「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ出版秘話に基づく、本格ミステリー

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

作家、翻訳家、各界著名人から絶賛の声・声・声!!! 2020年7月3日(金)ブルーレイ&DVDリリース
作家、翻訳家、各界著名人から絶賛の声・声・声!!! 2020年7月3日(金)ブルーレイ&DVDリリース
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監督・脚本:レジス・ロワンサル『タイピスト!』 出演:ランベール・ウィルソン、オルガ・キュリレンコ、リッカルド・スカマルチョ、シセ・バベット・クヌッセン、エドゥアルド・ノリエガ、アレックス・ロウザー、アンナ・マリア・シュトルム、フレデリック・チョー、マリア・レイチ、マノリス・マヴロマタキス 原題:Les traducteurs/英題:The Translators/2019年/フランス・ベルギー/105分/カラー/5.1ch/シネスコ/字幕翻訳:原田りえ 配給:ギャガ
あなたは、この結末を「誤訳」する。
2020年1月24日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、新宿ピカデリー他全国順次ロードショー

STRANGE THAN FICTION...

ダン・ブラウンの小説「インフェルノ」に携わっている間、翻訳者たちは地下室に2か月間閉じ込められていた。──Daily mail
HBOはハッカーたちによって「ゲーム・オブ・スローンズ」を脅かされたと、サイバー攻撃があったことを認めている。──The New York Times
ハッカーに25万ドル支払う決定をしたHBOについて、専門家たちは、このような場合の正しい対処法はないと述べている。──Variety
ハッカーたちは“金を支払わなければ、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』をオンラインで公開する”とディズニーを脅迫した。──the guardian

I N T R O D U C T I O N

「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ出版秘話に基づく本格ミステリー ラストまで刻々と変わっていく<真相>を、あなたは見抜けるか―――?

大ベストセラー三部作の完結編が遂に完成! 世界同時出版のために9カ国の翻訳者が完全隔離された洋館の密室に集められる  ところが、冒頭の10ページがネットに流出! 完璧な犯罪プロットさらに真犯人の驚愕の目的とは─?

全世界で一大現象を巻き起こしたミステリー小説「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ。その第4作目にあたる「インフェルノ」の出版の際に、驚くべきミッションが遂行されたことは、あまり知られていない。待望の新作を世界中のファンに同時に届けることと、海賊行為や違法流出を防ぐために、著者ダン・ブラウンの同意のもと、アメリカの出版元が各国の翻訳者たちを秘密の地下室に隔離して翻訳作業を行ったのだ。この前代未聞かつクレイジーな実話をもとに、デジタル時代ならではの仕掛けと、どんでん返しの連続を融合させた、新時代の本格派ミステリーが誕生した!
舞台はフランス、豪邸の地下に隠されたシェルターのごとき密室。大ベストセラーミステリー三部作の完結編「デダリュス」の翻訳のために選ばれし9人は、外出もSNSも電話も禁止される。ところが、最新鋭のセキュリティを突破して原稿の一部がネットに流出、「24時間以内に500万ユーロを支払わないと、次の100ページも公開する」という脅迫メールが、出版社社長のアングストロームのもとに届く。原稿にアクセスできるのは、作者のオスカル・ブラックと、アングストロームだけ。翻訳者の内部犯行だと確信したアングストロームは、自ら犯人探しに乗り出すが、銃さえ突きつけたさらなる厳格な監視のもと、第2の流出が実行される─。

あなたはこの結末を〈誤訳〉する─ 大ヒットを記録した『タイピスト!』の監督が新たな才能を発揮!

