もう一度、あの映画が人生を動かしにきた。

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白昼夢、強く願うこと、そして現実に起こる事。
北欧の美しい風景だけではない、
映画世界の中で実際に事が起き、
観客にも実体験かのように感じさせる作品。
夢に近い映画の構造を存分に活用している。
羽田圭介小説家『スクラップ・アンド・ビルド』
はじめての恋をした少女は、
悲しいほどまっすぐで、恐ろしいほど美しい。
関取花ミュージシャン
伏せられたカードを作中で次々捲ってみせ、
しかし残りの数枚は自分の手で捲らせる。
そのバランスが美しい。
道尾秀介小説家『スケルトン・キー』
一言では語れない豊かな映画なんですが、
敢えて言うならば救われました。
主人公テルマの苦悩は美しく切実で、
遠い北欧の他人事には感じられません。

世界中、みんな悩んでいます。
石井裕也映画監督
青春をこのように描いた作品を初めて見た。
人によってラストの捉え方がガラリと変わる傑作。
犬山紙子イラストエッセイスト
テルマがたとえアンチキリストであっても、
愛さないでいることは難しい。
彼女は冷たい熱情で全てを焼き尽くして、
氷もガラスも全部砕いて、
がんじがらめになっている少女たちの
聖女になればいい。
山崎まどかコラムニスト
すぐに2度目が観たくなった。
氷のような美しさと炎のような衝動に
胸が震える。
怪作。
蒼井ブルー文筆家・写真家
テルマの恋を焦れながら応援しました。
後半ガラリと状況は変わりテルマに恐怖を覚えます。
終始テルマに夢中にさせられた映画でした。
好きです。
志村貴子漫画家『青い花』
冒頭から漂う不穏な空気。
初恋に戸惑い、過去や親の呪縛にとらわれる
彼女の幸せを願う一方、
それが叶うということは…。
豊田エリー女優・モデル
設定自体は『キャリー』に似てても、
全く非なるダークサイキック。

恐怖よりも解放を感じる美しいストーリー。
よしひろまさみち映画ライター
白きゴシック——。
水槽の中で共食いをする魚、目撃者、あるいは神聖の始まり。
嶽本野ばら作家『ミシン』
初恋を機にスーパーパワーが覚醒した少女の苦悩と
戦いを北欧特有の詩情でくるんだ、
繊細で独創的な青春ホラーのマスターピース。
小林真里映画評論家