本年度アカデミー賞を貫いた愛 主演女優賞受賞 ルーム 『ROOM』本年度アカデミー賞を貫いた愛 主演女優賞受賞 ルーム 『ROOM』
about the movie

INTRODUCTION

アカデミー賞®を貫いた世紀の愛の物語、いよいよ日本上陸!
[部屋]から脱出した母と息子、その先の驚愕の運命とは─?

  • 並みいる巨匠の新作やハリウッドスターの主演作を押しのけ、アカデミー賞の行方を占うと言われる、トロント国際映画祭で観客賞(最高賞)に輝いた大注目作。その快進撃は止まる所を知らず、連日のように栄誉ある賞を獲得し、全米メディアの予想通り、アカデミー賞でも堂々主要4部門へのノミネートを果たし、今やオスカーの大本命へと躍り出た。
    これほどまでに人々が熱狂する理由は、“人生で初めて出会う衝撃と感動”にあった。母と息子の絆という普遍的なテーマを、誰も体験したことのない、映画史上初の切り口で描き、世紀の愛の物語へと昇華させたのだ。

  • 小さな[部屋]で暮らす、ママと5歳のジャック。ストレッチをして、TVを見て、ケーキを焼いて、仲睦まじい親子の楽しい時間が過ぎていく。ところが二人の姿を追う観客は、ある違和感に戸惑いを覚えはめる。

    「まさか・・!この部屋の中だけで?!」

    閉じ込められてから7年が経ったある日、ママは奪われた人生を取り戻し、[部屋]から1歩も出たことがない息子に本当の世界を見せるために、逃げ出すことを決意する。

  • 息もできないサスペンスフルな脱出劇、母の愛だけを武器にまだ見ぬ外界へと飛び出したジャックの勇気に、思わず漏れる嗚咽─。

    だが、物語は、ここから始まると言っても過言ではない。予測できる顛末は、すべて見事に裏切られる。
    [部屋]を出てからのさらにその先に、この映画の類まれなる真価と輝きが待ち受けているのだ。

  • 若き本格派女優と天才子役の誕生!奇跡も起こす、それこそが愛─魂が慟哭する衝撃の感動作
    ママを演じたのは、ハリウッドの久々の大型演技派女優として、賞レースに大旋風を巻き起こしているブリー・ラーソン。9歳でデビューし、着々とキャリアを築き上げ、前作『ショート・ターム』でゴッサム賞を受賞し、注目を集めた。そして本作で、猛スピードで受賞リストを更新すると共に、権威あるゴールデン・グローブ賞〈ドラマ部門〉主演女優賞受賞に続き、アカデミー賞ノミネートも成し遂げ、一気にスターダムを駆け上がった。

  • ジャックには、『スマーフ2アイドル救出大作戦!』のジェイコブ・トレンブレイ。5歳で初めて世界と出会うという難役を完璧に演じる恐るべき天才子役として、放送映画批評家協会賞にノミネートされると共に、シカゴ、ラスベガス、サンディエゴなど数々の映画祭で受賞。
    ママの父親:じいじには『ファーゴ』でアカデミー賞にノミネートされたウィリアム・H・メイシー、母親:ばあばに同賞に3度ノミネートされた『きみに読む物語』のジョアン・アレン。孫の決意を受け止めるばあばとジャックの場面は、映画史に残る名シーンとして語り継がれるだろう。

  • 監督は本作でアカデミー賞初ノミネートを遂げた、『FRANK-フランク-』のレニー・アブラハムソン。原作は世界で大ベストセラーを記録し、英国で最も権威ある文学賞ブッカー賞の最終候補作に選ばれ、ニューヨーク・タイムズに「2010年のフィクション・ベスト5」に選出された、エマ・ドナヒューの「部屋」。ドナヒュー本人が脚色を担当、原作のスピリットを守りながら、映画にしかできない表現への大胆な変更が称賛された。撮影は『英国王のスピーチ』でアカデミー賞にノミネートされたダニー・コーエン。

  • 最後の瞬間まで怒涛のように押し寄せる、心を射抜く台詞、己を見失うほど感情をかき乱す登場人物たちの選択、そして魂が慟哭するラストシーン─生涯忘れられない劇的な体験をあなたに─。

story

閉ざされた[部屋]
からの脱出。
大きすぎる世界に
飛び込んだ母と息子は─。

  • 〖[部屋]で暮らす
    ママとジャック〗

    ママ(ブリー・ラーソン)とジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)が二人で暮らす狭い部屋に、今日も新しい朝が来た。ジャックは、電気スタンドや洗面台、トイレにまで「おはよう」と挨拶し、「僕、5歳だよ」と宣言する。今日はジャックの誕生日、ママがケーキを焼いてくれると聞いて、喜ぶジャック。歯磨き、ストレッチ、壁から壁への駆けっこ─ジャックは毎朝のルーティンを、ゲームのように楽しそうにこなす。けれど、出来上がったケーキに火のついたロウソクがないのを見たジャックは、すねて怒り出す。ママはそんなジャックを抱きしめるしかない。そう、この部屋にはロウソクだけでなく、いろんな物がない。窓さえも天窓が一つあるだけだ。

