3月1日(金)に開催されました第42回日本アカデミー賞にて、
『万引き家族』が最多8部門で最優秀賞受賞の快挙となりました!
■作品賞(万引き家族)
■監督賞(是枝裕和)
■脚本賞(是枝裕和)
■主演女優賞 (安藤サクラ)
■助演女優賞(樹木希林)
■音楽賞(細野晴臣)
■撮影(近藤龍人)
■照明(藤井勇)
フランス時間2月22日(金)に開催された第44回セザール賞授賞式にて、
『万引き家族』が外国映画賞を受賞いたしました!
セザール賞は“フランス版アカデミー賞”と呼ばれ、同賞を主催する仏映画芸術技術アカデミー会員の投票によって決まる賞で、
『影武者』(黒澤明監督)以来の38年ぶりの快挙となりました!
『万引き家族』米国アカデミー賞ノミネート記念凱旋上映を記念して、地元・西多摩出身の佐々木 みゆ ちゃん(ゆり役)の舞台挨拶が決定致しました。
皆様のご来場をお待ちしております!
・会場:イオンシネマ日の出(イオンモール日の出 3階)
・舞台挨拶登壇者:佐々木 みゆ ちゃん(ゆり役)
・舞台挨拶上映回:2月23日(土曜日) 12:00の回 上映終了後
・舞台挨拶回のチケットご購入について
イオンシネマ日の出窓口ほかオンラインチケットサービス(e席リザーブ)にて
指定席券を2月16日(土)0:15から販売します。
前売券をお持ちの方は席に限りがありますので、お早めに劇場窓口にて指定席券にお引き換え下さい。(差額は不要です。)
※2月16日(土) 9:00より前売券と指定席券の引換えを開始します。
※通常上映回は上映日の2日前から販売いたします。
2/16(土)~2/22(金)T・ジョイ品川の第42回日本アカデミー賞優秀賞受賞作品上映会にて『万引き家族』の上映が決定、併せて優秀撮影賞を受賞されました近藤龍人さんの舞台挨拶が決定致しました。
■開催日
2月22日(金)
■時間
19:00の回(上映終了後)
■登壇者(予定)
近藤龍人さん(撮影賞)
■鑑賞料金
通常料金
※無料鑑賞券・招待券・引換券等はご利用いただけません。
※アカデミー賞特別上映会引換券はご利用頂けます。
※アカデミー会員証提示でご鑑賞頂けます。
■販売方法
《インターネット》
オンラインチケット予約KINEZOにて販売
2019年2月20日(水)0:00[=2月19日(火)24:00]~
※インターネット予約は、事前に会員登録が必要です。
http://kinezo.jp/pc/event_schedule?ush=180f2fb
《劇場窓口》
2018年2月20日(水)劇場オープン時より
※インターネットで完売の場合は、販売はございません。
米国アカデミー賞外国語映画賞ノミネーションを記念して、2月8日(金より全国で本作の凱旋上映が始まります。
凱旋上映初日には是枝裕和監督のティーチインイベント付上映会を実施します。
ひぜ、この機会にご覧ください。
【日にち】2月8日(金)
【時 間】19:15の回(上映後にイベント)
【会 場】TOHOシネマズ 日比谷
【登壇者(予定)】是枝裕和監督
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
<チケット購入方法>
・PC&スマートフォン=2/2(土) 00:00(2/1金24: 00)からインターネットチケットvitにて発売。
・劇場窓口=2/2(土) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
<料金>
通常料金
※本作はPG12指定作品です。
※プレミアボックスシートは追加料金が掛かります。劇場HPでご確認ください。
※ムビチケ使用可 ※各種割引適用 ※無料券使用不可
<注意事項>
※マスコミ取材が入る可能性がございます。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。ティーチインの回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
2月8日(金)からの「万引き家族」再上映に合わせ、前売券を1月26日(土)より
期間限定で再販売いたします!ムビチケオンライン券は、特別価格1,300円の販売です。
ぜひ前売券をお求め頂き、初めての方も、リピーターの方も本作をご鑑賞ください。
「万引き家族」前売券 販売場所
◆ムビチケHP(https://mvtk.jp/)
【取り扱い券種】ムビチケオンライン券(一般)
【価格】通常価格1,400円(税込) ⇒特別価格1,300円(税込)
【販売期間】2019年1月26日(土)~2月7日(木)
◆ローソン
全国のローソン店内Loppi
ローチケHP(https://l-tike.com/cinema/mvtk/)
【取り扱い券種】ムビチケコンビニ券(一般)
【価格】1,400円
【販売期間】2019年1月26日(土)~2月7日(木)23:59まで※
※Loppi操作後、レジ会計を済ませるまでの締め切り時間です。
※ムビチケオンライン券およびムビチケコンビニ券とは、ご希望の劇場HPで事前に座席の選択ができる前売券です。
※対応劇場はムビチケHPをご確認ください。
※事前に座席選択をご利用されない場合でも、当日劇場でご利用いただけます。ムビチケオンライン券の場合はムビチケ購入完了メールを、ローソンのムビチケコンビニ券の場合は券自体をご持参ください。
※ムビチケカードの再販売はございません。
※以前ご購入頂いた(2018年6月7日まで販売していた)「万引き家族」の前売券(ムビチケカード、 ムビチケオンライン券、ムビチケコンビニ券、コンビニオンライン券)もご使用できます(一部劇場除く)。
中国では実写邦画歴代1位!フランス・パリでは初登場1位!全米では興行収入200万ドルを越え、
2018年公開の邦画実写および外国語映画で1位と、全世界大ヒット中の『万引き家族』。
米国時間1月22日(火)第91回アカデミー賞ノミネート作品が発表され、見事、外国語映画賞にノミネートされました!!
またノミネーションを受けて、2/8(金)より凱旋上映決定!TOHOシネマズ日比谷他、全国100館規模にて拡大公開となります!
同賞は映画産業に貢献したアカデミー会員の投票により選出される映画賞で、
日本映画がノミネートされるのは『おくりびと』(2008年公開)以来10年ぶりの快挙となります。
アカデミー賞授賞式は、米国時間2月24日(日)(日本時間2月25日)に開催されます。
1月15日に発表されました日本アカデミー賞優秀賞で本作が見事
最多13受賞致しました!
・優秀作品賞
・優秀監督賞:是枝裕和
・優秀主演男優賞:リリー・フランキー
・優秀主演女優賞:安藤サクラ
・優秀助演女優賞:樹木希林、松岡茉優
・優秀脚本賞:是枝裕和
・優秀音楽賞:細野晴臣
・優秀撮影賞:近藤龍人
・優秀照明賞:藤井勇
・優秀美術賞:三ツ松けいこ
・優秀録音賞:冨田和彦
・優秀編集賞:是枝裕和
・会長特別賞:樹木希林
授賞式は3月1日に行われます。
本作品のBlu-rayとDVDが2019年4月3日に発売決定致しました!
豪華版にはメイキングやイベント映像集など貴重な特典映像を収録。
加えて、特製のブックレットが付いてきます。
劇場でご覧になった方も、これからの方も満喫できる内容となっています。
豪華版Blu-ray(2枚組:本編BD+特典DVD)PCXC-50147¥6,700(本体)+税
豪華版DVD(2枚組:本編DVD+特典DVD)PCBC-52638¥5,800(本体)+税
通常版Blu-ray(本編BD)PCXC-50148¥4,700(本体)+税
通常版DVD(本編DVD)PCBC-52639¥3,800(本体)+税
【特典映像】
●メイキング/公開特番/イベント映像集/ロールナンバー集/予告編集他
【封入特典】
●ブックレット
※上記全て予定。変更になる可能性があります。
是枝裕和監督コメント
小さく産んで、細く長く育てていこうという発想で取り組んだ映画が、
公開当初から、こんなに多くの方に劇場に足を運んで頂けるなんて、
思ってもいませんでした。監督としては望外の喜びです。
この度は、Blu-ray、DVD発売とのこと。
欲張り!とお叱りを受けそうですが、お手元に置いて頂けたら、嬉しいです。
安藤サクラ(柴田信代役)コメント
あの家族がついに、DVDに、、!!
きったないおうちだったし、極寒だったけど、あの時間はなんともあたたかかった。
ひんまがったかたちだけど愛が詰まってたんだなぁ。あのこたつが懐かしい。あのお鍋が懐かしい。
歩くと足の裏真っ黒になる床も、ぬるっとしたお風呂も、とっても愛しい。
あの家はぐっちゃぐちゃに物で溢れてたけど、DVDなんて一枚も無かったなー。
第31回日刊スポーツ映画大賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原プロモーション協賛)が発表され、
『万引き家族』が作品賞、主演女優賞(安藤サクラさん)、助演女優賞(樹木希林さん)の3部門受賞しました。
第40回ヨコハマ映画祭におきまして、2部門受賞致しました!
主演女優賞:安藤サクラさん
助演女優賞:松岡茉優さん
第42回 山路ふみ子映画賞贈呈式にて、山路ふみ子女優賞を
安藤サクラさんが受賞致しました!
イラクの第3回スレマニ映画祭コンペティション部門に出品していました
「万引き家族」が見事、長編作品審査員賞を受賞致しました。
第10回TAMA映画賞が発表され
『万引き家族』の受賞が発表されました!
<最優秀作品賞>
<最優秀女優賞>安藤サクラさん、松岡茉優さん
トルコのアンタルヤで開催中の第55回アンタルヤ国際映画祭(開催期間:9月29日(土)~10月5日(金)[現地時間])にて、コンペティション作品として出品され、この度、監督賞を受賞いたしました。
これは日本映画初!アジア人初の快挙となります!
日本時間10月6日(土)AM2:00(現地時間10月5日(土)20時)に行われた授賞式には、是枝監督に代わりリリー・フランキーが登壇。
受賞結果が発表されると、場内は割れんばかりの拍手に包まれました。
トロフィーを受け取ったリリーは
「国とか言葉を超えて、一つの映画が世界に繋がること、それは1番素晴らしいことだと思います。それを是枝監督がやったことを誇りに思います。Thank you very much」とコメント寄せました。
この度、スペイン・バスク地方で開催中の第66回サン・セバスチャン国際映画祭(開催期間:9月21(金)~29日(土))にて、是枝裕和監督に、俳優または監督に送られるもっとも名誉ある賞で、生涯功労賞にあたる<ドノスティア賞>が贈られ、日本時間9月24日(月)に授賞式が行われました。これはアジア人初の快挙となります!
