コーヒーにだけはこだわりがある、ちょっと頼りなくて優しい孫・拓磨役に、映画主演は2作目となる、グローバルボーイズグループJO1の豆原一成。夢を叶えるアクティブな祖母をチャーミングに体現するのはW主演の市毛良枝。亡き後もその思いが二人を支える祖父役を『敵』の長塚京三、ほか酒井美紀、八木莉可子らが物語を彩る。監督は『大河への道』の中西健二。脚本は『サイレントラブ』のまなべゆきこ。人生は意外と楽しくていとおしい。
夢を見つけた祖母と夢に迷う孫。ふたりを支えるのは、亡き偉志の思い。やがてそれは、互いを、そして家族を、新たな景色へと導いていく。
祖母・文子と暮らし始めた大学生の拓磨は、亡き祖父・偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が遺した文子へのサプライズだった。一歩踏み出し、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌する文子。一方、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな二人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つけて・・・。




主題歌 「ひらく」
- 歌唱
- JO1
- 作詞
- 秦 基博
- 作曲
- 秦 基博
- 編曲
- トオミ ヨウ
- レーベル
- LAPONE ENTERTAINMENT
秦 基博
Hata Motohiro
1980年10月11日生まれ、宮崎県出身。2006年11月シングル「シンクロ」でデビュー。“鋼と硝子で出来た声”と称される歌声と叙情性豊かなソングライティングで注目を集める一方、多彩なライブ活動を展開。
2014年、 映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌「ひまわりの約束」が大ヒット、その後も数々の映画、CM、TV番組のテーマ曲を担当。♬ SoftBank music project テレビCM「卒業」篇CMソング「仰げば青空」、映画『ステップ』主題歌「在る」、NHK連続テレビ⼩説「おちょやん」(20/NHK)の主題歌「泣き笑いのエピソード」、『映画ざんねんないきもの事典』(22)主題歌「サイダー」、テレビドラマ「六本木クラス」(22)挿入歌「残影」、映画『35年目のラブレター』(25)主題歌「ずっと作りかけのラブソング」などを発表。初のオールタイム・ベストアルバム「All Time Best ハタモトヒロ」(17)は自身初のアルバムウィークリーチャート1位を獲得、その後もアルバム「コペルニクス」(19)、「Paint Like a Child」(23)、豪華アーティストが参加する自身初のコラボレーションアルバム「HATA EXPO -The Collaboration Album-」(24)をリリースするなど、音楽ファンを魅了し続けている。
「ひらく」という楽曲は、『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』を観て書かせていただきました。この映画の中で描かれている、自立、自己形成、そして家族との繋がりというテーマ。そして、主人公の拓磨をはじめ、登場人物の誰もが世代や性別を越えて自分のやりたいこと、やるべきことに向かって悩みながらも進んでいく姿から、この楽曲が生まれました。
JO1の皆さんの声によってこの曲がどんなふうに描かれ表現されるのか、すごく楽しみです。そしてずっと歌い続けてもらえる曲になったら作り手としては一番嬉しいです。



原案
「信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語」
(講談社エディトリアル)
<あらすじ>
わずか22歳で「島田裁縫伝習所」を創設。女子教育を一生の仕事と決め奔走し、幾多の試練を乗り越え、学校法人文京学院を築き上げた波乱の人生。現在の文京学院の創立者・島田依史子が、独力で女子教育の場を切り拓いた、希代の女性教育者の意志と覚悟を著した自叙伝。



豆原一成 (JO1)
Issei Mamehara
安藤拓磨
2002年5月30日生まれ、岡山県出身。サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」から誕生した11人組グローバルボーイズグループ「JO1(ジェイオーワン)」の最年少メンバー。「日本レコード大賞」で優秀作品賞を2年連続受賞、「NHK紅白歌合戦」には3年連続で出場、4月2日(水)にリリースされたJO1のデビュー5周年を記念したBEST ALBUM『BE CLASSIC』は、日本国内では数多くの主要音楽チャートで1位を総なめに。4月20日(日)-21日(月)には自身初の単独東京ドーム公演を開催し、計10万人の超満員でハイクオリティのライブを終えたと思えば、翌週4月28日(月)にはアメリカ・ロサンゼルスで行われたMLB「ロサンゼルス・ドジャース VS マイアミ・マーリンズ」のイベントに出演し、ドジャー・スタジアムでパフォーマンスするなど国内外でその勢いを加速させている。これまでの出演作は、ショート・プログラム『メモリーオフ』(22/Amazon配信)、『Birth of Chimera』(22/TTFC配信)、ドラマ『超人間要塞 ヒロシ戦記』(23/NHK)、『お笑いインスパイアドラマ ラフな生活のススメ』(23/NHK)、『海に眠るダイヤモンド』(24/TBS)、映画『半径1メートルの君 ~上を向いて歩こう~』(21)、『劇場版 仮面ライダーリバイス バトルファミリア』(22)、『BADBOYS -THE MOVIE-』(25)などがある。
