『テルマ』製作中の一番のチャレンジはなんでしたか?
多くのチャレンジがあった。視覚的な言語を創り出すために200以上のCGのデジタルショットを使ったよ。観た人が自然でリアルに感じてもらえるように。近年のスーパーヒーロー・ムービーは型にはまっていて、まるでアニメを見ているみたいだ。僕はリアルに見せたかった。ガラス、水、氷、風、動物。すべてがリアルに見える。いくつかは実写とCGの融合だけどね。かなり長い過程だったけど、楽しかったよ。
例えば、鳥ですね。
ああ、その通り。この映画に出てくる動物は本物もいればデジタルで操作されているものもある。あの鳥の群れは『鳥』へのオマージュでもある。僕はヒッチコックの大ファンなんだ。
劇中のフラッシュライト効果もセンセーショナルで最高でした!『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』や『ブレインストーム』を思い出しました。
うん、『アルタード・ステーツ』最高だよね! 映画を観に行って暗闇の中で肉体的なチャレンジをするのが好きなんだ。エキサイティングだよね。最初はジョークから始まったアイディアなんだよ。「フラッシュライトにご注意ください」って冒頭に出そうか、って話になって。映画が完成してプロデューサーに「この警告は必要だね。エクストリームでセンセーショナルな体験だから」って言われたんだ。日本のアニメではこういう効果がたくさん使用されているから、日本の観客のみんなが受け入れてくれることを願っているよ!