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ウイスキーのABC ~その①キーワード編~
2023.11.17
豆知識
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駒田蒸留所をはじめ、いま注目されるジャパニーズクラフトウイスキー。
ウイスキーライフをより楽しんでいただけるよう、今さら聞けない主な用語について解説いたします。

※50音順
【カスクフィニッシュ】
一度熟成させた原液をそれまでの樽(カスク)から別の樽に移して熟成すること。ウッドフィニッシュとも呼ばれる。カスクフィニッシュには、シェリー樽やワイン樽などが使われ、これによってウイスキーの香りや風味がより複雑で深いものとなる。
【クラフトウイスキー】
大手ウイスキーメーカーではなく、小規模の蒸溜所(クラフトディスティラリー)で製造されたウイスキーのこと。日本においては2015年ごろから日本酒や焼酎など既存酒類メーカーや異業種からの参入が相次ぎ、クラフトウイスキーの蒸留所が全国的に広まっていった。
【原酒】
調合を行う前の樽から出されたままのウイスキーのこと。ウイスキーの原酒には、大麦麦芽のみを使って単式蒸留器で蒸溜されたモルトウイスキー原酒と、とうもろこしや小麦、ライ麦などの穀類も使って連続式蒸留器で蒸留されたグレーンウイスキー原酒の2種類がある。
【熟成樽】
ウイスキーの熟成に使用される樽のことで、ウイスキーの味を決めるもっとも重要な要素といわれている。ウイスキーの樽材には基本的にオーク(楢)が使われており、代表的なものに北米産のアメリカンオークやヨーロッパ産のヨーロピアンオークやスパニッシュオークなどがある。
【テイスティングノート】
ウイスキーの味や風味などの特徴を詳細にまとめた記録のこと。統一された書式や項目はないため、それぞれのブレンダーや評論家等が銘柄の特徴や香りや味わいのほか、ボディ(味わいの骨格や重さ)や後味などを独自の記録法で残している。
【ニューポット】
樽に貯蔵する前の蒸留したてのウイスキーの原液のこと。味も香りも瓶詰めされたウイスキーのイメージとは大きく異なり、無色透明な色と荒々しい尖った味わいが特徴。ウイスキー愛好家の中にはニューポットの味わいから蒸留所の将来の味を期待し、楽しみにするファンも存在する。
【発酵槽】
酵母を加えた麦汁を発酵させるための大きな桶。発酵槽には金属製のものと木製のものがある。メンテナンスが容易な金属製のものに対し、木製のものは保湿性に優れている上、木材の中の微生物の影響で独特の風味が生み出される。
【ピート(泥炭)】
ピートとは、植物が堆積し、長い年月をかけて炭化した泥炭のこと。ウイスキーは原料である大麦麦芽を乾燥させる際に、ピートを焚き込むことがある(ピーテッドモルト)。こういった原料で仕込まれたウイスキーには特有のスモーキーな香りが備わっているが、ピートはその植生や掘り出された深さによっても香りが異なるため、そのフレーバーの違いをピート感と呼ぶことがある。
【ブレンダー】
いろいろなタイプのウイスキーの原酒を組み合わせて、製品を造る職人のこと。現在、世界で流通しているウイスキーのほとんどが、ブレンデッドウイスキーであるため、ブレンダーは各ブランドのウイスキーの香りと味を左右する重要な役目を担っている。
【ポットスチル】
ウイスキーの蒸留過程で使用される銅製の単式蒸留器のこと。単式蒸留器は原料であるもろみ(発酵液)を連続して蒸留することができないため、毎回、中身を入れ替える必要がある。また、その大きさや形状によってウイスキーの味わいに影響を及ぼすといわれている。
いかがでしたか? ご紹介した用語は、ほんの一部ですが、知っておくと、よりウイスキーライフを楽しんでいただけると思います!

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