やっと皆さんに情報解禁することができて本当に嬉しいです。
自分の中ですごい挑戦で、色々なことを考えながら、そして悩みながら作り上げた作品になりました。名だたる役者の皆さんや、素晴らしい監督と一緒にできたことが本当に嬉しかったですし、自分にとってすごく成長できたと思います。この作品を通して、誰かを思うことや学ぶことの楽しさを感じてもらえると嬉しいです。
市毛良枝
Yoshie Ichige
安藤文子
1950年9月6日生まれ、静岡県出身。文学座附属演劇研究所、俳優小劇場養成所を経て、TVドラマ『冬の華』(71/TBS)でデビュー。『小さくとも命の花は』(77/CX)で主演を務め人気を博す。ドラマや映画、舞台など俳優として幅広く活躍しながら、登山を趣味とし、1993年にはキリマンジェロ、後にヒマラヤの山々に登っている。特定非営利活動法人日本トレッキング協会理事や環境カウンセラーの活動も行い、第7回環境大臣賞(25/市民部門)を受賞。近年の出演作に、映画『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『明日を綴る写真館』(24)、ドラマ「無用庵隠居修行」シリーズ(17~/BS朝日)、舞台に、音楽のある朗読会「あなたがいたから~わたしの越路吹雪~」(23~/鈴木聡演出)などがある。主演映画は1981年公開『青葉学園物語』(大澤豊監督)の“ちい先生”役以来、44年ぶりとなる。山に関する著書も出版、「山なんて嫌いだった」(99/山と渓谷社 刊)、「73歳、ひとり楽しむ山歩き」(24/KADOKAWA刊)など。その他介護のエッセイが今秋発売予定。
幸せってなに?私は幸せなの?きっと誰もが考え、悩んだことがあるのではないでしょうか。
当たり前の日常に幸せを感じていた文子さん。突然夫を亡くしうつろになってしまいます。でも夫の遺したものから彼女は一歩踏み出し、新たな世界を見つけていきます。それは亡き夫の思いを探る旅でもありました。
我々世代がこれからを考えるとき、避けては通れない老後の生活。新しい体験をする文子さんに叱咤激励されつつ、暑い中での撮影を終えました。
彼女の走り出した先に見えたのは、私も目指していきたい、信じ続けていきたい未来でした。挑戦を怖がらない。人はいくつになっても変われる。そして学びは楽しい。
酒井美紀
Miki Sakai
安藤綾
1978年2月21日生まれ、静岡県出身。1995年岩井俊二監督『Love Letter』でヒロインの少女時代を演じ日本アカデミー賞新人賞を受賞、同年神山征二郎監督『ひめゆりの塔』でも新人俳優賞を受賞。1997年『愛する』で第10回日刊スポーツ映画大賞新人賞、1998年『誘拐』で第21回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。ドラマでは1996年「白線流し」(CX)で主演・七倉園子を演じ、2005年まで演じ続ける代表作となった。近年の舞台では「めんたいぴりり」(博多座/明治座)で戦後奮闘する夫婦の妻・千代子を好演、2025年2月より舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』ではハーマイオニー・グレンジャー役で出演中。
私が演じました綾は、キャリアウーマンで夢や目標をしっかり自分で掴みにいくような女性像です。
私にとってこのようなキャラクターを演じることはとても新鮮であり、挑戦でもあり、撮影期間は大変楽しい時間でもありました。
今回の作品は、あったかいハートフルな雰囲気の中、女性の生き方とは?家族とは?幸せとは?と考えさせられるメッセージがたくさん詰まっています。
そして、きっと何か新たに挑戦したい!と思わせてくれるはずです!多くの皆様に劇場でご覧になっていただけたら幸いです。
八木莉可子
Rikako Yagi
大石紗季
2001年7月7日生まれ、滋賀県出身。2015年エイジアクロスモデルオーディション「#THE NEXT」でグランプリを受賞し、14歳でデビュー。直後ポカリスエットのCMに出演し話題を呼ぶ。俳優としてテレビ、映画、舞台と幅広く活躍。主な出演作は、ドラマ「First Love 初恋」(22/Netflix)、「パリピ孔明」(23/CX)、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(23/NHK)、「おとなりに銀河」(23/NHK)、「GTOリバイバル」(24/CX)、「潜入兄弟 特殊詐欺特命捜査官」(24/NTV)など、映画『おそ松さん』(22)、『イチケイのカラス』(23)、『劇場版 Doctor-X FINAL』(24)、『パリピ孔明 THE MOVIE』(25)などがある。
