introduction

横田慎太郎。2013年のドラフト会議で阪神タイガースに 2位指名され、背番号 24を背負う若きホープとして将来を期待されるも、21歳で脳腫瘍を発症。引退を余儀なくされた彼が最後の試合で魅せた“ラストプレー”は、野球ファンのみならず、多くの人々の心に深く刻み込まれた。

その一球に込められたドラマを描いた横田選手の自著「奇跡のバックホーム」と、彼が 2023 年に 28歳でその生涯を閉じるまで、家族と共に闘い続けた人生の軌跡を描いたノンフィクション「栄光のバックホーム」が、製作総指揮を見城徹と依田巽、『20歳のソウル』の秋山純が企画・監督・プロデュース、中井由梨子が脚本を務め、[幻冬舎フィルム第一回作品]となる『栄光のバックホーム』として映画化。

本作では、慎太郎の野球選手としての雄姿と、引退後の家族や仲間、恋人との知られざる軌跡が描かれる。主人公の慎太郎を演じるのは新人の松谷鷹也。亡くなる直前の慎太郎の元へ毎日通い、本人から譲り受けたグラブで“奇跡のバックホーム”を完全再現。W 主演として母・まなみさんを演じるのは名優、鈴木京香。揺らがない息子への愛を体現する。そして、日本屈指の演技派俳優陣が物語を彩る。主題歌は慎太郎の心の支えで現役時代の登場曲だった、ゆずの「栄光の架橋」。阪神が 18年ぶりのリーグ優勝を決めた2023年 9月、甲子園球場で 4万人の観客が慎太郎に向けて大合唱した不朽の名曲だ。

野球と、家族と、人を愛し続けた彼の生き様は、きっと私たちに前へと進む勇気を与えてくれるだろう—。

story

2013年のドラフト会議で阪神タイガースに2位指名された横田慎太郎、18歳。甲子園出場を逃すもその野球センスがスカウトの目に留まり、大抜擢された期待の新人だ。持ち前の負けん気と、誰からも愛される人間性で厳しいプロの世界でも立派に成長を遂げていく慎太郎。2016年の開幕戦では一軍のスタメン選手に選ばれ、見事に初ヒット。順風満帆な野球人生が待っていると思われたその矢先、慎太郎の体に異変が起こる。ボールが二重に見えるのだ。医師による診断結果は、21歳の若者には残酷すぎる結果だった。脳腫瘍─。その日から、慎太郎の過酷な病との闘いの日々が始まる。ただ、孤独ではなかった。母のまなみさんら家族、恩師やチームメイトら、慎太郎を愛してやまない人たちの懸命な支えが彼の心を奮い立たせるのだった。そして、2019年9月26日、引退試合で慎太郎が魅せた“奇跡のバックホーム”は人々を驚かせ、感動を呼んだ。だが、本当の奇跡のドラマは、その後にも続いていたのだった…。

横田慎太郎さんと主演・松谷鷹也の縁と絆

本作の主演に大抜擢された新人俳優の松谷鷹也は、元高校球児。慎太郎さんと同じ左投げ左打ちで、プロ野球選手だった父・松谷竜二郎さんの影響で野球を始めた点も共通する。俳優として活動する傍ら、秋山純監督の制作現場でスタッフも務めていた松谷は、本企画立ち上げ当初から取材を通して慎太郎さんと交流を深めた。慎太郎さんから愛用のグローブを、松谷は初めて映画で着たシャツを贈り合う仲になる。松谷は慎太郎さんを演じるため、譲り受けた大切なグローブと共に福山ローズファイターズの練習生として懸命に野球練習に励んだ。すべては、あの“奇跡のバックホーム”を完全再現するために。

横田慎太郎さん プロフィール

1995年6月9日、鹿児島県生まれ。ロッテなどで活躍した元プロ野球選手の横田真之さんを父に持ち、鹿児島実業高校時代にはチームの中心選手として活躍。2013年のドラフト会議で2位指名され、阪神タイガースに入団。期待のホープとして芽を出し、プロ入り3年目で開幕スタメン入りを果たす。2017年の春季キャンプ中に脳腫瘍が判明し、翌年から育成選手となる。2019年に現役を引退する。引退試合で見せた、センターからの矢を射るような返球は“奇跡のバックホーム”として、今も語り継がれている。引退後は講演やYouTubeでの活動で多くの人に勇気を与え続けた。2023年7月18日、神戸のホスピスで家族に看取られながら28歳でその生涯を閉じる。