富と名声にとりつかれた出版社社長アングストロームには、『マトリックス』シリーズのランベール・ウィルソン。大成功したビジネスマンとしてのカリスマ性を放つ男が、犯人に追い詰められ狂気と絶望の淵へと突き落とされる姿を、圧倒的なインパクトで演じた。アングストロームと対立する9人の翻訳者も、それぞれが強烈な個性を発揮して物語をかく乱する。ヒロインのコスプレ姿でないと翻訳できないカテリーナに『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコ、最年少にもかかわらず初日から堂々と居眠りするアレックスに『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のアレックス・ロウザー。監督は、日本でも大ヒットを記録した『タイピスト!』のレジス・ロワンサルが、無尽蔵の才能を披露する。作品の格を上げるスタイリッシュな音楽は、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』の三宅純。
真犯人、細部まで計算された手口、犯行の真の目的と胸を打たれるその理由─あなたには、ひとつでも解くことができるか? 誰もが結末を〈誤訳〉していたことに気づき、もう一度ふりだしに戻りたくなるリピート型傑作ミステリーが誕生した。

S T O R Y

ドイツのブックフェアの会場で、世界的ベストセラー「デダリュス」三部作の完結編「死にたくなかった男」の出版権を獲得したと、高らかに宣言するアングストローム(ランベール・ウィルソン)。出版社のオーナーである彼は、多言語の翻訳を同時にスタートし、この話題作を全世界で一斉発売すると確約する。
そのために選ばれた9カ国の翻訳者が、フランスの豪邸に集められた。携帯電話もパソコンもすべての通信機器を入口で没収された彼らが、助手のローズマリー(サラ・ジロドー)の案内で連れて行かれたのは、ロシアの富豪が核戦争に備えて作ったという広大な要塞のごとき地下室だ。小説の流出を防ぐために屈強な警備員が監視する部屋で、毎日20ページだけ渡される原稿を翻訳、1か月で仕上げ次の1か月で推敲するというスケジュールが言い渡される。食事は豪華で週1日の休日のための娯楽施設も完璧だが、隔離生活には違いなかった。
初日から注目を集めたのは、その若さで英語版を任されたアレックス(アレックス・ロウザー)だ。慣れない環境で緊張する翻訳者の中で、豪快に居眠りを続けていたのだ。
もう一人、ロシア語版のカテリーナ(オルガ・キュリレンコ)も、完全に浮いていた。「デダリュス」のヒロイン、レベッカに入れ込むあまり、彼女と同じ白いドレスを纏い、ヘアスタイルやメイクも忠実に再現していた。一方で、金のためだと開き直る、ギリシャ語版のコンスタンティノス(マノリス・マヴロマタキス)のような翻訳者もいる。毎日顔を合わせ、同じ目的へ向かううちに、打ち解け合った9人の翻訳者たちは、やがて迎えたクリスマスの夜、ローズマリーを招待して聖夜を祝う。ところが、日付が変わる頃、事件は起きた。アングストロームの携帯電話に、「冒頭10ページを流出させた。500万ユーロで損失は止められる。24時間以内に払わないと、明日、次の100ページもネットで公開する」という脅迫メールが届いたのだ。メッセージの最後には、その夜、皆で合唱した歌のワンフレーズが引用されていた。
原稿にアクセスできる関係者は、本名も素顔も非公開の作者オスカル・ブラックと、アングストロームだけだ。翻訳者の犯行だと確信したアングストロームは、次の100ページを配らなければ流出できないはずだと、翻訳作業を中止する。普段から反抗的なポルトガル語版のテルマ(マリア・レイチ)は、私物の捜査に抵抗するが、暴力も辞さない警備員たちに押さえつけられる。身の危険を感じた翻訳者たちは、「いつコピーした?」「ネット接続の方法は?」と推理するがすぐに行き詰まり、互いに疑いの目を向け始める。
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ランベール・ウィルソン(エリック・アングストローム)

ランベール・ウィルソン (エリック・アングストローム)

無慈悲な出版社社長。「デダリュス」の作者の正体を知るただ一人の人物。
かつてない規模での世界同時出版を計画している。

1958年、フランス生まれ。ジェーン・フォンダ主演の『ジュリア』(77)で映画デビューを果たし、一躍注目を浴びる。その後、『私生活のない女』(84)、第38回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した『ランデヴー』(85)などフランス映画を代表する著名な監督作品に多数出演。フランスを代表する俳優の一人となる。近年の主な出演作に、第63回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリに輝き自身もセザール賞主演男優賞にノミネートされた『神々と男たち』(10)、『ブラインドマン その調律は暗殺の調べ』(12)、『フランス組曲』(14)、『修道士は沈黙する』(16)、『パリに見出されたピアニスト』(18)など。
オルガ・キュリレンコ(カテリーナ・アニシノバ:ロシア語)

