ルチアーノ・パヴァロッティ
Luciano PAVAROTTI
1935年10月12日イタリア、モデナ生まれ。父親はパン職人の傍らアマチュア・テノール歌手としても活躍。同郷のソプラノ歌手ミレッラ・フレーニとは幼馴染である。1951年モデナのサッカー・チーム「レバント」に加入、1954年声楽教師アッリーゴ・ポーラに師事、本格的な声楽の勉強を始める。1961年レッジョ・エミリア音楽コンクールで優勝、1963年ウィーン国立歌劇場、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウス、1964年ミラノ・スカラ座で『ラ・ボエーム』のロドルフォ役でデビュー。1967年ミラノ・スカラ座のトスカーニ生誕100年記念コンサートでカラヤンの指揮のもとヴェルディのレクイエムを歌唱。1968年ロドルフォ役でニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)にてデビューを果たし、33歳にして世界三大歌劇場(ウィーン、スカラ座、MET)での出演を達成。1989年、この頃からアリーナ・コンサートを始め、1990年、 “三大テノール”としての活動を始める。その後世界各地でコンサートを開催、1992年には故郷モデナにて「パヴァロッティ&フレンズ」と称したコンサートでスティング等、1995年U2ボノ等、1996年エリック・クラプトン等、1998年ボン・ジョビ等、1999年マライア・キャリー等、2000年フリオ・イグレシアス等、ポップ/ロック系アーティストと共に世界の恵まれない子供たちのためのチャリティ・ライヴを開催し続けた。2004年3月MET公演を機にオペラ上演から引退、引退ワールド・ツアーを東京から開始。2005年台北でのコンサートが最後となる。2006年イタリア・トリノ冬季オリンピック開会式で披露した≪誰も寝てはならぬ≫が最後の演奏となる。2007年9月6日すい臓がんのため死去。
「神に祝福された声」「キング・オブ・ハイC」、「イタリアの国宝」と評され、明るく豊かな美声は世界中の人々から愛された。