是枝監督が現地入りした9月22日(土)も、映画祭会場前にはファンが詰めかけ、是枝監督が到着するや「Kore-eda!!」のコールが起こり、サイン&写真攻めに。20年来の親交がある映画祭、そして常に観客を大事にする監督ならではの笑顔で、快くサインや写真撮影に応じており、改めて海外でも人気の高さをうかがわせました。
日本時間9月24日(月)3時半(現地時間9月23日(日)20時半)に行われた授賞式に、是枝監督が登壇。先ずトロフィーを受け取ると、場内はスタンディングオベーションと割れんばかりの拍手に包まれました。これまでの作品映像がダイジェストで流れ、是枝監督作品には欠かせない女優、樹木希林さんの姿を目にした監督は、スピーチでも思い出を語りながら涙ぐみ、追って登壇したリリー・フランキーさんがそっとハンカチを受け渡す場面も見られ感動的な授賞式となりました。
© Festival de San Sebastián. Photo Montse Castillo.jpg
【日本時間9月24日(月)3:30~4:00<授賞式全スピーチ>】
◎是枝裕和監督
歴代の偉大な受賞者の映像を見ていたら、自分がもらうのは本当に早すぎたと、舞台袖で急に緊張してきて、ああどうしようと出ていくのに困っていました。その後に、僕の作品を色々編集していただいて(つなげてくださった映像をみていたら)、この20年、自分がやってきたことをこう振り返って、特に2年前に『海よりもまだ深く』という映画で樹木希林さんとこの映画祭を訪れることができて、とても楽しい時間を過ごして。この10年、役者と監督という関係を越えて、パートナーとして映画を作ってきた方なのですが、彼女がついこの間亡くなられてちょっとそのことが、どうしても、ついよみがえってくるので、(受賞は)嬉しいのですが、ちょっと悲しくなって泣いています、ごめんなさい。
最近は作るたびに、この映画祭に呼んでいただいて、すごくサポートしてくれるスタッフにも恵まれて毎年のように映画を作れてここを訪れることができて。本当に素晴らしい映画祭だからどんどん参加する方たちが増えてきて、今回も凄くたくさんのメンバーに支えられてここにきているのですが、僕が毎年映画を作れるのは、僕の映画が好きな以上に、毎年この映画祭に来たからなんじゃないかな、と思うくらい、毎年みんながこの映画祭に来たがっています。
この映画祭に参加してから20年たちまして、本当に映画祭と監督の関係というのは恵まれますと、本当に、映画祭と集まってくる観客の方たちに作り手たちは育てられていくんだなと、本当に身にしみて感じており、ここに並んでいるお2人に僕は本当にはげまされ育てられてきたなあと思っています。希林さんとはもう来ることができないですが、希林さんに教えられたことがたくさんあるので、また若いスタッフ・キャストと一緒にここにまた呼んでいただけるように。生涯功労賞は、僕はまだキャリア半分であと20年は作ろうと思っているのですが、生涯功労賞というのは生涯でたった一度だけなので2度目はないと思いますが、ちょっと早かったかもね、と言われるくらい、ここからの20年はいい映画を作って、皆さんの前に届けたいと思っております。有難うございました。
◎リリー・フランキー
是枝さんを愛してくださって有難うございます。
また素晴らしい賞をもらったことを誇りに思います。
有難うございます。
この度の樹木希林さんのご逝去のお知らせを受けまして
いつまでもお元気でいてくださると思っていましたので、驚きと同時にただ悲しみにたえません。
在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
樹木さん、作品を通して素晴らしい日々を共に過ごさせて頂き本当にありがとうございました。
「万引き家族」スタッフ一同
樹木さんを偲び、是枝監督からメッセージが届いております。
是枝監督公式ブログ
8月3日(金)に是枝裕和監督のティーチインイベント付上映会を実施します。
ぜひ、この機会にご覧ください。
【日にち】8月3日(金)
【時 間】18:50の回(上映後にイベント)
【会 場】TOHOシネマズ 日比谷
【登壇者(予定)】是枝裕和監督
<チケット購入方法>
・PC&スマートフォン=7/28(土) 00:00(7/27金24: 00)からインターネットチケットvitにて発売。
・劇場窓口=7/28(土) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
<料金>
通常料金
※本作はPG12指定作品です。
※プレミアボックスシートは追加料金が掛かります。劇場HPでご確認ください。
※ムビチケ使用可 ※無料券使用不可
<注意事項>
※マスコミ取材が入る可能性がございます。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。ティーチインの回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
是枝裕和監督著「映画を撮りながら考えたこと」は、初期TVディレクター時代から、
『海よりもまだ深く』までの作品とキャリアを監督自らが解説した1冊!
この本に収録の歴代作品の絵コンテのパネル展を書店にて開催中です!
<開催中>
◆ジュンク堂書店池袋本店(9F芸術書売場)
◆三省堂書店池袋本店(書籍館3F芸術書売場)
◆紀伊國屋書店新宿本店(1F通路)
◆ブックファースト新宿店(芸術書売場)
◆MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店(芸術書売場)
◆TSUTAYA TOKYO ROPPONGI(2F映像コーナー)
◆ブックファースト自由が丘店(階段壁面)
<7/12(木)~>
◆紀伊國屋書店横浜店(映画コーナー)
本作の大ヒットを記念し、7月13日(金)にQ&Aイベントを実施することが決定致しました。
ぜひ、この機会にご覧ください。
【日 時】7月13日(金)17:10の回(上映終了後にイベント)
【会 場】シネマサンシャイン池袋
【登壇者(予定)】リリー・フランキー、城桧吏
<チケット購入方法>
・PC&スマートフォン=7/6(金) 20:00から発売
・劇場窓口=7/7(土) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
http://www.cinemasunshine.co.jp/theater/ikebukuro/
<料金>
通常料金
※ムビチケ使用可 ※各種割引適用可 ※無料券使用不可
<注意事項>
※マスコミ取材が入ります。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。舞台挨拶の回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
※お一人様4枚までご購入いただけます。
スペイン・バスク地方で行われる第66回サン・セバスチャン国際映画祭(9月21~29日)に出品されることが決定し、
是枝裕和監督が俳優または監督に送られるもっとも名誉ある賞で、生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞することが決定いたしました。
これはアジア人初の快挙となります!!
本賞は、過去にはアル・パチーノ、フランシス・フォード・コッポラ、オリバー・ストーン、リチャード・ギア、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、デンゼル・ワシントンなど名だたる監督、俳優も受賞。また是枝監督作品の同映画祭出品は本作品で9作品目となり、
非常に深い親交と思い入れのある映画祭となります。
(※今回出品されるのはドノスティア賞特別上映となり独立した枠ですので他の賞の授賞の対象にはなりません)
1998年『ワンダフルライフ』 コンペティション部門出品 国際批評家連盟賞受賞!
2006年『花よりもなほ』 コンペティション部門出品
2008年『歩いても 歩いても』 コンペティション部門出品 脚本家協会賞受賞!
2011年『奇跡』 コンペティション部門出品 優秀脚本賞受賞!
2013年『そして父になる』 パールズ部門出品 観客賞受賞!
2015年『海街diary』 パールズ部門出品 観客賞受賞!
2016年『海よりもまだ深く』 パールズ部門出品
2017年『三度目の殺人』パールズ部門出品
<受賞を受けて是枝監督のコメント>
サンセバスチャンは僕にとって特別な映画祭です。初めて呼んでいただいてから20年になりますが、その間に触れた、あの景色、あの観客の笑顔、全てが忘れがたいです。その時間の積み重ねが、今回の賞に繋がったのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございます。
授賞理由についてホセ=ルイス・レボルディノス(フェスティバルディレクター)
我々は是枝裕和監督を現代の映画界で非常に重要な映画人と考えております。
監督として高い技術力や熟練の域に達した作品だけでなく、私たちが授与にあたり付け加えなければならないのは、彼が持つ深いヒューマニズムです。監督は特に家族の視点や子どもたちの特別な世界を通じて現代における社会的な問題を歴史に刻む重要な記録者のひとりと考えております。
彼は何年にもわたりサンセバスチャン映画祭に出席してくれ、もはや映画祭だけでなくサンセバスチャンという街の本当の親友となりました。彼の多くの作品を映画祭で上映しそのうち二回観客賞を受賞致しました。是枝監督はサンセバスチャンで本当に市民に愛されているのです。
この度、大ヒットを記念して、7月7日(土)と8日(日)の2日間限定で、TOHOシネマズ 日比谷にて、パルムドールトロフィー展示の実施が決定いたしました!
1998年以来、ショパールが制作するエンブレムであり、映画人であれば、 誰もが憧れるこの<パルムドール>トロフィーですが、そのまばゆい輝きとオーラは、
映画人でなくとも見入ってしまうこと間違いなし!
誰もが実物を目にすることができるわけではない<パルムドール>トロフィー。
非常に貴重なこの機会を是非お見逃しなく!
『万引き家族』パルムドールトロフィー展示概要
・日時・・・7月7日(土)・8日(日) 各日10:00~20:00
・場所・・・TOHOシネマズ日比谷4Fロビー内(東京ミッドタウン日比谷内)
※2日間限定になります。
※ショーケースにて展示します。
※写真撮影は可能ですが直接お触り頂く事は出来ません。
是枝作品恒例のティーチインイベントですが、今回の観客は日本人の他に、日本在住の外国人の方たち!
既に4回目の鑑賞だというコアファンから是枝作品を鑑賞したのは今作が初めてというビギナーファンまで来場し、様々な質問が飛び交いました。
イベント最後には、本作で“家族”を演じた、リリー・フランキーさん、安藤サクラさん他6名と是枝監督のLINEグループの存在を明かし、
その中でのやりとりについても明かすなどして、会場を盛り上げました、
以下詳細レポート▼※敬称略
■最初の挨拶
是枝監督「デビュー作からこういったティーチインイベントを実施しています。楽しいから続けていて、本当は何回もやりたいんだけど、明日から上海で今週からフランスに行ってしまう為、今作ではこの一回限りになってしまいそうです。でもロングランヒットになると、夏にまたやれるんですけど(笑)」
<ご来場のお客様とのティーチイン>
Q,家族6人が、縁側で見えない花火を見上げるシーンがとても好きです。
6人全員がフレーム内に収まっているのはあのシーンだけかと思ったのですが、その理由を教えてください。
是枝監督「全くないわけではないんだけど、6人全員をフレーム内に収めるのはあのシーンだけにしようと思っていました。でも、あのシーンは最初からあったわけではなくて、ロケハンでこの家を見つけたときに、ここからじゃ花火は見えないよね、という話をスタッフとしていて、面白いなと思って書き加えました。」
Q,国内、海外の観客で反応の違いはありますか?また、“家族“とはなんだと考えますか?
是枝監督「反応の違いは、国内、海外共に違いは感じません。もっとドメスティックな、いわゆる日本的な作品であるといえる『誰も知らない』や『海よりもまだ深く』のときでも、何かしら齟齬はあるけど、軸は同じだと思っているので、国は関係なく、そういったものは越えられると確信をもってつくっています。
“家族”とは何かということについては、そういうことを知る為に映画をつくっているわけではないんです。そういった問いについては、登場人物が手探りで探しています。例えば、『そして父になる』では、家族を繋ぐのは血か時間かという二者択一を主人公に課しているけど、どちらが大切かということを示したいわけではありません。今回はむしろ、共に過ごす時間が終わったとき、記憶として残っているものが、“家族”というものなのかなと。離れても見えない形で“家族”という意味が浮き上がってくる。今回はそういう話にしたくて書きました。」
Q,初めからストーリーは決めてつくっていますか?
是枝監督「つくっている過程で新たに作り上げていくストーリーというのが一番面白いと思っています。今回も最初に書いていたはなしとだいぶ違うんです。撮影中、(安藤)サクラさんから「リリーさん演じる治は“とうちゃん”と呼ばれることを切望しているけど、私が演じる信代はどう思っているんでしょうか?」と相談されたんですけど、そのときはその問いかけに対して、曖昧な返事をしていたんです。だけど、後から面白いと思って、そのシーンを付け加えたり、台詞を変えたりしました。キャストやスタッフは大変だと思うけど(笑)、そうやって映画をつくるのは楽しいし、それでいいシーンが撮れたときは幸せに感じます。」
Q,役者のどういったところみて、配役を決めるのでしょうか?