オルガ・キュリレンコ (カテリーナ・アニシノバ:ロシア語)

ミステリアスで情熱的。孤独を好む。人の心をかき乱す誘惑的な人物。
「デダリュス」のヒロイン・レベッカに危険なほどに感情移入している。

1979年、ウクライナ生まれ。モデルとして活躍した後、『薬指の標本』(04)で映画デビュー。ダニエル・クレイグ共演の『007/慰めの報酬』(08)でボンドガールに大抜擢され、世界中にその美貌と存在感を認められる。その他の主な出演作は、『トゥ・ザ・ワンダー』(12)、『マックス・ペイン』(08)、『オブリビオン』(13)、『スパイ・レジェンド』(14)、『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(14)、『その女諜報員 アレックス』(15)、『ある天文学者の恋文』(16)、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)、『ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲』(18)、『15ミニッツ・ウォー』(18)など。
リッカルド・スカマルチョ(ダリオ・ファレッリ:イタリア語)

リッカルド・スカマルチョ (ダリオ・ファレッリ:イタリア語)

少々傲慢なところがあり、SNSのおかげで少しばかりの名声を持つ。
夢は、オスカル・ブラックと接触し彼の恩恵にあずかること。

1979年、イタリア生まれ。ローマの国立映画学校で演技を学んだ後、『輝ける青春』(03)で映画デビュー。ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を8部門で受賞した『野良犬たちの掟』(05・未)などの出演で演技派俳優の地位を確立。『モニカ・ベルッチの恋愛マニュアル』(07・未)で、イタリア記者賞助演男優賞にノミネート、『マイ・ブラザー』(07・未)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞助演男優賞に初めてノミネートされる。その他の主な出演作に、『ローマでアモーレ』(13)、『ローマの教室で ~我らの佳き日々~』(12)、『サード・パーソン』(14)、『二ツ星の料理人』(15)、『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)、『ダリダ~あまい囁き~』(17)など。
シセ・バベット・クヌッセン(エレーヌ・トゥクセン:デンマーク語)

シセ・バベット・クヌッセン (エレーヌ・トゥクセン:デンマーク語)

エレガントかつ野心的。家族を養うために翻訳者になった。
いつか自分自身も小説家になることを熱望している。

1968年、デンマーク出身。1987年よりパリのロンブルシアターで学んだ後デンマークに戻り、演劇、映画、TVドラマで活躍。スサンネ・ビア監督作『The One and Only』(99・未)に主演。『アムール、愛の法廷』(15)でセザール賞助演女優賞を受賞。その他の主な出演作に『インフェルノ』(16)、『王様のためのホログラム』(16)など。
エドゥアルド・ノリエガ(ハビエル・カサル:スペイン語)

エドゥアルド・ノリエガ (ハビエル・カサル:スペイン語)

薄汚く、どもり癖があり、大人の体に閉じ込められた子供のよう。
意志が弱く、簡単に人に流されやすい。

1973年、スペイン・サンタンデール出身。音楽学校で声楽を学んだ後に、演技を学ぶようになった。学生時代にアレハンドロ・アメナーバルと出会い、『次に私が殺される』(96)、『オープン・ユア・アイズ』(97)に出演してスペインのトップ・スターとなる。その他の出演作に『NOVO/ノボ』(02)、『バンテージ・ポイント』(08)、『ラストスタンド』(13)等がある。
アレックス・ロウザー(アレックス・グッドマン:英語)

アレックス・ロウザー (アレックス・グッドマン:英語)

25才だが、永遠の子どものような雰囲気を持ち、ずば抜けて聡明。
「デダリュス」海賊版の翻訳でファンの間で注目され、公式翻訳者に抜擢される。

1995年、イングランドのピータースフィールドに生まれる。2012年、16歳にして俳優デビュー。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(14)で主人公アラン・チューリングの少年時代を演じ注目を集める。同作でロンドン映画批評家協会賞ヤング・パフォーマー賞を受賞。その他の主な出演作に、映画では『僕と世界の方程式』(14)、『グッバイ・クリストファー・ロビン』(17)などがある。TVシリーズではNetflix製作「ブラック・ミラー/BLACK MIRROR」シーズン3第3話「秘密」(16)や同じくNetflix製作「このサイテーな世界の終わり」(17)で主演。その他に『ハワーズ・エンド』(92)のドラマ化「HOWARDS END」(17-)など。
アンナ・マリア・シュトルム(イングリット・コルベル:ドイツ語)