  • 〖ママがジャックに
    初めて語る真実〗

    夜になると、ジャックは洋服ダンスの中で眠る。時々夜中にオールド・ニックと呼ぶ男が訪ねてきて、服や食料を置いて行くのだが、ジャックはママの言いつけ通り洋服ダンスから出ない。ママはオールド・ニックに、「ジャックにもっと栄養を」と抗議するが、半年前から失業して金がないと逆上される。さらに、真夜中にジャックがタンスから出てきたことから、ママとオールド・ニックの間に争いが起きる。 翌朝、部屋の電気が切られ、寒さに震えるなか、ママは心を決める。生まれてから1歩も外へ出たことがなく、この部屋が全世界だと信じているジャックに、真実を話すのだ。ママの名前はジョイ、この納屋に閉じ込められて7年、外には本物の広い世界があると聞いて、にわかには信じられず、大混乱に陥るジャック。

  • 〖ママが立てた
    「モンテ・クリスト伯」脱出計画〗

    電気が回復した部屋で、一人じっと考えを巡らせるジャック。起きてきたママにジャックは、TVを見ながら「カメは本物?これは?」と次々と質問を浴びせ、オールド・ニックをやっつけようと持ち掛ける。だが、閉ざされたドアのカギの暗証番号は彼しか知らない。 外の世界に興味を持ち始めたジャックに勇気を得たママは、ジャックに読み聞かせていた「モンテ・クリスト伯」からヒントを得て、死んだフリをして運び出される計画を立てる。ジャックをカーペットにくるんで、何度も段取りを練習させるママ。ジャックは恐怖からかんしゃくを起こすが、ママからきっと“ハンモックのある家と、ばあばとじいじがいる世界”を気に入ると励まされる。「ママは?」と訊ねられたママは、2度と息子に会えないかもしれないと知って、言葉に詰まる。その時、オールド・ニックの足音が響く─。

  • 〖本物の世界へ帰還したママと、飛び出したジャック〗

    失敗に終わりかけた脱出劇が、ジャックの記憶力と出会った人たちの機転で、思わぬ結末に辿り着く。翌朝、病院で目覚めるママとジャック。初めて外の世界へと投げ出されたジャックは、見る物全てに対して驚きと戸惑いでいっぱいだ。ママの両親(ウィリアム・H・メイシー、ジョアン・アレン)が駆けつけるが、二人が離婚したことを知ってショックを受けるママ。 何日間か入院した後、ママとジャックはばあばが新しいパートナーであるレオ(トム・マッカムス)と暮らす家へと帰る。ママは奪われた人生を取り戻すはずだったが、現実の世界は決して楽園ではなかった。予想もつかない出来事が、次から次へとママに襲いかかる。一方、新しい世界での冒険を楽しみ始めたジャックは、傷つき疲れ果てたママのために、あることを決意する─。

STAFF

LENNY ABRAHAMSON:DIRECTOR

レニー・アブラハムソン〖監督〗

1966年、アイルランド、ダブリン生まれ。トリニティ・カレッジで物理と哲学を学び、卒業後はカリフォルニアのスタンフォード大学で学ぶ。初めて手掛けた短編映画『3Joes』(91)で高く評価される。世界各国で数多くのCMを監督した後、『アダムとポール』(04・未)で長編映画監督デビューを果たし、いきなりアイルランド・アカデミー賞の8部門にノミネートされ、監督賞に輝く。続く『ジョジーの修理工場』(07)ではカンヌ国際映画祭でC.I.C.A.E.賞を受賞、アイルランド・アカデミー賞でも11部門にノミネートされ、作品賞、監督賞を含む4部門で受賞する。『WhatRichardDid』(12)はトロント国際映画祭でプレミア上映され、アイルランド・アカデミー賞10部門ノミネート、作品賞、監督賞を含む5部門を獲得する。ドーナル・グリーソン、マイケル・ファスベンダー、マギー・ギレンホールが出演した『FRANK-フランク-』(14)は、サンダンス映画祭でプレミア上映され、アイルランド・アカデミー賞9部門ノミネート、監督賞を含む3部門で受賞する。アイルランドでは絶大なる評価を獲得していたが、本作がゴールデン・グローブ賞作品賞、アカデミー賞作品賞と監督賞にノミネートされ、一躍世界の映画界の未来を担う監督として注目されている。

