその体験をカメラに収めていたんです。ある時ドラッグを服用した後、床で痙攣し始めたんです。仲間たちは変わらず笑いながらビデオを撮っていました。僕はその様子をみて強い衝撃を受けると同時に、とても怖いなと感じました」

 双子の友人であるデイリー・ピアソンが、霊に取り憑かれる体験を楽しむ10代の少年たちを描いた短編映画を2人に共有。ダニーは、そのコンセプトに想像力をかき立てられ、共同執筆者のビル・ハインツマンと話し合いを始めた。

 ダニーが語る。「物語は、草稿の段階でどんどん溢れてきました。登場人物はとても現実的に感じられ、自然に展開していったんです。僕が最初に80ページのシーンやアイデアやキャラクターを書き、そこにビルがアイデアを付け加えてテーマや構成ができていきました」

 この映画は、霊を憑依させることでハイになる体験を見出す10代の少女の物語だ。しかし、より深い部分では、依存症や精神疾患を抱えている若者たちをテーマとしている。抑圧した痛みから逃避しようとして、結局はその痛みを爆発させてしまう様子が浮き彫りになる。

 登場人物や物語が形成されていく中でダニーとマイケルは、『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』を自分たちの長編映画デビュー作にしようと決断した。

監督インタビュー

監督インタビュー

監督
(2023/7/26海外取材にて/ダニー参加・マイケル体調不良により欠席)
監督インタビュー

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監督
(2023/7/26海外取材にて/ダニー参加・マイケル体調不良により欠席)

監督インタビュー

(2023/7/26海外取材にて/ダニー参加・
マイケル体調不良により欠席)
監督デビュー作にホラー映画を選んだのはなぜですか?
自分が惚れ込んだ最初のジャンルがホラーでした。子供の頃、母は僕らが観ていいもの、いけないものに関してとても厳しくて、ホラーは一切観せてもらえなかったんです。だから「観てはいけないものを観ている」という感じがして、子供の頃の僕らにとって、ホラーはとてもスリリングで、思い入れもあり、大好きでした。大人になってから、ダークなテーマを掘り下げるときに、ホラーはとても楽しい方法であることに気づきました。説教臭さや、メッセージ性が強く鼻につくような感じをなくせるからです。劇場での体験という意味でも、すごく楽しいと思います。ホラー映画はみんなで観てこそ楽しいし、リアクションをするのが楽しい。そういうジェットコースターみたいな要素があるホラーがすごく好きなんです。
北米配給がA24に決まったときはどう思われましたか?
そもそもサンダンス映画祭で選ばれたこと自体が奇跡だと思っています。特にジャンル映画は数も多いし、選ばれる可能性は0.5%だと言われていて、だからサンダンスから招待が来たときはすごくシュールな気分でした。映画祭にはキャストとクルーと全員で行って、プレミアの様子もYouTube用に撮影しました。色んな会社が配給権を争ってくれて、その中のひとつが、本当にクレイジーな話だけど、A24でした。実は撮影中、ジョークでよく「A24っぽいよね」というような話をしていたんです。編集中も何かを選ぶ際に「A24だったらこの映像を長めに残すよね」とか言って。だから実際にA24が僕たちにプレゼンをしてくれたとき、本当にクレイジーな気持ちになりました。彼らは一度ニューヨークに戻ったんだけど、他の配給会社からもオファーがあると知るや、またユタ(サンダンス)に戻って僕らに会いに来てくれて、どれだけこの映画をやりたいか、信じているか、好きかを話してくれました。そのとき泣いてしまったし、サンダンス映画祭での経験は、今までの人生で最もエモーショナルでした。文字通り僕らは、そこで夢を叶えたんです。最高の結果だったし、その様子を映像に残せたのもよかったです。
「手を握り『Talk to Me』と唱える」ことで降霊するというアイデアはどこから?
本作は、「孤独」や「人との繋がりを強要されること」について映画です。主人公のミアは、ジェイドたちの家族と無理やり関係を作ろうとし、一方で自分の家族との関係を拒絶している。人の持つ「悪徳」みたいなものを掘り下げてもいます。ミアの思考はヒビ割れていて、それは彼女の言動からも分かると思います。話しかけてほしい、孤独だから、誰でもいい、相手がほしい、そして肉体的に受け入れる――それが自分にとって良いか悪いかは関係なく。アルコール、ドラッグ、セックスといった何かに依存してしまうような状況です。一連の降霊は、ミアというキャラクターと、作品のテーマに深く結びついているのです。

また、脚本の第一稿から、“手”は何度も出てくるこの作品のモチーフ的な存在でした。「触れる」行為や「人との繋がり」とリンクしています。16歳のとき交通事故に遭い、目を怪我して病院に行ったんですが、とにかく身体の震えが止まらなくて。そんなとき、姉が手を握ってくれたら震えが止まったんです。愛する人が触れてくれて、その力が、僕を辛い状況から救い出してくれました。この映画では、そういう人がいなかったらどうなるのかをホラーに落とし込みました。もし、孤独なのに周りに誰もいない状況が続いたら、何かと繋がりたい一心で、たとえ間違いだとわかっていてもすがりついてしまう。そしたらどうなってしまうか、というところから“手”のモチーフが生まれたんです。

CAST & STAFF

監督 ダニー・フィリッポウ/マイケル・フィリッポウ Directed by Danny Philippou / Michael Philippou
ソフィー・ワイルド(ミア) Sophie Wilde (Mia)
アレクサンドラ・ジェンセン(ジェイド) Alexandra Jensen (Jade)
ジョー・バード(ライリー) Joe Bird (Riley)
オーティス・ダンジ(ダニエル) Otis Dhanji (Daniel)
ミランダ・オットー(スー) Miranda Otto (Sue)

CAST

STAFF

HAND
TALK TO ME