アンナ・マリア・シュトルム (イングリット・コルベル:ドイツ語)

ヒッピーのような見た目と、ダイアン・キートンもどきの
雰囲気を持つレズビアン。どんな状況においても冷静沈着だが、
浅はかな不安定さもある、傍若無人な性格。

1987年、ドイツ・レーゲンスブルク生まれ。ミュンヘンにあるオットー・ファルケンベルク演技学校で学ぶ。演劇の世界で活躍しながら、映画のキャリアをスタートさせ、マルクス・H・ローゼンミュラー監督のドイツ映画三部作『Good Times』(07・未)『Best Region』(08・未)『Best Chance』(14・未)に主演する。また、近年サックス奏者で作曲家のワンジャ・スラビンとコラボレーションし、ジャズアルバムを発売するなど、音楽活動も精力的に行っている。
フレデリック・チョー(チェン・ヤオ:中国語)

フレデリック・チョー (チェン・ヤオ:中国語)

中国出身だが、パリに20年暮らしている真面目な努力家。
9人の中でもコミュニケーション能力が高く、皆の盛り上げ役。

1977年、ベトナム・ホーチミン生まれ。フランスで活躍する中国系カンボジア人。家族はかつて存在したカンボジアの政治勢力、および武装組織のクメール・ルージュより逃れるために住んでいたベトナムで生まれるが、生後6ヶ月でフランス・パリに移住。モデルやエールフランスのCAとして働きながら、コメディの勉強をする。2005年よりスタンダップコメディアンとして活躍。2014年に『最高の花婿』、リュック・ベッソン監督の『LUCY ルーシー』に出演。「2014年最も成功したフランス俳優」となる。
マリア・レイチ(テルマ・アルヴェス:ポルトガル語)

マリア・レイチ (テルマ・アルヴェス:ポルトガル語)

短気で騒々しい。共同生活が苦手。首にピストルの刺青を入れている。
より良い生活のため翻訳者とウェイトレスの仕事をこなす。

1989年、ポルトガル・ローレ生まれ。リスボン劇場映画学校で学び、コミュニケーション科学と映画・TVの学位を取得。近年、サンジョアン国立劇場で公演されている「A Morte de Danton」に出演している。映画やTVドラマで活躍し、映画では第71回カンヌ国際映画祭で国際批評家週間グランプリを受賞したガブリエル・アブランテス監督の『ディアマンティーノ 未知との遭遇』(18)等に出演している。
マノリス・マヴロマタキス(コンスタンティノス・ケドリノス:ギリシャ語)

マノリス・マヴロマタキス (コンスタンティノス・ケドリノス:ギリシャ語)

公務員への給料の支払いもままならない国で、
大学からの給料を補うために翻訳者をしている。
知識人風だが、本質的な考え方は陳腐でシニカル。

1962年、ギリシャ・アテネ生まれ。1991年より演劇、映画、ラジオ、TVの俳優として活躍。ギリシャの国立劇場や小劇場で演劇監督としても活動し、映画では30作以上の長編・短編に出演している。2014年には『我が内なる敵』(13・未)で第45回ナッシュビル国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。
サラ・ジロドー(ローズマリー・ウエクス)

サラ・ジロドー (ローズマリー・ウエクス)

典型的な優等生。エリックからひどい扱いを受けているが、
文学への愛だけを糧に仕事に取り組む。
いつか自身で出版を手がけたいと思っている。

1985年、フランス・ブローニュ=ビヤンクール生まれ。父はベルナール・ジロドー、母はアニー・デュプレー。11歳のときに父が監督した映画『川のうつろい』(95)に出演。文学の学士号を取得後、パリのジャン・ペリモニー演劇学校で学び、シェイクスピア作品などに出演。『ブラッディ・ミルク』(17・未)ではセザール賞助演女優賞を受賞した。その他の出演作に『美女と野獣』(14)、「クリミナル:フランス編」(19・Netflix)がある。
パトリック・ボーショー(ジョルジュ・フォンテーヌ)