是枝監督「普段はあまり別の作品をみて決めるということはほぼないんですが、今回、松岡さんだけは彼女の出演しているドラマや映画をみて、素晴らしい女優さんだと思ったので参加してもらいました。この場に来る前に、フランス映画祭に呼んでいただき、開会式で挨拶をさせていただいたんですけど、映画祭のフェスティバルミューズを務められている、女優の常盤貴子さんもその場にいらっしゃったんです。彼女の役割は、同じくミューズを務められている仏女優のナタリー・バイさんの挨拶を日本語で挨拶するというものだったんですが、通訳の方が、ナタリーさんの挨拶を訳してしまって、彼女の役目がなくなってしまったんですね(笑)。そのときに、とても美しい着物でビシっとキメた常盤さんが、大きな口を開けて大笑いしたんです。そういうとこをみると、こういう笑い方をする役を書いたりする。そういった、そのひと自身の何かが垣間見えたときに、書きたいという欲が出たりします。」
夜遅くのイベントだった為、「多分、観終わった後に、カップ麺にコロッケを乗せて食べたいという方もいらっしゃると思うので、この辺で終わりにさせていただきます(笑)」といい、この場を名残惜しむ様子をみせた是枝監督は、終わりの挨拶として「またチャンスがあれば、こういったティーチインをやりたいと思っています。日本をしばらく離れますが、僕の新しいチャレンジがもうすぐ発表できるかと思いますので、是非ご期待ください」とコメント。
また、6月21日は佐々木みゆちゃんの誕生日ということで、監督と本作の家族6名のLINEグループでお祝いの言葉などが飛び交っていたそうで、是枝監督は「撮影が終わって、公開記念の舞台挨拶が終わると、この“家族”がバラバラになっちゃうのが寂しいね、と話していたんです。でも、チャンスがあればまた集まりたいと思いますし、離れていると寂しく感じたりするのは、本当の家族のようだなと思っていて。これからも、この関係をずっと続けたいなと思っています」と語りました。
もうすぐ父の日ということで、劇中で“父親役”を演じた、リリー・フランキー他、高良健吾、山田裕貴が登壇した本イベント。
家族以外のキャストも各世代の実力派を集めている本作ですが、是枝組の新たなエピソードが飛び出しました!
また、父の日にあわせて父親役だったリリーさんへ城くんとみゆちゃんがサプライズプレゼントを用意!
「撮影中はこの家族が居心地よくて、一人で帰ると寂しさを感じていた」と話していたリリーさんですが、
子供たちの心のこもったプレゼントに思わず目頭を熱く姿もみられるなど、アットホームな雰囲気に包まれた、
感動あり笑いありのイベントとなりました。
以下詳細レポート▼※敬称略
■最初の挨拶
リリー・フランキー「本当に大ヒットしている大ヒットイベントに参加したことがなかったので今日は嬉しいです。この作品が賞を獲ったことはあまり意外じゃないですが、大ヒットは意外でした」
高良健吾「自分が映画に興味を持ってからずっと是枝組に憧れていたので、今回参加させていただけたことが本当に嬉しかったです。僕が出演している作品でここまで沢山人が入っていることはなかなかないので(笑)とても嬉しく感じています」
山田裕貴「少ない撮影期間でしたが、賞を獲ったと聞いてとても嬉しかったですし、僕も是枝組に携われたことが幸せですし、今回の経験を宝物のように思っています。この作品が沢山の方々の心に響けばと思っています」
城桧吏「本日はありがとうございます!素敵な映画をご覧ください!」
佐々木みゆ「今日はどうもありがとうございました!」
是枝監督「つくっているときは、小さく生んで、長く細くと思っていましたが、こんなに大きく成長したことにもどかしさも感じていますが、とても嬉しく思っています」
パルムドール受賞の知らせを友人からの連絡で知ったという高良さんは「自分が携わった作品というのもありますが、日本映画がこのような世界的な素晴らしい賞を獲ったことがとても嬉しかったです。でも嬉しかったんですけど、ちょっと悔しさもあります…」と語ると、SNSのニュースで知ったという山田さんは「自分が関わらせていただいた作品がこのように最高の形で認められてとても嬉しかったです!ですが…高良さんと同じく僕もちょっと悔しくて…もうちょっとガッツリ関わらせていただければなと…!」と本音を明かすと、リリーさんは「山田くんのシーンは編集でかなり切られてたんだよね」吐露。すると「いえ、そっちの方が表現としてより伝わりますし、切っていただいたことにむしろ愛を感じています…!」と焦った表情ですかさずコメントし、観客を笑わせました。
高良さんと山田さんのキャスティングの経緯について是枝監督は「高良さんは共通の友人である井浦新くん経由で、10何年前にお会いしていたんですけど、それから本当に印象が変わらず、真摯にお芝居に取り組んでいる方だと思いましたし、色んな作品を観ていて大きなスクリーンが似合う俳優さんだなと思っていたので、今回ご一緒できてよかったです。山田さんは、色んなスタッフから山田さんはいいよと言われていたんですけど、そんな話を本当に何度も聞くので、じゃあ会ってみようかなと思って、お会いしたら、なるほどと。どんな作品でもまっすぐな姿勢で取り組んでいることが感じられたんです。今回は沢山カットしてしまったけど(苦笑)今日をご縁にまた機会があれば是非ご一緒できればと思っています」と明かしました。
高良さんとの共演シーンがあった城くんとみゆちゃんですが、撮影時を振り返り、城くんは「優しかったです!マジックをやってくれて、それを覚えて練習したんですけど、披露したら褒めてくれました」と明かす一方で、みゆちゃんは高良さんの印象について「こわいこわいおばけみたいでした」と独特な表現でコメントし、高良さんを困惑させました。
また、役柄の上では父親であるリリーさんとの撮影について振り返り、城くんは、「カメラを回っているときダメダメなお父さんだけど、カメラが回っていないときは優しくて面白かったです」、みゆちゃんは「家の中でリリーさんがマジックをしてくれて面白かったです!」と明かすと、リリーさんは「この子たちが現場では本当に瑞々しくて、一緒にいるときは、お芝居をやらせてもらっている感じでした。むしろ助けてもらった感じです」と語りました。
そして、当日は城くんがリリーさんへ手紙のサプライズプレゼントを用意!緊張した面持ちをみせながらも、同堂々と読み上げた城くんの姿と手紙の内容に「ジーンときましたね…」と目頭を熱くさせる様子をみせるものの「お年玉で50万円もらったこと書いてないじゃん」とツッコミをいれ、会場からは感動と共に笑いが。さらに、みゆちゃんからは“家族”の似顔絵のプレゼントも!昨日リリーさんからプレゼントされたというペンで描いたというみゆちゃんに、リリーさんは「ほんと上手に描いてくれていますね。空き時間にもよく絵描いてたもんな」といい、さらに目頭を熱くさせる様子をみせました。
■最後の挨拶
リリー・フランキー「こうやって沢山の方に観ていただけることが何より嬉しいです。今日はありがとうございました」
高良健吾「僕はこの映画を観て、どんな人生でも一人でも受け入れてくれる人がいたら生きていけるのではないかと、僕がこの映画で刑事役を演じたからこそ思いました。こうやって多くの皆さんにこの映画を観ていただけることが本当に嬉しいです」
山田裕貴「この映画を通じて、ますます映画というものが好きになりましたし、もっと頑張らないとと思いました。大事なのは血の繋がりではなく、心の繋がりだと感じました。家族や友人、仕事をご一緒する方々とこれからもそういった心の繋がりでつながっていきたいと思います」
是枝監督「先週の公開記念舞台挨拶のときに、みゆが“家族”で集まるのは今日で最後なの?と言っていたので、大ヒットしたらまた集まれるよと言っていたんです。何度でもこのキャストとスタッフたちが集まれたら嬉しいと思っているので、よろしければ何度でも劇場に足を運んでもらえると嬉しいです」
すると、リリーさんからの最後の締めの挨拶は祥太(城くんの役名)がやりますという突然の無茶ぶりに急きょ対応することになった城くんは、リリーさんから耳打ちをされながら「宴もたけなわプリンスホテルではございますが(笑)人生には大切な袋が三つあります。一つ目が池袋です。二つ目は沼袋です。三つ目は東池袋です。映画を楽しんでください(笑)」といい、会場は大爆笑!終始アットホームな雰囲気に包まれた、感動あり笑いありのイベントとなりました。
英語字幕付き上映会 & ティーチインイベント決定!
6月21日(木)に英語字幕付き上映会と、ティーチインイベントの実施が決定致しました。
この機会にご覧ください。
【日にち】6月21日(木)
【時 間】19:00の回(上映後にイベント)
【会 場】TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
【登壇者(予定)】是枝裕和監督
<チケット購入方法>
・PC&スマートフォン=6/16(土) 00:00(6/15金24: 00)からインターネットチケットvitにて発売。
・劇場窓口=6/16(土) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
<料金>
通常料金 ※本作はPG12指定作品です。
※プレミアボックスシートは追加料金が掛かります。劇場HPでご確認ください。
※ムビチケ使用可
※無料券使用不可
<注意事項>
※当上映回は英語字幕が付いています。
※マスコミ取材が入ります。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。舞台挨拶の回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
The English subtitled screening and Q&A session of “Shoplifters” will be taken place on Thursday, June 21st.
【Date】Thursday, June 21st
【Time】19:00~(Q&A session after the screening)
【Venue】TOHO CINEMAS ROPPONGI HILLS
【Guest (tentative)】Kore-eda Hirokazu (director)
<How to buy the ticket>
・By PC & smart phone : Ticket site will be opened from Saturday, June 16th 0:00 at internet ticket vit (https://www.tohotheater.jp/vit/)
・Ticket counter at the theater : Ticket will be on sale from the opening on Saturday, June 16th at the theater (if the tickets are available.)
<Price>
Standard price *This film is rated PG12
※Additional costs will needed for Premium box seats. Please check the theater website.
※Movie tickets can be used.
※Free admission tickets can not be used.
<Caution>
※The screening is with English subtitles.
※Press will cover the Q&A and there will be a possibility that the audience could be on camera.
※The guests and Q&A session are tentative and are subject to change without notice.
※Reserved seating only and the ticket is for only 1 screening. You must obtain the seat for this screening to attend the Q&A.
※Resale is strictly prohibited.
※No camera (including by phoens) shooting or recoding are strictly prohibited.
※Once paid, ticket fees are non-refundable/non-changeable.
6月9日(土)に公開を記念して舞台挨拶を実施いたしました!
公開記念に家族全員が再会し、また本編で重要なシーンに登場する池松壮亮も駆けつけて公開をお祝いした本イベント!
公開を迎えた喜びや、撮影時、カンヌでの出来事についてキャスト陣と是枝監督が大いに語りました。
また、パルムドール受賞後すっかり人気者になった娘のゆり役・佐々木みゆが監督にプレゼントを用意。
なんと、TV画面に映るパルムドール像を見ながら段ボールで作ったという、“手作りトロフィー”を監督へプレゼント!
お祝いづくしで舞台挨拶を盛り上げました!