映画 『栄光のバックホーム』への軌跡

2013年10月24日

阪神タイガースがドラフト2位で横田慎太郎さんを指名。翌年より入団。

2014年8月3日

横田選手が阪神鳴尾浜球場での対オリックス戦でプロ初のホームランを放つ。

2016年3月25日

京セラドームでの対中日ドラゴンズとの開幕戦で横田選手が一軍スタメンデビュー。

2019年9月22日

横田選手がこのシーズンかぎりでの引退を表明。

2019年9月26日

横田選手が阪神鳴尾浜球場での引退試合にて“奇跡のバックホーム”を魅せる。

2021年3月

幻冬舎社長・見城徹と、監督・秋山純、「奇跡のバックホーム」映画化プロジェクトスタート。

2021年4月

見城の下、幻冬舎担当編集者と、脚本家・中井由梨子、秋山がスポニチ遠藤記者、
横田慎太郎さん、横田まなみさん(母)の取材を開始。2回目より松谷鷹也も加わる。

2021年5月

松谷、横田さんからグラブをプレゼントされ、野球トレーニングを開始。

2021年5月12日

「奇跡のバックホーム」(横田慎太郎著)、幻冬舎より刊行。

2022年3月

中井、松谷、鹿児島にて横田さん、まなみさんと対面

2022年8月

脚本「奇跡のバックホーム」初稿。見城、主演に松谷鷹也を抜擢。

2023年5月

秋山、中井、松谷が横田さんのホスピスを訪問。松谷は大阪に残り、ホスピスに通う。

2023年5月20日

横田さんへ、ゆずのリーダー北川悠仁氏からビデオメッセージが届く。

2023年7月18日

横田慎太郎さん永眠。

2023年7末

見城、母まなみさん目線でもう一冊、中井に執筆してもらい、その2冊を原作に横田さんとの
約束を果たすことを決意。

2023年9月1日

母・まなみさんの誕生日に中井、小説「栄光のバックホーム」を書き上げる。

2023年9月14日

阪神タイガース、甲子園球場で18年ぶりのリーグ優勝を果たす。

2023年10月

松谷、福山ローズファイターズ練習生として練習をスタート。12月より住み込み開始。

2023年11月10日

「栄光のバックホーム 横田慎太郎、永遠の背番号24」(中井由梨子著)、幻冬舎より刊行。

2024年2月

松谷、ローズファイターズ選手として試合出場。

2024年2月

中井、映画脚本を書き上げる。映画タイトルが「栄光のバックホーム」に。

2024年3月25日

映画「栄光のバックホーム」高校編クランクイン。

2024年8月2日

プロ野球編クランクイン。

2024年9月3日

俳優部クランクアップ。

2024年9月5日

鹿児島訪問。横田さんご家族にクランクアップ報告。

2025年6月

実景撮影終了。

2025年11月28日

映画『栄光のバックホーム』公開予定。

プロダクションノートを公式noteで絶賛連載中!
cast
cast

遠藤の記者仲間・
瀬川哲也

石川薫

cast

遠藤の記者仲間・
間島恒

西本銀二郎

cast

遠藤の記者仲間・
杉田漣

長野凌大

cast

鳥谷 敬

橋谷拓玖

cast

梅野隆太郎

米加田樹

cast

岩崎 優

峯 統哉

cast

岩貞祐太

小林知史

cast

中谷将大

坂井友秋

cast

阪神タイガース
球団幹部・若林

森岡 豊

cast

阪神タイガース
球団幹部・荒木

とこわか吾郎

staff
original

「奇跡のバックホーム」

横田慎太郎(幻冬舎文庫)

「栄光のバックホーム」

中井由梨子(幻冬舎文庫)

決して夢を諦めなかった元プロ野球選手

横田慎太郎役

松谷鷹也

1994年1月22日生まれ、神奈川県出身。小学校3年から本格的に野球を始め、高校時代は学法福島で投手として活躍。身長185cm、体重74kg、左投げ左打ち。読売ジャイアンツにドラフト2位指名された元プロ野球選手の松谷竜二郎さんを父に持つなど、横田慎太郎さんとの共通点を多く持つ。天性の感性と素直な性格が魅力で、本作の脚本を務める中井由梨子が率いる野球型俳優エンターテインメント集団「東京モザイク」では4番ピッチャーとして活動。本作の役作りのために福山ローズファイターズの練習生として体重を94kgに増やして野球に打ち込んだ。また、本作の監督である秋山純のもとで制作・助監督としての経験も積み、スタッフとしての知識も深めている。生前の横田慎太郎さんと親交があり、彼から譲り受けたグローブで劇中の“奇跡のバックホーム”をリアルに再現する。