 EMMA DONOGHUE:SCREENWRITER/ORIGINAL NOVEL

エマ・ドナヒュー
〖原作/脚本〗

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 DANNY COHEN:DIRECTOR OF PHOTOGRAPHY

ダニー・コーエン
〖撮影監督〗

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 ETHAN TOBMAN:PRODUCTION DESIGNER

イーサン・トーマン
〖プロダクションデザイン〗

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LEA CARLSON:COSTUME DESIGNER

リア・カールソン
〖衣装デザイン〗

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NATHAN NUGENT:EDITOR

ネイサン・ヌーゲント
〖編集〗

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STEPHEN RENNICKS:MUSIC

ステファン・レニックス
〖音楽〗

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production notes
  • 類稀なる小説と絶賛された原作を、
    原作者自らが大胆に脚本化

    ブッカー賞の最終候補作になるなど、現代小説の名作と絶賛された大ベストセラー、エマ・ドナヒューの小説「部屋」。ドナヒューが着想を得たのは、オーストリアで子供たちと一緒に24年間地下室に閉じ込められていたエリーザベト・フリッツルの事件だ。だがドナヒューは、この事件のスキャンダラスな面には興味がなく、極限状態での母性や、人間が立ち直る力に惹かれたという。映画化のオファーが殺到する中、ある日、ドナヒューのもとに、レニー・アブラハムソン監督から熱心な長文レターが届く。「映画作家、親、かつて子供だった者として、本能的な衝撃を受けた。とても強い直感で映像が目に浮かび、心の中ではすでに映画を作り始めていた。実現していないことに憤りを感じたほどだ。」そんな想いと共に、どんな映画にしたいか、非常に具体的に記された手紙を読んだドナヒューは、「この人の手に委ねることになると直感した」と振り返る。

  • 類稀なる小説と絶賛された原作を、
    原作者自らが大胆に脚本化

    映画化を予感していたドナヒューは、小説を書き上げた時点で出版も待たず、脚本に着手していたのだった。「脚本家としての経歴はなかったけれど、映画化の話がきた瞬間に草稿を提示できれば、優位に立てると思ったの。」晴れて脚本も手掛けることになったドナヒューは、小説のテーマは守りつつ、映画では別のアプローチをとった。最も大きな違いは、小説はジャックの一人称で語られるが、映画では客観的な視点が取られたことだ。本の読者はジャックの語り口からゆっくりと物語に入っていくが、映画には観客をママとジャックの[部屋]での生活に瞬時に引き込むような勢いが必要だと考えたのだ。

  • 映画の成功のカギを握る天才子役、現る

    ジャックの並外れた想像力と判断力、強い個性を表現できる俳優を見つけられるかどうかに、映画の成功はかかっていた。とアブラハムソンは振り返る。「5歳という設定なら通常の場合、子役は単に本来の自分でいることを望まれる。しかし、ジャック役には演技ができる子役が必要だった。」トレンブレイとの出会いをこう語る。「彼はひときわ目立っていた。チャーミングでスウィートなだけでなく、俳優として素晴らしい技術を持ち合わせていた。まるでカジノで大金を当てたような気分だったよ。天井からキラキラと光が落ちてきたように見えた。」
    驚くことに8歳にしてトレンブレイは、ジャックの置かれた立場を正しく理解していた。「ジャックは外の世界を全く知らない。でも、母親から勇敢であることの大切さは教わっていたんだ。」

  • 準備期間から
    徹底的に自分を追い込んだ主演女優

    ママ役に抜擢されたブリー・ラーソンは、確固たる決意で臨んだ。まずは食事制限とトレーニングで筋肉をつけ、体脂肪を12%まで落とした。そして、滅多に外出しないという、隔離された日常生活を送り始めた。外界との関わりもほとんど絶って、太陽さえも避けたという。
    さらに、精神医学の教授で、思春期のトラウマの専門家ジョン・ブリエール医師に教えを受けた。「人間は受け止めきれないことが起きた時、生きるために脳が意識を遮断することがあると学んだわ。ママは[部屋]の中で生き抜き、ジャックの良き母であるために自分の一部を遮断したの。でも、[部屋]から出た後に、それまで断ち切っていたもの全てが自分の中に戻ってきてしまった」とラーソンは分析する。プロダクションデザイナーのイーサン・トーマンから渡された17歳の頃のママの日記帳に、未来の希望に溢れた少女の言葉を書き込むなど、徹底的にママになりきろうとするラーソンに、アブラハムソンも圧倒されたと語る。「もし、ブリーをキャスティングできなかったら、この映画は今ある姿にはなっていなかった。」