子役に向ける温かな眼差しや穏やかな笑顔は、まるで本当の家族のようで、終始和やかな雰囲気に包まれたイベントとなりました。
以下詳細レポート▼※敬称略
■最初の挨拶
リリー・フランキー「本日は大勢来ていただきありがとうございます」
安藤サクラ「今日この日を迎えることができて嬉しいです」
樹木希林「こんな形で公開できる、こんな幸せな映画はないと思います」
松岡茉優「この家族と池松さんとこの日を迎えられてとても幸せです」
池松荘亮「本日は来ていただきありがとうございます」
城桧吏、佐々木みゆ「本日は来てくれてありがとうございます!」
是枝監督「完成してまだそんなに時間が経っていなくて、あっという間にこの日を迎えた気がします。このメンバーでこの場に立てることを嬉しく思っています」
■以降クロストーク
初日を迎えたことについて尋ねられると是枝監督は
「本当はもう少し小さく生んで、小さな声で届ける作品にしようと思っていましたが、結果的に広く、遠くに届けられることになりました。これも、スタッフ、キャストが支えてくれたお陰だと思っています。すごい嬉しいです」とコメント。
撮影は昨年の夏二日間と、年末年始を挟み真冬の1ヶ月半で撮影を完了、さらにカンヌ映画祭を経て、今にいたるという、撮影開始から1年も待たずして公開を迎えた本作。これまでのことを振り返り、リリーさんは「大規模ではない形で始まったものが、賞を獲ったことで沢山の方に観ていただける機会が増えることは良いことだと監督とも話していたので、なんだか感慨深い気持ちです」と語り、続けて「祥太(城くんの役名)も今日こんなキレイな姿をみなさんに観ていただくことになって…」と城くんの晴れ姿に温かな眼差しをおくりました。
そんな城くんは「魚釣りと海のシーン、あとみかんを持って飛ぶところが面白かったです」と明かすと、
リリーさんは「完全にレジャー感覚で撮影してたんだな」とツッコミを入れ、会場からは笑いが。
安藤さんは「産後初に海でのシーンを撮影して、また正月に入ってから過ごした家族との是枝組で過ごした時間は、短くても穏やかでしたが、(賞を獲ったことで)こんな興奮と爆発が起こっていることに混乱しています!監督に限らず、みなさん凄い方。いわば、本当はキャビアなのに、納豆を食べている感じ。今日で一区切りつくと思うと寂しいです」と独特の表現で振り返り、池松さん演じる通称“4番さん”と心を通わせる展開が描かれることにちなみ松岡さんは「今日はカンヌぶりに家族と会えるのが嬉しかったんですけど、あ、池松さんも来てくれるんだと知って、なんだかずっとムズムズした気持ちになっていたんです。でもそれはなぜかわかりました!彼氏を家族に紹介できたからです!それが嬉しいです」と明かすと、すかさず樹木さんが「幸せになれない相手だわね」と口を挟み会場はまた笑いに包まれました。
池松さんは「僕は二日間しか撮影がなくて、シーンも少ないのに、今日この場にくるのもずうずうしいなとも感じていたんですけど…観終わった後、興奮して、監督にカンヌ(で賞を)獲ってきてください!と握手を求めたんです。でも帰り道にずうずうしかったかなと思っていたんですけど、結果としてカンヌからとんでもないお土産を持って帰ってこられた。平成が終わろうとしている今、平成に生まれた人間としてはとても嬉しかったです」と受賞への喜びを語りました。
樹木さんは「カンヌというのは、全世界の映画関係者がお金と時間をふんだんにかけて集まって、みんなパルムドールを目指します。その中でこの作品が賞を獲れたことは偶然ではありません。受賞を知って、河瀬直美監督から電話がかかってきたんだけど、監督が長いこと貯めてこられたことがこのように花開いて素晴らしいと思います、といっていました。この映画を通して、素晴らしい体験をさせてもらえたことをみんなが感謝していますよ」と監督を称えました。
ここで、みゆちゃんが監督の為につくってきたというお手製パルムドール像が監督へ直接プレゼントする一幕も!みゆちゃんが「葉っぱがキレイだなって思って、TVをみてつくりました!」と明かすと、安藤さんが補足させてくださいと「賞が決まったときは寝てしまっていたけど、受賞したことを聞いて、飛び起きて、誰に何を言われるでもなく、黙々とつくり始めたらしいんです!」と改めて明かし、会場からは拍手が。監督は「本物はプロデューサーに渡して、僕はこれをもらいます」と喜びを露わにしました。
最後に、是枝監督は「納豆ごはんのような映画なので(笑)毎日食べられるように、観る度に味わいが違う映画だと思います。子供たちの視点、大人たちの視点とそれぞれに違った視点でみることでも、様々な感情が生まれると思います。長く上映を続けていきたいと思っているので、是非また劇場へお越しいただけると嬉しいです」と挨拶をし、イベントは終了しました。
明日、いよいよ公開となる本作ですが、6月14日(木)に舞台挨拶付上映回の実施が決定致しました。
ぜひ、この機会にご覧ください。
【日にち】6月14日(木)
【時 間】19:00の回(上映前舞台挨拶)
【会 場】TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
【登壇者(予定)】リリー・フランキー 高良健吾 山田裕貴 城桧吏 佐々木みゆ 是枝裕和監督
<チケット購入方法>
・PC&スマートフォン=6/9(土) 00: 00(6/8金24: 00)からインターネットチケットvitにて発売。
・劇場窓口=6/9(土) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
<料金>
1800円均一 ※本作はPG12指定作品です。
※劇場に設定されているスペシャルシートには追加料金が掛かります。劇場HPでご確認ください。
※ムビチケ使用不可 ※割引適用不可 ※無料券使用不可
<注意事項>
※マスコミ取材が入ります。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。舞台挨拶の回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
『万引き家族』劇場用プログラムが完成いたしました。
キャスト・監督・スタッフインタビューをはじめ、豪華執筆陣による評論コラムなど、
映画をより楽しめる記事が満載です。
その内容をご紹介!(掲載順)
◆キャスト インタビュー・コメント
<インタビュー>リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林
<コメント>城桧吏、佐々木みゆ、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴
◆監督・スタッフ インタビュー・コメント
<インタビュー>是枝裕和(原案・監督・脚本・編集)、近藤龍人(撮影)
<コメント>細野晴臣(音楽)
◆評論コラム
内田樹
中条省平
坂元裕二
お買い求めは、全国の『万引き家族』公開映画館まで
B5タテ/48ページ(表紙含む)
価格 800円(税込)
発行 東宝㈱
6月6日(水)、是枝監督が、外国特派員協会にて記者会見を行いました。
会場いっぱいに集まった日本外国特派員協会(FCCJ)に所属する記者たちからの質疑応答に応え、
公開間近の本作に込めた熱い思いを語った是枝監督。会見最後には、是枝監督の誕生日ということで、
協会からバースデーケーキがプレゼントされるサプライズもあるなど、お祝いムードに包まれる中、会見は終了しました。
以下詳細レポート▼
多くの拍手で迎えられ登場した是枝監督。まず、映画委員会委員長のキャレン・セバンズより、本作に対する批評や政治的な様々な意見が世界で飛び交っている現状について質問が及ぶと、是枝監督は
「僕自身、この映画ははじめから社会的、政治的なことを喚起してつくっているわけではない。なので、こんなリアクションが起きるとは思ってもいなかった。カンヌでの審査員たちの会話の中では、演出や役者やスタッフなど全ての調和がよかったといってくれたこと、審査員の女優たちがこぞって、この映画に出演する女優たちを褒めてくれたことが嬉しかった。2000年代に入って、海外の映画祭に出品するようになり、日本映画は社会性、政治性がないことについて批判が含んだ形で指摘された。でもそれは現実。なぜならば、そのような映画をつくっても、日本では興行に結び付かないからだ。そのことが、日本の幅を狭くしていることは自覚していた。2000年代以降は、ファミリードラマにこだわってつくっていた。しかし、ここ二年はファミリードラマに一度ピリオドを打ち、今回は現在が抱える社会問題に“家族”というものをおいて考えてみたいと思った。恐らく、21年ぶりのパルムドール受賞ということもあり、僕が思っている以上にメディアに取り上げられ、普段、映画はみないような方もこの映画を知っていただいていることから、物議を醸している状況のようだ。しかし、通常の枠を超えて多くの方にも届いていることについては前向きに捉えている」と回答。
その後、協会員である記者たちからの質疑応答に応えました。
Q,脚本を書くにあたってどんなリサーチをしたのか?
実在した事件を元にしたわけではないが、ここ数年、“家族”を巡って起きている事件は元にしている。<犯罪でしかつながれなかった家族>というフレーズが思い浮かんだとき、まずは「年金詐欺」をベースに、優しさで集まっているわけではなく、お金を目的として集まっている家族という設定にした。そこから、家族で万引きをしているという事件の裁判の記事の中で、「釣り竿だけお金を払わず家の中に置いてあった」という一文だけでまとめられているのが、とても気になった。釣り場屋さんには申し訳ない話だが、そのとき、きっとその盗んだ釣り竿で親子は釣りを楽しんだんだろうなというイメージが浮かんだ。一番印象に残っているのは、養護施設に訪れたとき、小学生の女の子がふとランドセルから絵本の「スイミー」(レオ・レオニ作)を取り出し、突然それを読み始めた。職員の方は、迷惑だからやめなさいと止めたが、その女の子は結局その絵本を最後まで読み切った。その姿に感動し、スタッフみんなで拍手をしたら、その女の子がとても嬉しそうに笑った。きっと、この子は本当の親に聴かせたいのだろうと思った。それが頭から離れなくて、映画の中でもこの出来事を反映したシーンを書き加えた。
Q,新しい企画が欧州で展開されると耳にしたが、言える範囲で構わないので教えてほしい。
まだ正式発表の前なのに、色々と漏れていて不思議だ(苦笑)。秋にフランスでフランスの役者と映画を撮ろうと思っている。6月からはパリに渡って準備を始める予定だ。まだ発表前なのに、なぜか役者のギャラまで情報が出回っている(会場笑い)。来月までには何かしらの形でお知らせできると思う。
Q,今回の映画は、政治を生業とする方が観衆にいると想定してつくられたのか?
その考えは全くありません。僕はTVをやっている時代から先輩に、母親でも友人でも誰でもいいから、誰かひとりの為に作品をつくれと言われてきた。それが、結果的に伝わると20代の頃に教えられた。今、その質問を受けてはっきりとわかったことがある。この作品は、「スイミー」を読んでくれたあの女の子の為につくっている。
Q,見えない花火を見上げるシーンが大好きなショットだ。是枝作品の多くは、ある意味“家”が主人公であると捉えているが、“家”についてのこだわりを教えてほしい。
花火のシーンは、審査員のひとりであった、チャンチェンも好きだと言ってくれた。審査員長だったケイト・ブランシェットがいっていた言葉を借りるならば、今回は「invisible people=見えない人々」の物語をつくっている。見えない、聞こえないものを観る側がどう捉えるかがモチーフにあった。花火のシーンは、そのモチーフの中心にあると思う。撮影で使った家が見つかったことは、成功に好転している。あの家は、実際にある家とその家の中はセットもつくっているが、ロケとセットの見分けがつかないくらい精密につくられており、作品をみると、正直どっちが本当かもわからないほどで、それほどあの家がこの作品の中に馴染んでいた。こちらの要望に応え、あの家を見つけてくれたスタッフとそれを精巧に再現してくれた美術スタッフには感謝の気持ちでいっぱいだ。あの“家“がこの映画において、もう一方の主役だったのは間違いないと思う。
Q,ご自身が現地でみたコンペティション作品の中で、賞を獲るべきだと思った作品はあったか?