深い愛で息子を支える慎太郎の母

横田まなみ役

鈴木京香

1968年5月31日生まれ、宮城県出身。森田芳光監督作『愛と平成の色男』(89)で俳優デビュー。NHK連続テレビ小説「君の名は」(91)でヒロインに抜擢され、注目を集める。以降も映画やテレビドラマなどで活躍。『119』(94/竹中直人監督)で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。また、『ラヂオの時間』(97/三谷幸喜監督)、『39 刑法第三十九条』(99/森田芳光監督)、『竜馬の妻とその夫と愛人』(02/市川準監督)で同優秀主演女優賞を、『血と骨』(04/崔洋一監督)では同最優秀主演女優賞を受賞した。2010年に主演したドラマ「セカンドバージン」(NHK)は社会現象となり、翌年には映画化もされた。また、2019年放送の人気ドラマ「グランメゾン東京」(TBS)ではヒロインのオーナーシェフを演じ、同作を映画化した『グランメゾン・パリ』(24/塚原あゆ子監督)も大ヒットを記録。日本を代表する演技派女優の一人である。

ライバルで親友の先輩選手

北條史也役

前田拳太郎

1999年9月6日生まれ、埼玉県出身。2021年に俳優デビュー。同年には『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日)で初主演を務めている。主なドラマ出演作に、『トクメイ!警視庁特別会計係』(23/関西テレビ)、『君には届かない。』(23/TBS)、『女神の教室~リーガル青春白書~』(23/フジテレビ)、『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(24/テレビ朝日)、『PJ~航空救難団~』(25/テレビ朝日)がある。映画では『劇場版 美しい彼~eternal~』(23/酒井麻衣監督)に出演。また、劇場アニメ『ふれる。』(24/長井龍雪監督)では主人公の声優を務めた。

慎太郎の心を癒す幼馴染の恋人

小笠原千沙役

伊原六花

1999年6月2日生まれ、大阪府出身。2017年、大阪府立登美丘高校ダンス部のキャプテンとして披露した“バブリーダンス”が大きな話題となる。2018年、「チア☆ダン」(TBS)で連続ドラマに初出演。ドラマ「明治東亰恋伽」(19/U-NEXT)では初主演を務め、同作は同年映画化され引き続き主演した。以降、NHK連続テレビ小説「なつぞら」(19)、「神様のカルテ」(21/テレビ東京)、「夕暮れに、手をつなぐ」(23/TBS)、「ブギウギ」(23/NHK)など多くのドラマに出演。「肝臓を奪われた妻」(24/日本テレビ)、「パラレル夫婦-死んだ“僕と妻”の真実-」(25/関西テレビ)「恋愛禁止」(25/読売テレビ)では主演を務めている。映画では『地獄の花園』(21年/関和亮監督)、主演を務めた『リゾートバイト』(23/永江二朗監督)、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(24/中田秀夫監督)、『少年と犬』(25/瀬々敬久監督)などに出演。

明るく行動力溢れる慎太郎の姉

横田真子役

山崎紘菜

1994年4月25日生まれ、千葉県出身。2011年、「第7回「東宝シンデレラオーディション」で審査員特別賞を受賞。2012年に映画『僕等がいた 前篇』(三木孝浩監督)で俳優デビュー。その後も、『悪の教典』(12/三池崇史監督)、『神さまの言うとおり』(14/三池崇史監督)、『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』(17/河合勇人監督)など話題作に出演。2020年にはポール・W・S・アンダーソン監督の『モンスターハンター』でハリウッドデビューを果たす。以降、映画『ブレイブ -群青戦記-』(21/本広克行監督)、『LOVE LIFE』(22/深田晃司監督)、連続テレビ小説『舞い上がれ!』(22)への出演、主演を務めるドラマ『御社の乱れ正します!』はシーズン2の放送が決定するなど、数多くの映画やドラマ、舞台に出演。また、モデルやラジオパーソナリティ、ニュース番組内スポーツコーナーのナレーションも務める。