大石紗季役を演じさせていただきました、八木莉可子です。生きていく上で本当は大切なこと、家族のあたたかみ、また「学び」は若い人たちの為にだけのものではなく誰の為にも開かれているものであるということ——。
さまざまなメッセージが込められた作品になっていると思います。観終えたあと、少しでも心が軽くなり、世界が明るく見えるような作品になれていたら、とても嬉しいです。
長塚京三
Kyozo Nagatsuka
安藤偉志
1945年7月6日生まれ、東京都出身。パリ大学ソルボンヌ在学中に、フランス映画『パリの中国人』(74)でデビュー。以降多くのドラマ、映画に出演。『ザ・中学教師』(92)、『ひき逃げファミリー』(92)で、第47回毎日映画コンクール男優主演賞を受賞、『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』(97)では、第21回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。吉田大八監督『敵』(25)では、第37回東京国際映画祭最優秀男優賞を受賞。主な出演作にドラマ「金曜日の妻たちへ」(84, 85/TBS)、「ナースのお仕事」(96, 97, 00/CX)、大河ドラマ「篤姫」(08/NHK)、「眩(くらら)~北斎の娘~」(17/NHK)、映画『恋と花火と観覧車』(97)、『笑う蛙』(02)、『長い長い殺人』(08)、『ぼくたちの家族』(14)、『UMAMI』(22)、『お終活 再春!人生ラプソディ』(24)、『敵』(25)などがある。
添い遂げる。それだけでも大変なことなのに。夫に先立たれ、ひとりぼっちになる妻の先行きを案じて、彼女の大学入学の手配まで済ませているとは、どれほどマメな夫なのか。
今日からは是非とも、学ぶ歓びというものに浸かって欲しい。君ならできる。何と言っても私の富士山だ。いつだって全力でエールを送る。大好きだよ、フレー。ということか。
とにかく、細君が好きで好きで堪らないひとなのですね。「はい、そうです。お相手は市毛さん」と監督。
遠い昔、世にも稀な初々しさで、新婚夫婦を演じさせてもらった記憶が蘇る。あれも市毛さんだったな、お相手は。
「そういう役でしたらやれそうな気がします」と私。
市川笑三郎
Emisaburo Ichikawa
島田理事長
1970年5月6日生まれ、岐阜県出身。1986年4月三代目市川猿之助(二世・猿翁)に入門し、同年5月中日劇場『ヤマトタケル』の従者ほかで三代目市川笑三郎を名のり初舞台。1998年7月歌舞伎座『四の切』の静御前で名題昇進。古典歌舞伎では常に存在感を示す女形として活躍する一方、新作歌舞伎「NARUTO」(18)の大蛇丸、「流白浪燦星(ルパン三世)」(23)の次元大介などの有名キャラクターを演じた。テレビドラマ「VIVANT」(23/TBS)に出演し、話題となる。
福田歩汰 (DXTEEN)
Ayuta Fukuda
森田純希
2003年3月30日まれ、栃木県出身。グローバルボーイズグループ・DXTEEN(ディエックスティーン)のメンバーのひとりとして活躍。今年3月に日本映画専門チャンネルにて放送された「最後の放課後」(25/日本映画専門チャンネル)で俳優デビューを飾る。
藤田玲
Ray Fujita
清野蓮
1988年9月6日生まれ、東京都出身。2003年『仮面ライダー555』で俳優デビュー。ミュージカル・舞台を中心に活躍、主演作品も数多く持つ。ドラマ・映画は「牙狼〈GARO〉」シリーズ、主演「絶狼<ZERO>」シリーズ(05~17)、「実験刑事トトリ2」(13/NHK)、「小河ドラマ 徳川☆家康」(21/カンテレ、Netflix)、「八王子ゾンビーズ」(24/MX)、『MANKAI MOVIE 「A3!」』(21,22)、「片恋グルメ日記」(20,22/MX)、Vネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』(24)などに出演。
星田英利
Hidetoshi Hoshida
角田均
1971年8月6日生まれ、大阪府出身。“ほっしゃん。”の名前で活動し、2005年「R-1ぐらんぷり2005」で優勝。その後、本名の星田英利に戻し、以後俳優としてドラマ・映画、舞台と活躍の場を広げている。主な出演作として、ドラマ NHK連続テレビ小説「カーネーション」(12)、「おちょやん」(20)、「あきない世傳 金と銀」シリーズ(23,25/NHK)、「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」(24/TX)、映画『身代わり忠臣蔵』(24)、舞台『ロミオとジュリエット』(23)などがある。

