COMMENT | 映画『きれっぱしの愛』公式サイト 北欧・アイスランド。移ろう四季の中で見つめる、〈もう夫婦じゃない〉男女と子供たちとの、〈いまさら家族〉の日常。『きれっぱしの愛』7月3日(金)公開。 TOP TRAILER THEATER INTORODUCTION STORY STAFF CAST COMMENT (順不同・敬称略) SCROLL ほんとうにしょうもない男。人生に溺れる哀れな羊。クズ。同情したら負け。美化も不要。いなくなればいいのにと思っているのですから、元妻は。私もこの羊は助けません。一刻も早く、自然に飲み込まれればいい。雄大な自然を背景に、ただただ哀れな男を丁寧に撮っている。フリーヌル・パルマソンは天才なのです。 ふかわりょう タレント あまりにも感情が振り回されてしまった。人間にもパンダのように軽やかに駆け巡りながらも機微に気づける繊細さがあったらいいのに。感情が揺れるきっかけの断片は日常の中にいくつもある愛憎だ。 小谷実由 モデル 普遍的に、ただそこに存在する家族の空気と温度。染みついた生活のリズムの中に、ふと入り込む突然の違和感。人間の営みの生々しさ。眩しく映し出される映像、音、そして光。アイスランドの雄大な自然に溶け込みながらも、その違和感は静かに、淡々と流れ込んでくる。 自分が見ている世界と、監督が見ている世界は、まるで違うのかもしれない。 そしてやっぱり、犬が出てくる映画はいい。(パンダ、とっても可愛い!) 中田クルミ 俳優 一つ一つのシーンが動く絵画のように綺麗で目に焼きつきました。日本から遠く離れた土地でも、やはり家族と生活の問題はつきもの、それは今も昔も同じでしょう。アイスランドの雄大な自然とそこで暮らす家族のありように、大きな切なさを感じました。何より、たっぷりと塗られたユーモアの数々に味わい深い感動を覚えました。今日ばかりはこの遠い国のことに思いを馳せたいと思います。 平井まさあき 芸人<男性ブランコ> 愛ってなんなんだ。 フリーヌル・パルマソンは言葉にたよらない。アイスランドの壮大な自然や、子供たちの笑い声、動物たちのしぐさ、朽ちた建物にレンズを向けて、愛の輪郭 ──あるいはそこから疎外されたもの── をうつしとる。彼の映画が、すっかり好きになった。 ビターでヘンテコで、でも優しい。とびきりの人生讃歌! ひらりさ 文筆家 あけすけで、おかしくて、歪で、どうしようもなく家族だった。観客によく思われたい、愛されたいがゆえの作為がまるでない。なのに魅力的なのずるい…映画の魔法がそこかしこに宿ってる。 SYO 物書き 大自然に囲まれたアイスランドの日常。子どもたちはやんちゃで聡明で、愛犬パンダはひたすらに愛らしい。のどかな家族の物語……のはずがただよう不穏の原因は!?ジェンダー平等ナンバーワンの国の、パパと困った男たちに苦笑いが止まりません。 森百合子 北欧ジャーナリスト 頬を撫でる風。白夜の光。雪の静寂。海の水の冷たさ。そして、人肌の温もり。アイスランドの厳しい自然とともに暮らす人々にとっての、家族という温室。その大切さを、抑揚の効いた美しい映像で鑑賞者に問いかける。見終わったあと、白夜の太陽のような淡い光に包まれるような余韻があった。 竹沢うるま 写真家 何気ない日常、なんてものはなくて、その日限りの感情や温度が詰まっている会話たち。アイスランドの広い、広い、美しい景色と、小さな家族の様子を見つめるコントラスト。会話の中に挟まれた美しい光や風、緑と家族のコラージュは、新しい物語でした。 石田真澄 写真家 一度は失われたはずの何かも、自分という身体が置かれた環境のなかで、ミクロな世界がマクロな時間の流れに触れた瞬間、光を帯びたり、可笑しみを取り戻したりする。孤独という壮大でパーソナルな海を漂流しながらも、それらは身体のなかで、かたちを変え残り続ける。それは少し、ピリオドを打つことなく、「さようならば」と別れる挨拶にも似ている。 小川知子 ライター アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソンはいつも、自然のなかにたたずむちっぽけな人間たちを見つめる。その滑稽さも、愚かさも。そして『きれっぱしの愛』で見つめられるのは、現代の父親のいたたまれなさや芸術家の窮状だ。だけど同時に、曖昧なまま漂うささやかな愛も、どうにか探りあてようとするのである。 木津毅 映画・音楽ライター 物語はあるようでない。ただのどかな生活には危険が潜み、仲のよさそうな家族にも怒りが隠れている。印象的なのは芸術家の女性の日々だ。作品制作は農場仕事のようにプラクティカルで、何より家事と育児に追われている。でも彼女はそこから抽象的な価値、自分が感じる美しさを見つけようとする。アートと生活、シュールな現実。忘れていた場面が目の前に広がるような、奇妙な感覚が残る。 萩原麻理 映画ライター
(順不同・敬称略)
SCROLL
ほんとうにしょうもない男。人生に溺れる哀れな羊。クズ。同情したら負け。美化も不要。
いなくなればいいのにと思っているのですから、元妻は。
私もこの羊は助けません。一刻も早く、自然に飲み込まれればいい。
雄大な自然を背景に、ただただ哀れな男を丁寧に撮っている。
フリーヌル・パルマソンは天才なのです。
ふかわりょう
タレント
あまりにも感情が振り回されてしまった。
人間にもパンダのように軽やかに駆け巡りながらも機微に気づける繊細さがあったらいいのに。
感情が揺れるきっかけの断片は日常の中にいくつもある愛憎だ。
小谷実由
モデル
普遍的に、ただそこに存在する家族の空気と温度。
染みついた生活のリズムの中に、ふと入り込む突然の違和感。
人間の営みの生々しさ。
眩しく映し出される映像、音、そして光。
アイスランドの雄大な自然に溶け込みながらも、その違和感は静かに、淡々と流れ込んでくる。
自分が見ている世界と、監督が見ている世界は、
まるで違うのかもしれない。
そしてやっぱり、犬が出てくる映画はいい。
(パンダ、とっても可愛い!)