慎太郎の兄的存在になるスポーツ紙の野球担当記者

遠藤礼役

草川拓弥

1994年11月24日生まれ、東京都出身。2008年、テレビドラマ「貧乏男子 ボンビーメン」(日本テレビ)で俳優デビュー。2012年、メインダンサー&バックボーカルグループ「超特急」としても活動を開始、人気を博す。主な出演作は、映画『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(22/風間太樹監督)、『サラリーマン金太郎 【暁】編/【魁】編』(25/下山天監督)、テレビドラマでは「SHUT UP」(23/テレビ東京)、「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」(24/テレビ東京)、「あやしいパートナー」(25/MBS)「海老だって鯛が釣りたい」(25/中京テレビ・日本テレビ系)など数多くの作品に出演している。また、「俺たちバッドバーバーズ」(26/テレビ東京)が放送予定。

慎太郎の才能を見出す恩人の担当スカウト

田中秀太役

萩原聖人

神奈川県出身。1990年、テレビドラマ「はいすくーる落書2」(TBS)で注目を集める。1993年には、映画『学校』(山田洋次監督)、『教祖誕生』(天間敏宏監督)、『月はどっちに出ている』(崔洋一監督)での演技が高く評価され、日本アカデミー賞優秀新人俳優賞と話題賞(俳優部門)を受賞。その後も、『マークスの山』(95/崔洋一監督)『CURE』(97/黒沢清監督)で同賞優秀助演男優賞をはじめ、数々の賞を受賞。以降もドラマ、映画、舞台、ナレーションと幅広く活躍。近年の主な映画出演作には、『Fukushima 50』(20/若松節朗監督)、『島守の塔』(22/五十嵐匠監督)、『今夜、世界からこの恋が消えても』(22/三木孝浩監督)、『海の沈黙』(24/若松節朗監督)、『長崎 ―閃光の影で―』(25/松本准平監督)、『By 6 am 夜が明ける前に』 (25/向井宗敏監督)などがある。

慎太郎とリハビリに励むトレーナー

土屋明洋役

上地雄輔

1979年4月18日生まれ、神奈川県出身。幼稚園時代から野球を始め、野球の名門・横浜高等学校を卒業した。1999年にTBSドラマ「L×I×V×E」で俳優デビュー。2011年公開の映画『漫才ギャング』(品川ヒロシ監督)では日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。主な映画出演作には、『クローズZERO II』(09/三池崇史監督)、『ドロップ』(09/品川ヒロシ監督)、『のぼうの城』(12/犬童一心監督、樋口真嗣監督)、『くじけないで』(13/深川栄洋監督)、『土竜の唄』シリーズ(14・20/三池崇史監督)、『バンクーバーの朝日』(14/石井裕也監督)、『超高速!参勤交代』シリーズ(14・16/本木克英監督)、『君の膵臓をたべたい』(17/月川翔監督)、『前田建設ファンタジー営業部』(20/英勉監督)などがある。また、「遊助」名義でのアーティスト活動も精力的に行っており、数々のヒット曲をリリースし、全国各地でのライブも活発に行っている。

掛布雅之役

古田新太

1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。「劇団☆新感線」の看板俳優。舞台、映画、テレビドラマなど幅広く活躍している。近年の主な映画出演作には、『信長協奏曲』(16/松山博昭監督)、『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(16/宮藤官九郎監督)、『シン・ゴジラ』(16/樋口真嗣監督)、『超高速!参勤交代リターンズ』(16/本木克英監督)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16/三池崇史監督)、『空白』(21/𠮷田恵輔監督)、『KAPPEI カッペイ』(22/平野隆監督)、『ヴィレッジ』(23/藤井道人監督)、『サイレントラブ』(24/内田英治監督)、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』(25/大九明子監督)などがある。最新作『ベートーヴェン捏造』(25/関和亮監督)ではベートーヴェンを演じている。