公式上映後は、有難いことに多くの取材依頼があり、他の作品を観る時間が全くなかった。観た中でいえば、『万引き家族』が一番よかったかな(笑)(会場笑い)。
<三世代にわたる家族>が登場し、家族の絆について描かれている本作にちなみ、親子や祖父母と孫などの三世代の家族を観客として招待した<三世代>試写会イベントを実施いたしました!
受賞後に主演リリー・フランキー、城桧吏、佐々木みゆのふたりの子役と是枝監督が揃って登場する初めての場になり、
キャスト陣も監督と久々の再会となった本イベント!本作には<三世代にわたる家族>が登場しており、家族の絆について描かれていることから、
15~87歳までの親子や祖父母と孫など三世代の家族が観客として来場。
たくさんの家族に囲まれての舞台挨拶で、とっておきの家族エピソードが飛び出しました。また、子供たちは「早くカンヌのトロフィーが見たいです!」
と監督にメールを送っていたそうで、この日ついに実物とご対面!実物を前にした子供たちは目を輝かせ、興味津々の様子をみせました。
子供たちの無邪気さに思わず笑顔になってしまう、終始温かな雰囲気に包まれたイベントとなりました。
以下詳細レポート▼※敬称略※
■最初の挨拶
リリー:「三世代で同じ劇場で映画をみる機会ってあまりないと思うし、こうやって一緒にみたことは将来ずっと覚えていると思うので、とても良い企画だと思いました」
城くん:「みてくれてありがとうございました!」
みゆちゃん:「来てくれてありがとうございます!よろしく願いします!」
是枝監督:「刺激的なタイトルでショッキングな設定だったけど、三世代の暮らしぶりは今僕らが失ってるものがあって、どこかで共感や懐かしいと思いながらも犯罪だから悪いことだしといったふたつの気持ちでみてほしいと思ってつくった映画です。今日は楽しんでいただけたらと思います」
■カンヌでの反応について
是枝監督:「授賞式の後の映画祭の公式ディナーで、とにかく役者が素晴らしいといろんな方に声をかけていただきました。
『ブレードランナー2049』の監督でもあるドゥニ・ヴィルヌーヴには子役が素晴らしかった!どう撮ったの?そこで僕らは恋に落ちたと言われ、
台湾の俳優のチャンチェンには、家族が縁側で見えない花火を見上げるシーンがとにかく素晴らしかったと言ってくれました。
審査する側と審査される側ではあるんだけど、純粋に映画が好きな者同士で感想をいい合いながら過ごした感じで、
その時間がとてもよかったです。日本での反応は、同級生とかからもおめでとうと連絡をたくさんもらって、少し顔が浮かぶのが難しいと
思うひともいましたけど(笑)嬉しかったです」
■完成した作品を観ての感想
城くん:「自分が映ってることが不思議に思いました。良い作品に出来上がったなって嬉しかったです」
みゆちゃん:なかなか答えが出てこず、その様子をみかねた是枝監督が耳元でささやく形でアシストし「海で遊んだことがすごく楽しくて、オーディションを受けられてよかったと思いました!」と元気よく答え、会場からは笑いと拍手が起こりました。
■受賞後、日々の生活に変化など
リリー:「一人でいるときに、おめでとうと言われると面映ゆい感じで…でもお祝いだから!ってシャンパン開けられて、ただ飲みたいだけじゃねーかってことがあったりもしますけど、周囲の方が喜んでくれるのは純粋に嬉しいですね」
城くん:「学校のひとからおめでとうとかすごいねって言われます。でも、生活に変化はないです」
みゆちゃん:「“佐々木みゆ”ちゃんだよねって声をかけられたり、学校で四年生が急に飛び出してきて、めっちゃかわいいって言われました」
是枝監督:「コンビニのレジの方にもおめでとうって言っていただいて、今後買うものを精査しないといけないなって思ったり…(笑)タクシーの運転手さんにもいっていただいたり、関係者ではない方にそんな風に声を掛けられるのは嬉しいですね」
そして今回、是枝監督が城くんとみゆちゃんの為にパルムドール像を会場に持参!実物を前に、興味津々に近くでまじまじと見たり、触ったり、実際にふたりで像を持ち上げてマスコミへの写真撮影に応じるなどしたふたり。重さ4キロある像は、子供にとっては少々重かったようで「重かったです。今日はこの手を洗いません!」、みゆちゃんは、「腕が痛い…マイクよりも重い」などと漏らし、会場からは笑いが起こりました。
その後は、お客さんからQ&Aに応えました。
【Q&A】
Q,父と母と祖母と娘の四人で来ました。是枝監督に質問ですが、なぜこの映画をつくろうと思ったのですか?
是枝監督:『そして父になる』をつくったときに、家族を繋ぐのは血なのか時間なのか、究極の二者択一を迫って福山雅治さんをいじめるということをしたんですが(笑)そのあと、どういう問いをたてようかと思ったときに、血縁を超えて繋がる家族の可能性を探ってみたくなったんです。結果的にはストレートにはいかず、犯罪や利害関係でつながった家族のはなしにしましたけど、そういった関係性の先には何があるのかという話をつくってみたくて脚本を書きました。
Q,息子と母と祖母の三人で来ました。城くんとみゆちゃんに質問ですが、今後はどういった役を演じてみたいですか?
みゆちゃん:(なかなか言葉が出てこず、是枝監督にアシストしてもらう形で、)この映画の続きをやってみたいです!
城くん:是枝監督さんの映画にもまた出たいし、アクションとかホラー系もやってみたいです!
Q,母と祖母と娘で来ました。城くんとみゆちゃんに質問ですが、撮影をしていて大変だったこと、楽しかったことがあれば教えてください。
城くん:大変だったのが、スーパーでお菓子をリュックに入れる最初のシーンで、なかなかリュックにお菓子が入らなかったことです。楽しかったのは、魚釣りのシーンと海のシーンと大雨の中、家に帰るシーンです!
是枝監督:大雨のシーンは、たまたま夕立が降ってきたので、どう使うかは考えずとりあえず走ろうっていって撮ったシーンなんです。
みゆちゃん:せみの幼虫をお兄ちゃんとったのが楽しかったです!大変なシーンは特にありません。
■最後の挨拶
リリー:「本当に撮影をしているときからすごくいいものが出来上がっていく風景を見ていました。ずっと監督にパルムドールを獲ってもらいたいと思っていたけど、人生で願いが叶うことってそうそうないわけで、だからすごい嬉しかったです。是非劇場でご覧ください」
城くん:「6月8日(金)に劇場でもみてください!」
みゆちゃん:「今日は来てくれてありがとうございました!」
是枝監督:「さっきみゆちゃんが大変なシーンはなかったと言ってくれていたけど、真夏のシーンはほとんど真冬に撮っていて寒くて大変だったはずです。でもふたりが頑張ってくれて、台本も渡していなくて、大人の役者を相手によく受けてくれて、大人の役者も子供たちをうまく包んでくれて、演技ではないとてもよい表情を引き出してくれました。カメラがまわっていないところでも温かな繋がりをつくれて、素敵な時間を過ごせました。僕らが感じたぬくもりがこの映画にも残っていると思うので、そういったものも感じてもらえればと思います」
映画の公開を記念して6月9日(土)に東京で、6月10日(日)に大阪で舞台挨拶を行うことが決定致しました。ぜひ、この機会にご覧ください。
★東京
【日にち】6月9日(土)
【時 間】①11:00の回(上映終了後) ②14:25の回(上映開始前)
【会 場】TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
【登壇者(予定)】リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ 樹木希林 是枝裕和監督
★大阪
【日にち】6月10日(日)
【時 間】①09:50の回(上映終了後) ②13:00の回(上映開始前)
【会 場】TOHOシネマズ 梅田
【登壇者(予定)】リリー・フランキー 安藤サクラ 是枝裕和監督
<チケット購入方法>
・WEB&SP=6/2(土) 00: 00(6/1金24: 00)からインターネットチケットvitにて発売。
・劇場窓口=6/2(土) 劇場オープン時から発売(※残席ある場合のみ)
<料金>
通常料金 ※本作はPG12指定作品です。
※劇場に設定されているスペシャルシートには追加料金が掛かります。劇場HPでご確認ください。
※ムビチケ使用可
※無料招待券使用不可
<注意事項>
※マスコミ取材が入ります。写り込む可能性がございますので予めご了承ください。
※全席指定・定員入替制での上映となります。舞台挨拶の回の座席指定券が必要です。
※転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
※場内でのカメラ(携帯カメラを含む)、ビデオによる撮影・録音等は固くお断りいたします。
※ゲストおよび舞台挨拶は予告なく変更になる場合がございますので、予めご了承ください。
※いかなる事情が生じましても、ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
本日よりフジテレビe!ショップで「万引き家族」公式グッズを発売開始いたします。
ポスタービジュアル使用のクリアファイルをはじめ、台本デザインのノートなど全6商品。
是非、チェックしてみてください!
商品ラインナップはこちら≫ http://eshop.fujitv.co.jp/contents/B008160?waad=uZojsjla&ugad=uZojsjla
23日(水)に凱旋帰国した是枝監督。
帰国したその足で羽田空港内にて記者会見を行いました。
会見場には夜遅い時間にも関わらず、約80名のマスコミが詰めかけ、黄金に輝く“パルムドール”のトロフィーとともに登場した是枝監督に次々と質問が飛び、是枝監督は自身初のパルムドール受賞の感想をはじめ、公開間近の本作に込めた熱い思いを語りました。
お祝いムードの中、熱気に包まれながらも穏やかな空気に包まれた会見となりました。
<会見内容>
多くのマスコミが会見場で待ち構える中、多くのフラッシュを浴びながら、トロフィーを抱えて登場した是枝監督は「ようやく帰ってスタッフのにこやかな顔をみたら、実感が湧いてきました。来月の公開に向けて、宣伝活動を始めなければならないので、気合を入れないとなと思っています(笑)」とコメント。その後、記者からの質疑応答を受けました。
Q.日本に帰国して、改めて受賞したことに対しての気持ち、そして帰宅したら何をしたいか?
大きな賞であることが、本日このようにお越しいただいたマスコミの方の数をみてわかります。実感が湧くのはこれからだと思います。シャワーを浴びて一息ついたところですが、LINEやメールが山のようにたまっているので、お礼の返信をしたいと思います。
Q.最高賞を受賞したことによって、TVや映画の製作者としての心情の変化はあったりするのか?
変わらないです。スタンディングオベーションをいただいたときも嬉しいけど、TVディレクターの性でつい観察してしまって、純粋に楽しめないんです。それは、僕の強みでもあり、弱点でもありますが、これからも変わらず、TVにも映画にも関わっていきたいと思っています。
Q.『誰も知らない』では柳楽さんが主演男優賞、『そして父になる』では審査員賞は受賞されていますが、今作との反応の違いは?
前のことはあまり覚えていませんが、『誰も知らない』のときも温かったけど、あのときは子供たちの世話で手一杯で、それだけで終わってしまったという印象なんです。、宣伝としては大事だけど、拍手の長さというものは本質的なことではないと思っています。しかし、深夜でも熱い反応だったので、それに対しては前向きに受け止めました。公式上映後に受けた取材では、記者たちから「Touch」と「Love」という言葉が一番多かったんです。それで、届いたなと良い手ごたえは感じました。
Q.本作に出演したことで、城桧吏くんが注目を浴びているが、撮影中、城くんに驚かされたことはあるか?
