ヴィクトリア朝のエレガントな衣装をまとった破壊的なゾンビ

 アカデミー賞受賞経験を持ち、ゾンビ映画では『ワールド・ウォー Z』を手掛けた特殊メイクのマーク・クーリエがゾンビを創造した。「監督が求める完璧なリアリティに応えたよ。半分しかない顔と、素晴らしい18世紀の衣装や髪型、帽子のミスマッチで面白くできた」とクーリエは説明する。
 さらに、クーリエが撮影中の状況を語る。「準備が終わるまでに4時間はかかる上に、メイクが剥がれ落ちないように常にメンテナンスが必要だった。切断されたり、ちぎれたりした身体のパーツを大量に準備して、20~30体くらいをそこら中にばら撒いた。他にも頭に斧を刺したゾンビ、孤児のゾンビなど特殊なゾンビも用意した。ヴィクトリア朝文化とゾンビを融合させるのが、とても楽しかったね」
 最後にスティアーズ監督が、すべての観客の要求を満たす映画が完成したと誇らしげに語る。「ゾンビ好きは、かつてないリアルで破壊的、恐ろしいほど異常なゾンビを見て興奮するはず。ラブストーリー好きは、ロマンティックな恋にうっとりするだろう。オースティンのファンは、最後に見事に浮かび上がってくる小説のテーマに満足してくれると思うね」