金本知憲役

加藤雅也

1963年生まれ、奈良県出身。モデル活動を経て、1988年『マリリンに逢いたい』(すずきじゅんいち監督)で俳優デビュー。ドラマ「アンフェア」(CX)やNHK連続テレビ小説「まんぷく」など、様々な役柄を演じて話題に。現在は、俳優以外にもFm yokohama「加藤雅也の BANG BANG BANG!」のラジオDJをつとめ、写真家としても各地で写真展を開催するなど、多方面で活動の場を広げている。Instagram(@masaya_kato1192_official)では加藤雅也ならではの視点で撮影された写真を多数掲載。モデルとしては、Yohji Yamamotoコレクションに出演し、カタログにも起用された。2025年の映画出演作品は、『REQUIEM~ある作曲家の物語~』(菅野祐悟監督)、『僕の中に咲く花火』(清水友翔監督)、『男神』(井上雅貴監督)、『By6am 夜が明ける前に』(向井宗敏監督)、『爆弾』(永井聡監督)がある。芸能生活で得た「学びと気づき」を綴ったエッセイ集「僕の流儀 What’s Next?」が発売中。

大阪の大学病院での慎太郎の主治医

鍵山博久役

小澤征悦

1974年6月6日生まれ、アメリカ・カリフォルニア州出身。1998年、NHK大河ドラマ「徳川慶喜」で俳優デビュー。翌1999年には映画『豚の報い』(崔洋一監督)で初主演を飾る。16年には『JUKAI—樹海—』(監督:ジェイソン・ザダ)でハリウッドデビューも果たす。近年の主な出演作に、『KAPPEI カッペイ』(22/平野隆監督)、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22/佐藤信介監督)、『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(24/上田慎一郎監督)、『でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男』(25/三池崇史監督)、『ベートーヴェン捏造』(25/関和亮監督)など多くの映画に出演。

運送会社勤務の元高校球児

川原潔役

嘉島陸

1998年11月12日生まれ、沖縄県出身。子役時代を経て、「花のち晴れ~花男 Next Season~」(18/TBS)で活動を再開。その後も、「セイレーンの懺悔」(20/WOWOW)、「SUPER RICH」(21/CX)、「HOTEL -NEXT DOOR-」(22/WOWOW)、「イチケイのカラス」スペシャル(23/CX)、「マイホームヒーロー」(23/MBS・TBS)、NHK大河ドラマ「どうする家康」(23)、NHK連続テレビ小説「あんぱん」(25)など、話題作への出演が続いている。秋山純監督作品では『明日を綴る写真館』(24)、『乱歩の幻影』(24)に続き、本作が3作目の出演となる。

チアリーディング部所属で千沙の親友

村上華役

小貫莉奈

2001年5月29日生まれ、茨城県出身。2017年「超十代オーディション」でグランプリを獲得。翌年には「東京マラソン2018」の公式ドリンク、ポカリスエットのWEBムービーで3代目ポカリガールに起用された。ドラマ「こんな未来は聞いてない!!」(18/FOD)で女優デビュー。その後、テレビドラマ「仮面ライダーギーツ」(22)や映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』(23/中澤祥次郎監督)、『乱歩の幻影』(24/秋山純監督)などに出演。現在放送中の「仮面ライダーゼッツ」(テレビ朝日)にも、南雲なすか役で出演し注目を集めている。小学2年から続けるバスケットボールを特技とし、TUBC(東京ユナイテッドバスケットボールクラブ)のアンバサダーも務めている。

大阪の大学病院に勤務する看護師

幸原美玖役

長内映里香

1989年9月9日生まれ、兵庫県出身。蜷川幸雄が主宰する「さいたまネクスト・シアター」の二期生として、数多くの舞台に出演。映画では『台風家族』(19/市井昌秀監督)、『罪の声』(20/土井裕泰監督)、『あちらにいる鬼』(22/廣木隆一監督)、『ファーストキス 1ST KISS』(25/塚原あゆ子監督)など、話題作に多数出演している。「FOLLOWERS」(20/NETFLIX)、「ネメシス」(21/日本テレビ)、「我らがパラダイス」(23/NHK BS)といったテレビ・配信ドラマでも活躍。2025年からはFMヨコハマ『言ったもん勝ち!だもん』のアシスタントMCも務めている。

遠藤記者の先輩のスポーツ紙デスク

安井直太役

長江健次

1964年7月17日生まれ、大阪府出身。1981年に「欽ドン!良い子悪い子普通の子」のフツオ役でデビュー。同番組内の「イモ欽トリオ」のメンバーとして一躍人気を獲得し、デビュー曲の「ハイスクールララバイ」は150万枚を超える大ヒットを記録した。現在はタレント、俳優として活躍している。近年の映画出演作には、『藁の楯』(13/三池崇史監督)、『KYロック!』(24/前田多美監督)などがあり、その存在感を放っている。スノーボードを特技とし、トリノオリンピックの日本代表コーチを務めた経験もある。世田谷FM『長江健次のDARADAラジオ』でパーソナリティーを務めるなど、その活躍は多岐にわたる。