普段は実年齢よりも幼いぐらい子供っぽいのに、レンズを通すと色っぽいんです。僕の演出上、子供には台本を渡さないので、桧吏も理解していない。でも周りの大人をよく観察していて、撮影が進むごとにカット割りを推測し始めたりしていました。そういう観察力が演技に生かされていたと思います。
Q.今後も世界に認められるような映画がつくられていく為に、日本ではどうしていくべきだと思うか?
色んな課題があると思います。現在は、オリジナル脚本で企画が通り映画が製作されることは少ないです。新たな監督たちを生みだすことは、僕にとっても刺激になるので、映像集団をつくり新しい監督をデビューさせようとその支援を始めています。自分の身の回りからできることはやらないととは思っています。
Q.受賞後、NYに少し滞在されていたそうだが、その理由は?
色々差支えがあって喋れないんですけど、近いうちに情報が発表されるかと思います。でも、打ち合わせは上手くいきました。そのときは、受賞してよかったなと思いましたね(笑)
Q.名だたる監督の作品がある中で自分の作品が受賞された理由について、是枝監督の分析は?
分析というのは、自分で自分の作品を褒めることにもなりますよね?自慢げに聞こえるようで嫌ですが…(苦笑)
でも、授賞式のあと映画祭公式のディナーの場で、審査員長を務められたケイト・ブランシェットさんに、授賞式後の公式記者会見の際にも仰っていただいたことと同様「演技、監督、撮影などトータルで素晴らしかった」と改めていっていただきました。また、安藤さんの芝居についても熱く語っていて、彼女の泣くシーンがとにかくすごかったと。「今後、私も含め今回の審査員を務めた俳優の中で、今後泣くシーンがあったら、彼女の真似をしたと思って」と仰っていて、その会話から虜にしたんだなとよくわかりました。元々付き合いのあるチャン・チェンは、「家族が見えない花火をみんなで見ているカットが素晴らしかった」といってくれました。他それぞれの方たちとのやりとりが、審査員というよりは、シンプルに作品によって心を動かされたと言ってくれている感じで、良い時間でした。
Q.トロフィーは、NYへは持っていかず誰かに預けていたのか?再び自分の手元に返ってきたことへの気持ちは?
NYに持っていくには、筋肉痛が昨日やっとなおってきたくらい重すぎて(苦笑)。スタッフに渡して金庫に預けていたので、今日再会しました。思い出したのが、『誰も知らない』のときは、記者会見で柳楽くんにトロフィーを渡すといった感じのやりとりがあったと思いますが、今回は自分の手元に返ってきたといった感じ。一晩くらいは、抱いて寝ようと思います(笑)。
Q.映画の中で注目してほしいポイントは?
今回役者のアンサンブルがとてもうまくいきました。自分なりの子供への演出と演出も担える樹木さんとリリーさん、安藤さん、松岡さんも相手の演技を受けるのが上手でバランスがよかった。撮影している中で、惚れ惚れするくらいの演技もみせてくれたりと、監督としてはとても恵まれた環境で撮れたと思っています。
Q.映画が出来上がった際に、手ごたえはあったか?
役者が素晴らしかったです。ケイトさんも仰っていた安藤さんの泣くシーンは、カメラの脇で立ち会っていても特別な瞬間だと感じましたし、そんなことが他にも何度もありました。いろんな意味で化学反応も起こり、良い映画が出来たと実感はしましたね。
第71回カンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞した事を受け、
6月8日の公開日に先駆けて、6/2(土)・6/3(日)の先行上映が急遽決定致しました!
詳細は5月28日(月)より、本公式サイトのTHEATERページにて順次アップいたします。
第71回カンヌ国際映画祭におきまして、日本時間5月20日(日)(現地:5月19日(土)夜)に授賞式が行われ、
コンペティション部門正式出品作『万引き家族』が最高賞であるパルムドールを受賞いたしました。
カンヌ国際映画祭において最高賞にあたる同賞は、1997年の第50回カンヌ国際映画祭にて今村昌平監督作品『うなぎ』が受賞して以来21年振り、カンヌのコンペにて日本映画が受賞するのは是枝監督の『そして父になる』以来5年振りとなります。
是枝監督が壇上で
「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます。今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます。」
とスピーチ。
受賞を受けて各キャストのコメントは以下。
リリー・フランキー
監督、本当に本当におめでとうございます!
獲ると信じていましたが、現実になると驚きと感動でじんましんが出ました(実話)。
監督、めちゃくちゃカッコいいです!
安藤サクラ
やったー!本当におめでとうございます!!
こんな特別な瞬間を共有できること、こころから嬉しく思います!
万歳!
松岡茉優
あの家族はいたのだと肯定してもらったようで嬉しいです。
思い出をいつまでも愛しています。
樹木希林
往きの飛行機の避雷針が雷を受けました。
異様な響きと共に私の座席の天井が破け、
酸素マスクや破片やゴミや、バラバラッと落ちて来ました。
「是枝さんもうくす玉が割れちゃったから賞はおしまい」―――の筈が
めでたいことです。
城桧吏
是枝監督、関係者のみなさま
「パルムドール」受賞、本当におめでとうございます!
「万引き家族」という作品に出演できて、改めてとても嬉しい気持ちです。
監督と家族6人でカンヌへ行けて、一生の思い出になりました。
本当にありがとうございました。
佐々木みゆ
やったーーー!!!!!!!!
かんとくおめでとうございます!
みんなでさつえいがんばったから、とってもうれしいです。
はやくかぞくのみんなにあいたいです!
第71回カンヌ国際映画祭 「コンペティション」部門に正式出品されたことを受け、是枝監督、リリー・フランキーさん、安藤サクラさん、松岡茉優さん、樹木希林さん、城桧吏さん、佐々木みゆさんの7名がカンヌ入りし、レッドカーペットを歩き会場入り、世界の観客を前に公式上映が行われました。 上映後は、約9分間もの長さのスタンディングオベーションで観客から賞賛を受け、日本のメディアに向けた囲み取材が行われました。現地時間2日目は、フォトコールと公式会見が行われ、会見上では多くの海外メディアが駆けつけ次々と質問が飛び交い、会見終了後は、サインや写真撮影を求めるひとびとが殺到。プレス用に開かれた上映会終了後は絶賛の嵐で、是枝監督が新たに描く“家族”の物語に世界各国の心を感動で震えさせました。
【レッドカーペット】
カンヌの澄み渡る夜空の下、大勢のマスコミや観客があふれる中、仲良く手をつないでレッドカーペットに登場したのは、イタリアのファッションブランド、アルマーニのタキシードでビシっとキメた是枝監督、日本のファッションブランド、ジョン・ローレンス・サリバンのタキシードにハットを合わせクラシカルに着こなしたリリー・フランキーさん、フランスのファッションブランド、ルイ・ヴィトンのローズピンクのロングドレスに同じくルイ・ヴィトンのハイヒール、フランスのジュエリーブランド、ヴァン・クリーフ&アーペルのイヤリングとリングでエレガントにその存在感を示した安藤サクラさん、イタリアのファッションブランド、エトロの白いレースドレスにフランスのジュエリーブランド、ブシュロンのイヤリングとリングにイギリスのブランド、ジミーチュウのハイヒールで若々しく着こなした松岡茉優さん、和テイストのブラックコーディネートで独自のスタイルを披露し、さすがの貫禄をみせた樹木希林さん、アルマーニのタキシードに身を包んだ城桧吏くん、白のドレスをキュートに着こなした佐々木みゆちゃんの七名。
劇中曲である細野晴臣さんの心地良い音楽に合わせ、緊張するみゆちゃんに安藤さんが優しく声をかける様子も見られるなど、まるで本当の家族のような雰囲気をまとい、世界から集まった観客やメディアの歓声に笑顔で応え手を振るなどしてゆっくりと会場へと進みました。
レッドカーペットを歩く前にインタビューを受けた是枝監督は、カンヌについて問われると「何度来ても幸せな気分になれる。帰ってこれて嬉しい」とコメント、今作のテーマについては「社会と家族の接点を描こうと思う中で、社会性を強く出したつもりです。それもあって「万引き」という言葉がタイトルにも入っているのが、すごく印象的だなと思います」、是枝監督の家族の像というのは進化してみえるという意見については「進化しているというのはよく分からないけど、血縁だけではない繋がりを求めた人たちの話というのをどうしてもやりたかったので、『そして父になる』以降に自分が向かうべきテーマだと思ってましたから、そういう意味では自分の中では一歩先へ進めたつもりではいます」と回答しました。
【上映後】
2200席の会場は満席、万雷の拍手で迎えられた、是枝監督とキャストたち。日本の都会の片隅に埋まった家を舞台にした家族の物語は、しっかりと世界の観客の心に届いたようで、エンドクレジットから拍手が始まり、会場が明るくなると全観客総立ちで、ブラボー!や口笛や声援も混じり拍手喝采!観客の中には感動で涙を浮かべる人も見られるなど、温かい空気がダイレクトに伝わったようで、是枝監督とキャストの目にも思わず光るものが浮かび、リリーさんにおいては眼鏡をとり、涙を拭う姿もみられました。是枝監督は、リリーさん、安藤さん、松岡さん、樹木さんに握手やハグ、会場を360度見渡し、キャストと共に観客全員に手を振るなど歓声に応えました。全く鳴り止みそうもない拍手を切り上げようと是枝監督が移動するも、拍手は続きあまりの盛り上がりについには通路で立ち止まるほど。約9分間にもわたるスタンディングオベーションに、毎回監督に帯同するスタッフからは、こんなに盛り上がって温かいスタンディングオベーションは初めてといった声もあがるなど、まさに会場が一体となってこの傑作の誕生を喜びあいました。場内を出たところでも、海外のファンに囲まれ拍手や賞賛コメントを浴び、大好評のうちに公式イベントを終えました。
【日本メディア向け囲み取材】
Q. 作品への反応に対する手ごたえは?
是枝監督:出来上がって間もないので、なおしたいところはないかというのを確認しながら観てるような状況ではあるんですが(笑)ただ、2時間緊張感失わずに作れたなと思っていたのでちょっとホッとした部分と、終わった後の拍手が夜中にも関わらずあんな風に温かくそして長く頂けたので本当によかったと思います。
樹木さん:わたしも監督と同じ気持ちです。
リリーさん:改めて大きなスクリーンで観てまた今までと違う感想が浮かびましたし、監督が仰っているようにまだ撮影から間もないので、今回はやっと観る側の立場として観れた気がするのですが、改めて素晴らしいと思いました。最後頂いた拍手とか、お付き合いでしているのではなく、みなさんの表情から本当に想いの入った拍手だと感じたので、すごい良い経験をさせていただきました。
安藤さん:わたしも今日(観るのが)二度目なんですけど、自分が出ていることも考えずにいち観客として映画に集中して観てました。カンヌの大きなスクリーンで、隣で監督と一緒に観ることにちょっと緊張しつつ、上映後は大きな拍手を頂いて、あの盛り上がり方を受けて、なんという作品に参加させてもらえたんだろうとまだその興奮が冷めていない状態です。
松岡さん:私は初めてカンヌ映画祭に連れてきてもらいましたが、観客のみなさん正装で劇場もとても大きく、大人数の中で一緒に映画を観るという体験がすごく新鮮でした。そういう空間だからか一体感もあり、この大人数の方々が同じ時間でこの作品について色々なこと考えているんだろうなと思うと、素敵な時間でした。