パトリック・ボーショー (ジョルジュ・フォンテーヌ)

フォンテーヌ書店店主。

1938年、ベルギー・ブリュッセル生まれ。父は精神分析家で作家のアンリ・ボーショー。1960年代は主にヨーロッパで活動していたが、80年代以降はハリウッド映画に拠点を移す。1981年『ことの次第』に主演。『007/美しき獲物たち』(85)以後、個性的な脇役俳優として重宝される存在となる。主な出演作に『セクレタリー』(02)、『パニック・ルーム』(02)、『2012』(09)、『小さな命が呼ぶとき』(10)、『誰のせいでもない』(15)、『僕とカミンスキーの旅』(15)がある。

レジス・ロワンサル (監督/脚本)

映画制作を学んだ後、撮影アシスタントやセット、音響などを務める。1998年、短編『Madame Dron』で監督デビュー。続いて短編『Simon』(01)、ジェーン・バーキン、マリアンヌ・フェイスフルらが出演するドキュメンタリービデオ「Rendez-vous avec Jane」(05)、短編『Belle, enfinpossible』(05)を監督する。劇映画は全作、脚本も担当している。その他、フランスのシンガー、ジャン・ルイ・ミュラのPVも手掛ける。長編映画監督デビュー作となった『タイピスト!』(12)で、セザール賞新人監督作品賞にノミネートされ、国内外で最も注目されている監督の一人である。

ダニエル・プレスリー (脚本)

音楽プロデューサー。音楽関係の仕事を通じて、レジス・ロワンサルと友人になる。『タイピスト!』(12)では英語で執筆、それをフランス語に翻訳し脚本を構築、本作でもレジス・ロワンサル、ロマン・コンパンと再タッグを組んだ。

ロマン・コンパン (脚本)

文学助手、俳優として活動後、長編映画の執筆を始め、『タイピスト!』(12)でデビュー。カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞したNetflixオリジナル映画『ディヴァイン』(16)では共同脚本としてセザール賞編集賞にノミネートされた。

ギヨーム・シフマン (撮影)

『JUSTE AVANT L’ORAGE(原題)』(92・未)で初めて撮影監督を務める。クロード・ミレール監督の『オディールの夏』(94)と『ニコラ』(98)に参加。ミシェル・アザナヴィシウス監督と『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(06)と『OSS 117 LOST IN RIO(原題)』(10)に続き、3作目の『アーティスト』(12)はアカデミー賞作品賞を受賞し、自身も撮影賞にノミネートされる。その他の作品は、『ベルニー』(96)、『好きと言えるまでの恋愛猶予』(02)、『ブロセリアンドの魔物』(02・未)、『FOUR NIGHTS -4夜-』(04・未)、『愛するちから』(09・未)、『ゲンズブールと女たち』(10)、『タイピスト!』(12)、『ターニング・タイド 希望の海』(13)、『あの日の声を探して』(14)、『グッバイ・ゴダール!』(17)、『マイ・エンジェル』(18)などがある。

三宅 純 (音楽)

アーティスト、作曲家、編曲家、演奏家。バークリー音楽大学に学び、ジャズ・トランぺッターとして活動開始。アーティスト活動の傍ら、作曲家として頭角を現し、CM、映画、アニメ、ドキュメンタリー、コンテンポラリーダンス等多くの作品に楽曲を提供。05年よりパリに拠点を設け、近年のソロ・アルバムは、ヨーロッパのメディアで「音楽批評家大賞」「年間ベストアルバム賞」などを連続受賞。映画音楽は世界的評価を受け、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(12)をはじめ、『嘘はフィクサーのはじまり』(16)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(19)など。2016年リオ五輪閉会式では椎名林檎からの依頼に応え「君が代」のアレンジを担当し、世界を驚愕させた。