阪神タイガース球団の寮・虎風荘の寮長

寮長役

ふとがね金太

1955年10月25日生まれ、福岡県北九州市出身。1977年に伝説的ロックバンド「ツイスト」のドラマー•リーダーとしてデビュー。♪ あんたのバラード ♪ 宿無し ♪ 燃えろいい女 ♪ 性 ♪ Soppo ♪ LOVE SONG など数々のヒット曲をリリースした。1982年テイチクレコードよりソロ歌手としてデビュー、その後は俳優•司会•ナレーターとして活動の場を広げる。「NEWS ZERO」日本テレビ、「旬感レシピ」BS日テレ、「昭和歌謡パレード」BSフジ、など多数の番組でナレーションを担当。文化放送の「ふとがね金太のミュージックプラザ」や「セイ!ヤング」ではラジオパーソナリティを務めるなど、マルチに活躍。タイ王国バンコクで7度のライブを行なっている。

鹿児島の優しき隣人

澤居修役

平泉成

1944年6月2日生まれ、愛知県岡崎市出身。1964年、大映京都第4期フレッシュフェイスに選ばれ、映画『酔いどれ博士』(66/三隅研次監督)でデビューした。以降、映画・テレビドラマ・ナレーターと幅広く活動している。主な映画出演作品に、『書を捨てよ町へ出よう』(71/寺山修司監督)、『その男、凶暴につき』(89/北野武監督)、『失楽園』(97/森田芳光監督)、『蛇イチゴ』(03/西川美和監督)、『花とアリス』(04/岩井俊二監督)、『誰も知らない』(04/是枝裕和監督)、『シン・ゴジラ』(16/樋口真嗣監督)、『天気の子』(19/新海誠監督)、『マイスモールランド』(22/川和田恵真監督)、『20歳のソウル』(22/秋山純監督)、『お前の罪を自白しろ』(23/水田伸生監督)などがある。2024年の秋山純監督作『明日を綴る写真館』では、俳優歴60年 にして初主演を務めた

神戸の大学病院の慎太郎の主治医

沼田徹役

田中健

1951年3月6日生まれ、福岡県出身。1972年に歌手デビューし、その後俳優の道へ進む。映画、ドラマ、舞台への出演を重ね、1976年にエランドール賞新人賞を受賞。映画『望郷』(93/斉藤耕一監督)では報知映画賞の主演男優賞、毎日映画コンクールと日刊スポーツ映画大賞の助演男優賞をそれぞれ受賞。近年の出演作に『犬鳴村』(20/清水崇監督)、『科捜研の女 -劇場版-』(21/兼﨑涼介監督)、『明日を綴る写真館』(24/秋山純監督)などがある。2026年1月には中村雅俊が初監督を務める昭和の伝説的ドラマの初映画化となる『五十年目の俺たちの旅』の公開が控えている。

ホスピスの慎太郎の担当医

門倉勉役

佐藤浩市

1960年12月10日生まれ、東京都出身。1980年に俳優デビュー後、多数の映画、ドラマに出演し、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(94/深作欣二監督)、『64-ロクヨン-前編』(16/瀬々敬久監督)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。近年の主な出演作は『せかいのおきく』(23/阪本順治監督)、『春に散る』(23/瀬々敬久監督)、『愛にイナズマ』(23/石井裕也監督)、『罪と悪』(24/齊藤勇起監督)、『キングダム 大将軍の帰還』(24/佐藤信介監督)、『箱男』(24/石井岳龍監督)など。2025年は本作の他、『父と僕の終わらない歌』(小泉徳宏監督)、『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(オダギリジョー監督)、『アフター・ザ・クエイク』(井上剛監督)、『てっぺんの向こうにあなたがいる』(阪本順治監督)など多数の出演作が公開する。