  • 役柄を超えて、二人の俳優の間に生まれた固い絆

    ラーソンは、トレンブレイとの間に生まれた信頼関係こそが、ママとジャックの絆を表現する助けになったと微笑む。「もし、ジェイコブと気持ちが繋がらなかったらと心配していたの。でも、出会ってすぐに、『スター・ウォーズ』について話し始めたわ。それからピザを食べに出掛けたりして、一緒に遊ぶようになったの。今までこれほど共演者と近しくなったことはないわ。」二人が親密になった結果、ラーソンはトレンブレイの微妙なリアクションをうまく引き出すことができるようになった。アブラハムソンは、「ママとジャックのシーンは、まるでブリーと共同監督しているようだった」と称える。

  • [部屋]とママの実家の部屋、
    二つの対称的なセット

    刑務所や強制収容所、実際に起きた誘拐事件の資料などを熟読したプロダクション・デザインのトーマンは、「強烈な体験だった」と振り返る。「今まで製作中に泣いたりすることなんか1回もなかったし、これほど時間を費やし、考えを張り巡らせたこともなかった。閉じ込められた人たちは、そのスペースを自分流に作り上げていた。5歳の男の子だったら、そこにあるもの全てがゲームになり、想像上の風景が存在すると考えた。なんでもオモチャ化して、コンセントですら顔になるんだ。とても小さい世界なのに、とても豊かな世界だ。『不思議の国のアリス』みたいにね。」 ドナヒューが、[部屋]のセットを称賛する。「ジャックがこの部屋の醜さに決して気付かないことが重要だった。だって、彼はこの世界しか知らないから。子供の視点で遊び心を加えた面白みのある部屋を見て、その思慮深さに感動したわ。」
    [部屋]を出てからの舞台となる家で最も重要な場所は、失踪した日のまま全てが保管されているママの部屋だ。「10代の女の子のタイムカプセルみたいに見えるようにしたかったから、ブリーと一緒にデザインしたんだ」とトーマンが説明する。

  • ジャックの世界を表現するために
    2台のカメラで撮影した[部屋]

    「ジャックが[部屋]という小さな世界に見出す無限の興味を、僕らのカメラも持たなくてはならなかった」とアブラハムソンは語る。観客に部屋がどれほど小さいかを教えると同時に、ジャックの視点から見える際限ない世界も表現するために、撮影監督のダニー・コーエンは、カメラ1台でも大変な極小セットに、2台のカメラを持ち込んだ。ジャックの目となる1台は、手持ちカメラである。
    ジャックが逃げ出すシーンを撮影するのは楽しかったと、コーエンは振り返る。「リアルな世界に飛び込むんだから、まさにギアチェンジだった。動き出したトラックで、ジャックをどう捉えるのか、カメラワークを試行錯誤したよ。できるだけエモーショナルな場面にしたかったんだ。」後半のシーンでは、ジャックの世界が広がっていくのを観客も感じられるように、細かな計算がなされた。

メイキング

COMMENT

  • あなたの人生観を変える1本になる。
  • The Seattle Times
  • ここ10年で最高の一作
  • CHICAGO SUN-TIMES
  • この数年、これほどまでに心を動かされた映画はない。
  • VANITYFAIR
  • 「初めて世界に出会う」に感動!
    これ以上の映画体験はない。
  • The Boston Globe
  • ブリー・ラーソンとジェイコブ・トレンブレイの筆舌に尽くしがたい最高の演技。
    この小さな映画が放つ、大きな衝撃と感動に打ちのめされる。
  • The Rolling Ston
  • すばらしい心理描写、繊細にして圧倒的な表現力、常識を逸した現実への共感、
    まさに驚異の傑作!!!
    アブラハムソンは「全ての人が見るべき」最高の映画を作り上げた。
  • Los Angels Times
  • 胸が張り裂ける程の感動とスリル
  • The Playlist
  • ブリー・ラーソンの演技が神がかっている。息をするのも忘れるほど素晴らしい。
  • Indiewire
  • ジェイコブ・トレンブレイという新星の誕生
  • The Guardian
  • 2人の素晴らしい役者のおかげで、観た後に「希望」という光が心に灯る。一生の記憶に残る傑作。
  • Variety
VILLING