Q. 賞への手ごたえは?
是枝監督:意気込みとか手ごたえという質問が一番答えにくいので、いつもなるべくはぐらかしていたんですけど…
それ以上言えないんですけど(笑)でも、客席との一体感もある良い上映だったと思います。
Q. 伝えたかったメッセージはカンヌで伝わったと思うか?
是枝監督:意気込みと手ごたえというのと同じくらいメッセージというのが答えにくい質問でして(笑)でもまぁ、“血を越えて繋がる家族というのがありうるのか”というのを自分なりに考えながらつくった映画です。今日一日取材を受けていた13人くらいの記者の内3人くらいは実は自分が養子でという方がいて、すごく切実なんですよ。血縁がなくても家族をつくることはできるのかということが。この映画はある種特殊な家族を描いてはいますけど、メッセージかはわかりませんが、根底に流れている問いかけみたいなものは普遍的なものがあるかもしれません。
Q. カンヌに到着してから今日までどんな気持ちで過ごしたか?
是枝監督:いつもは公式上映とフォトコール、記者会見が同じ日で、公式上映でほぼ疲れきっているんですが(笑)
今回は順番が逆になって明日がフォトコールと記者会見だということもあり、比較的今日は余裕があります。取材は何個か受けましたけど、ブラブラキャストの皆と公式グッズを買ったり、会場に設置されている遊具で子供たちと遊んだりして、良い一日でした。
Q. 公式グッズは何を買った?
是枝監督:デニムでできてるトートバックは買いました。今年は例年に比べて公式グッズのセンスがいいなと。
リリーさん:監督と一緒にグッズ観てたら、2人ともポーチをみてて、年取るとカバンにポーチが増えますよねって
話していたんですよ。ポーチの中には胃薬とか常備薬を入れてます。(一同笑)
松岡さん:公式グッズめっちゃ買いました!ノート、ボールペン、トートバック、マグカップ、ミラー、缶、Tシャツ…
おそらく全種類ひとつずつは買わせていただいたと思うんですけど、日本円に換算してびっくりしました、ユーロって恐いですね…でも大事に使います(笑)
Q. カンヌ来てやろうと思っていることは?
樹木さん:特にないです。雨が降ってとてもよかったなとは思います。いつもお天気でカンヌってそういうところだって思ってたから。土砂降りになって雷がなってたんですけど、日本から飛行機に乗っているとき、わたしの席に雷が落ちて、天井が壊れたんです。客室乗務員にすごい剣幕で酸素マスクをつけろって言われたりしましたけど、事なきを得てツイているなと思って、嬉しかったです。
リリーさん:以前来た際は、着いてから帰るまで一回も雨が止まなかったので、こんな天気の良いカンヌは初めてで、散歩もしましたし、時間にも余裕があってカンヌ自体を楽しめました。
安藤さん:うちの母の兼ねてからの夢がいつか誰かにカンヌに連れていってもらうことだと小さいときから聞いていて、今日は母の日ですし、ここはいっちょ親孝行したろって思いまして(笑)母を連れてくることができました。まさか末っ子の私が、やっと母の夢を叶えてあげることができてよかったなと思います。
松岡さん:カンヌは、はじからはじまで歩いて3,40分でいけると聞いていたんですけど、道が東京とは違ってデコボコしていて半分くらいしか歩けなかったので、明日は遠くに歩いてみたいと思います!
Q. カンヌ映画祭はどんな意味を持つか?
是枝監督:自分が関わっている「映画」という仕事を、もう一度背筋を伸ばして見つめなおす場所です。
樹木さん:私は、後期高齢者なんでだいたいなにも感じなくなってきてしまっているので。
リリーさん:僕は華やかなところがそんな得意ではないんですけど、華やかなんだけど映画好きが集まっているということもあるのか、僕にとって心地良いものに感じています。
安藤さん:とっても難しい質問で…というのも、母の夢だったりとか、小さいときから自分の家族も映画でいつかカンヌにというのを夢みてきているので、わたしの夢とか憧れというよりももっと違う場所にある高い山で、そこにひょいと監督に連れてきてもらっちゃったという感じなんです。またカンヌ国際映画祭というものが私にとってきっと形が変わるんだろうなって思っていて、なので今は一言では言い表せないです。でも今回来ることができて、今この話をしていて胸がグッとくるようななんとも言えない気持ちです。
松岡さん:カンヌのきれいな街並みを歩きながら思い出したのが、オーディションのときにちょっと年齢が今回の設定より若めだったんです。だから幼くみせたくて、ウェーブのかかった髪をストレートにして子供っぽくしていったんですけど、ストレートにしてよかったなって(笑)というのもあったし、わたしみたいに、飛びぬけて華やかなルックスじゃなかったりとか秀でたものがないひとも、チャンスとかラッキーとか奇跡ってあるんだなって思って。でもそれがチャンスとかラッキーじゃなくて、わたしが頑張りましたって胸を張って、ここにまた戻ってきたいなと思ったので、これからも頑張ります。
樹木さん:今日こうやって良い状態で立っていますけど、いいだろうな~って思っていた映画でも評判が星ひとつふたつだったりする後の反応もまたこれも味わい深いもの。(一同爆笑)でもね、今日のこの反応は監督のお陰だとつくづく思いますので、監督にお礼をいってこの場を締めさせていただきたいと思います。(一同笑)
以上。
【フォトコール】
小雨が降り、少し肌寒いカンヌの中、是枝監督はじめ、ブラックのチャイナジャケットとセットアップのパンツに白いTシャツを合わせたスマートカジュアルでキメたリリー・フランキーさん、フランスのファッションブランド、ルイ・ヴィトンのレザージャケット、オリエンタルな雰囲気漂う色鮮やかなドレス、ハイヒールを身にまとった安藤サクラさん、イタリアのファッションブランド、ボッテガヴェネタのオレンジのレースドレスを爽やかに着こなした松岡茉優さん、ところどころにあしらわれた赤い花ビラがアクセントとなったオリエンタル且つシックなブラックドレスに身を包んだ樹木希林さん、グレーのストライプのセットアップを大人っぽく着こなした城桧吏くん、花柄のドレスをキュートに着こなした佐々木みゆちゃんの七名が参加したフォトコール。昨夜の熱狂そのままに“万引き家族”と監督は世界から集まった約70名ほどのスチールカメラマンたちから、激しいフラッシュを浴び、特に子役2人にはシャッターが集中、飛び交う目線やポーズのリクエストににこやかに応えました。
Q. これまでに家族の物語を描いてきたと思うが、今回はまた新しい家族の形が描かれていると感じた。
是枝監督:5年前に『そして父になる』で血のつながりか時間なのかというものを描いて、その先に今回のモチーフが生まれてきた。ファミリードラマであるが、社会との接点にフォーカスをあてた。
Q. 昨日のスクリーニングの反応について。
是枝監督:これまでのどの経験も感慨深いが、昨日はこれまでで一番温かく感じる拍手が続いて、今まで映画をつくってきた20年間が報われた気持ちになった。
Q. 是枝監督作品には何度も出演しているが、是枝監督との仕事とはどんなものか?
リリーさん:是枝さんとの時間は、特殊な空気、魔法の時間、あっという間で濃厚で素晴らしいもの。
Q. 子役と演じるにあたってリハーサルは何度も重ねたか?
松岡さん:海外と違い、日本の子役への演技指導は固まっている。一方、監督は自由に流動的に演出されるので、子供の魅力が開花されて、今作においても奇跡的な場面が生まれた。
Q. 子役のキャスティングについて。
是枝監督:いつもオーディションでこの子を撮りたいかどうかで決める。台本を覚えるのではなく、その空気にどのように存在するかを見極めていく。今回も素晴らしい2人を選べた。
Q. 今回是枝監督作品には初参加だったが、どんな経験だった?
安藤さん:今作は、自分自身にとって子供が生まれてはじめての作品だったこともあり、演者としても人間としても成長させてもらった作品。リハーサルはあまり重ねなかったが、事前に何かを背負って準備していかなくても、現場で向き合っていくと呼吸をするようにその世界に入っていけるような、そんな特別な時間だった。
【公式会見】
Q. 今回も家族をテーマにした作品だと思うが、家族を通じて日本社会を伝えていくことがより効果的だと思っているからか?
是枝監督:効果的だと思ったからかといわれるとちょっと違う。この数年、ファミリードラマを撮り続けてきたが、今回はどちかというと少し視野を広くもって、現代と社会と家族との摩擦する面をきちんと描こうと、あくまで、社会を描こうというよりかは家族を描こうと思った。ただ今回は今までより社会によって、切り裂かれていく家族を描いてみたいと思った。
Q. 今回描かれる家族は貧しく、ある意味哀れといえるが、見終わったあとに、この家族の一員になりたいと思った。この感想についてどう思うか?
是枝監督:この家族が実際にいたとして、日本で報道されたらただの犯罪者でしかない。ただ、カメラがあの家に入ったときに、報道だけでは伝わらない、ある種の豊かな繋がりや僕たちが感じられない色や光があって、その家族の姿を描くことによって、僕らの家族とか共同体というものが逆に照らされるというか、そんな存在としてあの家族を描きたいと思った。彼らが感じている喜怒哀楽を豊かに描きたいという風に思った。
Q. 家族をモチーフにした作品だが、ある意味あなたにとって新たな家族に出会えたというように思ったか?
城くん:万引きは悪いことだけど、すごい楽しい温かな家族だと思った。
みゆちゃん:新しい家族ができました!(一同笑)
Q. 日本では未婚者が増えていたり、夫婦でのセックスレス問題など人と人との接触が減っていることが報道などで知られているが、ある意味そういった問題についても、作品においてのモチーフとなっているのか?
是枝監督:多分、そういううまくいかない家族関係から捨てられた経験をもつひとたちが集まっている。前提として家族をつくることに失敗しているから、逆に意識的に考えている。そういうやり直そうとしている感じがあの家族の中にあったと思う。指摘するモチーフは中心ではないが、彼らの過去としてきちんと存在していて、そのことがあるからこそ、あそこでの接触があったり、涙や笑顔があるのではないかと思う。
Q. 安藤さんは、今回が初めてのカンヌだと仰っているが、カンヌで出品された三池崇監督の『愛と誠』(12)に出演されていて、義理のお父様は『カンゾー先生』(98)のカンゾー先生役であるわけで、ある意味今回でカンヌが身近になったと思うか?
また、松岡さんは、実際に妹さんがいらっしゃいます。是枝監督は松岡さんの育った環境と照らし合わせてつくっていたりするのか?