平田勝男役

大森南朋

1972年2月19日生まれ、東京都出身。1993年、映画『サザン・ウインズ4 トウキョウ・ゲーム』(鴻上尚史監督)で俳優デビュー。その後、多くの映画やドラマに出演、存在感ある演技が注目され『殺し屋1』(01/三池崇史監督)で初主演を果たす。『ヴァイブレータ』(03/廣木隆一監督)と『赤目四十八瀧心中未遂』(03/荒戸源次郎監督)で、キネマ旬報ベスト・テン日本映画助演男優賞とヨコハマ映画祭最優秀助演男優賞を受賞、『ハゲタカ』(09/大友啓史監督)では日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。主な出演映画には、『アキレスと亀』(08/北野武監督)、『秘密 THE TOP SECRET』(16/大友啓史監督)、『アウトレイジ 最終章』(17/北野武監督)、『ビジランテ』(17/入江悠監督)、『この道』(19/佐々部清監督)、『初恋』(20/三池崇史監督)、『そして、バトンは渡された』(21/前田哲監督)、『首』(23/北野武監督)、『かくかくしかじか』(25/関和亮監督)などがある。俳優活動の他、バンド「大森南朋&THE OLD BLUE BANDITS」としても活動するなど、その活躍の場を広げている。

川藤幸三役

柄本明

1948年11月3日生まれ、東京都出身。1976年に劇団東京乾電池を結成し、座長を務める。1998年には『カンゾー先生』(今村昌平監督)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。以降も独自の存在感を放ち、舞台や映像作品に幅広く出演。近年の主な出演作品は、映画『燃えよ剣』(21/原田眞人監督)、『流浪の月』(22/李相日監督)、『ある男』(22/石川慶監督)、『最後まで行く』(23/藤井道人監督)、『波紋』(23/荻上直子監督)、『身代わり忠臣蔵』(24/河合勇人監督)、『まる』(24/荻上直子監督)、『室町無頼』(25/入江悠監督)、『少年と犬』(25/瀬々敬久監督)など。

元プロ野球選手の厳格な慎太郎の父

横田真之役

高橋克典

1964年12月15日生まれ、神奈川県出身。1993年に歌手デビュー。同年にはテレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」(日本テレビ)で俳優デビューを果たす。主演ドラマの「サラリーマン金太郎」シリーズ(99~04/TBS)、「特命係長 只野仁」シリーズ(03~17/テレビ朝日・Abema TV)は大ヒットし、人気を博した。主な映画出演作には『竜二 ~Forever~』(02/細野辰興監督)、『新仁義なき戦い/謀殺』(03/橋本一監督)、『アウトレイジ ビヨンド』(12/北野武監督)、『20歳のソウル』(22/秋山純監督)、『明日を綴る写真館』(24/秋山純監督)などがある。テレビではNHK大河ドラマ「麒麟がくる」、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」などの話題作に出演。俳優、歌手としてのみならず、ラジオパーソナリティ、ナレーターとしてもマルチに活躍している。

企画・監督・プロデュース

秋山純

兵庫県出身。元テレビ朝日の演出家・プロデューサー。2018年に独立し、映像制作会社 JACO を設立。これまでに「特命係長 只野仁」シリーズ(03~17/主演:高橋克典)、「同窓会~ラブ・アゲイン症候群」(10/主演:黒木瞳 ほか)、「陽はまた昇る」(11/主演:佐藤浩市)、「ママが生きた証」(14/主演:阿部サダヲ)、「ハッピー・リタイアメント」(15/主演:佐藤浩市)、「狙撃」(16/主演:尾野真千子)、「就活家族〜きっと、うまくいく〜」(17/主演:三浦友和)、「ネット歌姫」(19/主演:荻野目洋子)など、多くのドラマの演出を手がける。また、映画では、第47回報知映画賞で作品賞・監督賞など5部門にノミネートされた『20歳のソウル』(22/主演:神尾楓珠)、『明日を綴る写真館』(24/主演:平泉成)などの監督作が高い評価を集めている。

原作・脚本

中井由梨子

兵庫県出身。神戸の劇団「TAKE IT EASY!」の座付き作家としてキャリアをスタート。30歳で東京へ拠点を移し、「劇団中井組」、「モザイク東京」、「東京モザイク」といった数々のユニットを主宰しながら映画の脚本も手掛ける。2022年に出版された幻冬舎文庫『20歳のソウル』が10万部を越えるベストセラーとなる。同作は2022年に秋山純の企画・監督により映画化され、中井は映画の脚本も担当している。続く秋山監督の『明日を綴る写真館』(24)でも脚本を担当。また、本作の原作の一つである『栄光のバックホーム』(幻冬舎文庫)の執筆も中井が手がけている。