中田クルミ
俳優
一つ一つのシーンが動く絵画のように綺麗で目に焼きつきました。
日本から遠く離れた土地でも、やはり家族と生活の問題はつきもの、それは今も昔も同じでしょう。
アイスランドの雄大な自然とそこで暮らす家族のありように、
大きな切なさを感じました。
何より、たっぷりと塗られたユーモアの数々に味わい深い感動を覚えました。
今日ばかりはこの遠い国のことに思いを馳せたいと思います。
平井まさあき
芸人<男性ブランコ>
愛ってなんなんだ。
フリーヌル・パルマソンは言葉にたよらない。
アイスランドの壮大な自然や、子供たちの笑い声、動物たちのしぐさ、朽ちた建物にレンズを向けて、
愛の輪郭 ──あるいはそこから疎外されたもの── をうつしとる。
彼の映画が、すっかり好きになった。
ビターでヘンテコで、でも優しい。
とびきりの人生讃歌!
ひらりさ
文筆家
あけすけで、おかしくて、歪で、どうしようもなく家族だった。
観客によく思われたい、愛されたいがゆえの作為がまるでない。
なのに魅力的なのずるい…映画の魔法がそこかしこに宿ってる。
SYO
物書き
大自然に囲まれたアイスランドの日常。
子どもたちはやんちゃで聡明で、
愛犬パンダはひたすらに愛らしい。
のどかな家族の物語……のはずが
ただよう不穏の原因は!?
ジェンダー平等ナンバーワンの国の、
パパと困った男たちに苦笑いが止まりません。
森百合子
北欧ジャーナリスト
頬を撫でる風。白夜の光。雪の静寂。海の水の冷たさ。そして、人肌の温もり。
アイスランドの厳しい自然とともに暮らす人々にとっての、家族という温室。
その大切さを、抑揚の効いた美しい映像で鑑賞者に問いかける。
見終わったあと、白夜の太陽のような淡い光に包まれるような余韻があった。
竹沢うるま
写真家
何気ない日常、なんてものはなくて、
その日限りの感情や温度が詰まっている会話たち。
アイスランドの広い、広い、美しい景色と、
小さな家族の様子を見つめるコントラスト。
会話の中に挟まれた美しい光や風、緑と家族のコラージュは、新しい物語でした。
石田真澄
写真家
一度は失われたはずの何かも、自分という身体が置かれた環境のなかで、
ミクロな世界がマクロな時間の流れに触れた瞬間、
光を帯びたり、可笑しみを取り戻したりする。
孤独という壮大でパーソナルな海を漂流しながらも、それらは身体のなかで、かたちを変え残り続ける。
それは少し、ピリオドを打つことなく、「さようならば」と別れる挨拶にも似ている。
小川知子
ライター
アイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソンはいつも、
自然のなかにたたずむちっぽけな人間たちを見つめる。
その滑稽さも、愚かさも。
そして『きれっぱしの愛』で見つめられるのは、現代の父親のいたたまれなさや芸術家の窮状だ。
だけど同時に、曖昧なまま漂うささやかな愛も、どうにか探りあてようとするのである。
木津毅
映画・音楽ライター
物語はあるようでない。ただのどかな生活には危険が潜み、
仲のよさそうな家族にも怒りが隠れている。印象的なのは芸術家の女性の日々だ。
作品制作は農場仕事のようにプラクティカルで、何より家事と育児に追われている。
でも彼女はそこから抽象的な価値、自分が感じる美しさを見つけようとする。
アートと生活、シュールな現実。忘れていた場面が目の前に広がるような、奇妙な感覚が残る。
萩原麻理
映画ライター