安藤さん:子供の頃の夢というか、わたしの家族は姉と父が映画監督だったりすることもあり、カンヌというのは家族にとっての夢であり、映画人であれば誰しもが憧れ目指す場所だと思う。今回是枝監督にふわっと連れてきていただいたが、昨日の上映を経験して、とてもすごい場所だと感じた。どういうお土産話をもって帰ろうか考えている。またいつか来れたらいいなと思っている。
松岡さん:お芝居をするきっかけは妹だった。子供の頃から同じ役を争ったりして、家庭の中で正直風通しがよくないこともあり、そういうときの気持ちが今回の役に通ずるところがあった。現在妹は演技は辞め、新しい夢に向かって進んでいる姿をたくましいと感じる。監督は私と妹とのことは知らないが、偶然にも今回の役と引き合わせてくれた。子供の時に妹には優しくできなかったが、みゆちゃんに、ゆり(みゆちゃんの役名)に対して、役を通して返せてこの作品でカンヌに来れて幸せに思う。
Q. 日本にある実際の社会問題をモチーフにしてあるわけだが、海外メディアの反応は?
是枝監督:昨日何十件か取材を受けたが、ひとつは日本は社会問題をモチーフにした映画が少ないので新鮮に感じたと言われた。もうひとつは、血縁を越えた家族の繋がりというのは『そして父になる』のときもそうだったが、記者の中には養子である方が何名かいて、今回描いたのは特殊な繋がりをもった家族だけど、その物語の向こう側に自分自身の人生のテーマを見出してくれている方が非常に多いなと昨日の取材を受けた感想。とても自分に近いところでこの作品を捉えてくれている方が多いと感じた。
Q. 2001年『DISTANCE』以来、7度目のカンヌだが、今回自分の気持ちの変化はあるか、最近のカンヌをみて思ったことは?
是枝監督:7度目だからといって、緊張や喜びはないのではないかと言われるが、映画祭に参加するというのは、例えば一本の映画を役者さんたちとつくっていく作業とすごい似ていて、毎回新しいキャストやスタッフと来るし、映画祭も毎回違う変化をしている中で自分も身を置く。幸運にもその流れの中で、7回も来させていただいてとても幸せなことだ感じている。映画祭がどう変化しているかを語れるほど深くウォッチしていたわけでないのでそのことについて語るのは難しいが、僕の中で30~50代で参加させてもらい、作り手として人間として成長でき、キャリアにおいてもすごく大きな存在となっている。ここでまた上映して恥ずかしくない作品をつくりたいと素直に、そういう場所だと思える。映画に対して畏怖の気持ちが持てるという場所が持てるというのは監督にとって幸せなこと。
Q. 是枝監督含め日本で活躍している監督に起用される機会が多いが、なぜ自分が選ばれていると思うか?
樹木さん:それはー、いやー、んー、、、わかりません・・・。
Q. 是枝監督作品に何度も出演しているが、お互いに相談しあって決めたりアドバイスし合ったりすることはあるのか?
リリーさん:是枝さんの撮影に参加させてもらえるのは自分にとって特別な時間。人生の中であまり感動したなと思ったことがなく、これまでに2回しかない。1回目は、『そして父になる』でカンヌのスタンディングオベーションを受けたときで、2回しかないその2回目が昨日の夜(公式上映)だった。是枝さんにはいつも勉強させてもらっているのと同時に人生を彩っていただいている。いいものをつくるということが、こういう風景を見られることに繋がったり、温かさを知れるということを教えてもらっている。なので、仕事という感覚はあまりないのかもしれない。
最後の質問が終わった後に「あのすみません、一言だけ」といい語り始めた是枝監督。
是枝監督:リリーさんとは実はそんなに言葉を交わさない。多分お互いが持っている価値観やジャッジする感覚が近い気がする。だから役者と監督として安心していられる関係だといえる。希林さんは先程キャスティングされる理由についてわからないと仰いましたが、お仕事させていただいている監督側からとしてはすごく明快。僕は、自分がつくるものを希林さんに出ていただけるものにする為に努力する。甘いままで彼女の前に立つとすぐに見透かされる。希林さんの前で恥ずかしくない監督でありたいと思う。そういう役者がいることは監督にとって非常に大切な事。今回でいうと、最初に撮った夏のシーンで、希林さんが台本にはない演技をしたが、そこから脚本をなおしていき、演出の指針を与えてもらった。そういう作品への関わりを演技の中でさらっとしめしてくれる存在というのは監督にとっては本当に大きな存在。なので、私はもう(出演するのは)いいんじゃないのと毎回言われるが繰り返し繰り返し希林さんにオファーするのは彼女のそういう作品に向き合う姿勢に助けられているし、頭下がる想いでいっぱいだ。
4月25日(水)に完成披露試写会&舞台挨拶を実施致しました。
【場所】 TOHOシネマズ 日比谷スクリーン1(千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷4F)
【登壇者※敬称略】
リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城 桧吏(じょう・かいり/子役)、佐々木みゆ(子役)、是枝裕和監督
以下詳細レポート▼※敬称略※
■最初の挨拶
リリー・フランキー「やっと観ていただけると思うと非常に嬉しく感じます。是枝監督がまたすごいものをつくったので是非ご覧ください」
安藤サクラ「この家族がまた久しぶりに集まったのでとても嬉しいです」
松岡茉優「蒸し暑い中お越しいただきありがとうございました!今日は楽しんでいってください」
樹木希林「おばあさんですから、私からは一言。よろしく」
城桧吏「本日はお越しいただきありがとうございます!よろしくお願いします!」
佐々木みゆ「今日は楽しんでいってください!」
是枝監督「先週初号試写で今日は完成披露試写ということでできたてホヤホヤなので、
このようなかなりスピード感でこうゆう形でお届けできてちょっとびっくりしています。どんな風に観ていただけるか楽しみにしています」
先日、5月8日から開幕になる第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定したことが
改めて伝えられると会場からは大きな拍手が起こり、それに対し笑顔で応えるキャスト陣たち。
カンヌのコンペティション部門への出品は『海街diary』以来3年ぶり、5回目の出品となる是枝監督。
■今のお気持ちは?
是枝監督「このスピードに追い付くのが精いっぱいという感じです。
とても素晴らしいことなんですけど、喜び合う手前で止まっています(苦笑)」といい、続けて、
リリー「俺の情けなさぶりを世界にみてもらおうと思います」
安藤サクラ「撮影現場では虫のように動き回っていたのに(佐々木みゆちゃんが)…
それがこんなにしっかり挨拶もして、カンヌも行くのかな?なんかすごいなって…」
■監督とのタッグについて
リリー・フランキー「二カ月くらいですけど、こんなに長く撮影したのは初めてで、撮影をしている間はこのまま終わりたくないと思いましたし、
家に帰っても現場であの家族でいることの方が心地よかったんです。
祥太(城くんの役名)が現場で汚い服を着ているのに、キレイな服に着替えてママと帰っていく姿とかみたくなかったですね」
安藤サクラ「産後初めての作品になったことやこの先どうするかも決まっていなかったので、
このタイミングでこの作品に参加することができて本当によかったです」
松岡茉優「想像よりも早く参加できたことは本当に有難く思っていて、
参加してみると自分の居場所はここだったんだなって思えるほど息のしやすい現場でした」
樹木希林「初参加される方々が今後も色々いるでしょうからわたしはこれで最後!撮影で使った家がとにかく寒かった!」
と樹木節を炸裂! 是枝監督はタジタジの様子をみせましたが撮影時を振り返り
「髪の長さや入れ歯をいれないことなどは樹木さんから提案いただいたことだったんですが、
撮影をしている内にそれがとてもしっくりときて、
この作品で肉体をきちんと撮りたいと思っていた僕の意図を脚本で汲み取ってくださったんだなと思いましたね」と樹木さんを称賛。
■子役二人のオーディションについて
城くんについて
「オーディションで部屋に入ってきたときにこの子だってピンときた。いつまでも見てられると思った」
みゆちゃん
「オーディションで部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったんですが、そのポテトチップスの食べ方がよかった(笑)」
■撮影現場を振り返って
城桧吏「最初は緊張したけど、わかりやすく教えていただいて温かな現場でした」
とコメントすると、リリーさんは城くんの語尾の上がった喋り方が気になったようで、
「なんだよ、なんで語尾が上がんだよ。大宮のキャバクラ嬢みたいだぞ」とツッコミを入れ会場は、大笑い!
<撮影現場の写真とともに思い出を振り返る>
※スクリーンに撮影時の写真を投射
昨年の夏に2日間だけ先にクランクインされた海での写真が披露。
台本も完成していない中、リリーさん、安藤さん、松岡さん、樹木さん、城くん、みゆちゃんの家族6人での撮影だったそうですが、
リリーさんが開口一番「なんか劣化版の『海街diary』みたいだな」とボソッというと松岡さんは「それ酷い!!」と憤慨!
しかし、安藤さんも「そうそう、ポスタービジュアルの縁側の写真も劣化版の『海街diary』みたいなね…」、
またもやリリーさんが「あのポスタービジュアルの家族の笑顔と『万引き家族』ってタイトルみると、
ソフトバンクの新しい家族割りみたいだよな」と話すと会場は大爆笑!
また、この海でのシーンの撮影時、共演者同士の会話がなかったそうで
安藤さんは「是枝組は私語禁止なのかな…?」と不安に駆られたといい、
城くんが「カメラが回ってるときに限って波がこなくて~」と話すと
すかさずリリーさんが「お前、そういうこというとこの作品が持ってないみたいみたいに思われるだろう」と
ツッコミを入れるなどテンポのよい掛け合いに会場は大笑い!
次に披露されたのは撮影現場でのオフショットの数々で、
リリーさんが現場スタッフやキャストの為に用意した駄菓子のクリスマスツリーのことに触れると
「祥太がカラムーチョがないってクレームいうから急きょ付け足したんですよ」と明かすと
城くんに「いってないです!」と怒られるリリーさん。
また、撮影最後の日に是枝監督からサイン入りの台本をプレゼントされたという城くんとみゆちゃんですが、
「サインしてくださいと僕からお願いしました」と城くん当時を振り返る一方で、
なかなか言葉が出てきないみゆちゃんに対しリリーさんが「そこは“別に”っていってみな」とアドバイス(?)をすると
みゆちゃんは「いわない!はい、どーぞって言われました!」と語気を強めて言われてしまったリリーさん。
その様子にまたもや会場は笑いに包まれました。
■最後に一言
是枝監督「各世代、今一番撮りたいと思う役者さんで映画をつくりました。
撮影中、みなさんの演技をみながらどんどん作品のテーマも浮かび上がってきて、
とても稀有な現場だと感じていましたし、シリアスな作品ではありますが、とても幸せだと思える作品になりました。
濃密な時間を過ごせたことが作品からも伝わるかと思いますので、是非ご覧いただければと思います」
第71回カンヌ国際映画祭(5月8日(火)~5月19日(土)開催)【コンペティション部門】へ正式出品することが決定致しました!
是枝監督作品としては、コンペティション部門では『海街diary』から3年ぶり、5回目の出品となります(カンヌ国際映画祭への出品は、7回目)。
2004年『誰も知らない』では、主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞、2013年『そして父になる』では、審査員賞を受賞。海外のメディアや観客からどのような評価を受けるのか、そして賞の行方にも大きな注目が集まります!
正式出品を受けて監督、キャストよりコメントが到着しました。
【コメント】※敬称略
▼是枝裕和監督
こんな小さな作品に目を留めて頂いて感謝しています。素直に嬉しいです。
5度目のコンペということで「賞レース」とか「意気込み」とはちょっと違う感慨もあって、
本来の祭の目的である、映画という豊かな文化に触れて、今後の自分の映画作りの課題を見つけるようなゆったりとした時間にしたいなあと思っています。
▼リリー・フランキー
普遍的な家族の問題と、今世界で同時期に起きている家族にまつわる社会問題。
絆、金、善悪、生と性。是枝さんの切り取った、見過ごしてしまいそうで、決して見逃してはいけない日常の表裏がカンヌ映画祭に評価されたことを、心から嬉しく思い、また誇りに思います。
是枝監督おめでとうございます。この、埃まみれの物語が、華やかなカーペットを歩くことに希望を感じました。
▼安藤サクラ
憧れのカンヌ国際映画祭!しかもコンペティション部門!凄い!おめでとうございます!
東京の谷底で黒い粒子にまみれてたあの汚ったない家族がカンヌで赤絨毯とは!かっこいいなぁ。監督、おめでとうございます!万引き家族の行方が楽しみです