第73回ベルリン国際映画祭正式招待作『#マンホール』が絶賛上映中。
2月25日(土)に都内劇場で大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、主演の中島裕翔さん、ヒロインの奈緒さん、そして熊切和嘉監督が登壇しました。
ベルリンから無事帰国直後の中島さんは「ただいま~!」と詰めかけたお客さまに帰国報告。公開から早くも2週間が経過したが「一緒に仕事をしている方々が観てくれて、バラエティーのときの僕とは違うので、みんな驚かれていました。特に最後、どんどん人格が変貌していく狂気に満ちたシーンにはビックリされていました」と周囲の好意的反応を紹介してくれました。
本作は、第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待され、現地時間2月20日に上映されました。現地の盛り上がりについて中島さんは「自分の映画を現地の方々に観てもらうのは不安もあったけれど、皆さん感情豊かに鑑賞してくれた。ここで笑うんだ!?という新たな発見もあって、楽しんでいただけたようで嬉しかったです」と感激。熊切監督も「本作にはブラックコメディ要素を込めたつもりだったので、最後にドッとウケたのが嬉しかった」と手応えを得た様子。
スクリーンには中島さんと熊切監督の2人が現地滞在する様子をとらえた写真が投影されました。
まずはレッドカーペットでの一コマ。リラックスしたような表情を浮かべる中島だが、心中は「いたるところからカメラマンの『こっち向いて!』という声掛けがあったので焦っていました」と告白。記者会見前の一コマでは、口元に人差し指を当てる“ネタバレ厳禁”ポーズを披露。「カメラマンからジェスチャーを求められたので日本でもやっているポーズをしました」とのこと。
さらに中島さんが両手に料理の乗った皿を持って満面SMILEを決めるランチ中の一コマが映し出され、「一泊三日の旅をこいつめっちゃ楽しんでいる!」と自らにツッコミながら「シュニッツェルやカレー味のソーセージを食べてビールを飲んで」と楽しそうなレポートも。そして極めつけはベルリン国際映画祭のシンボル、ベルリナーレベアの横で同じポーズを決める中島さんの姿を捉えた1枚が。「ポーズのポイントは踵!熊の再現度は高いです」と自画自賛すると、現地参加できなかった奈緒さんは「こんな修学旅行のような写真を見せられるとは思わなかった…」と大爆笑で、中島さんも「もうバカっすね~!修学旅行の男子みたいになりました!」とコメント。最後に日本で見守ってくれた奈緒さんに、熊切監督&中島さんから映画祭の公式グッズであるポーチや湯たんぽ、ノートをベルリンのお土産としてプレゼントしました。
さらにこの日は、本作が韓国、台湾、香港、マカオ、メキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ペルーなど70の国と地域で配給されることが決定したと発表。中島さんは「これだけの世界の方にこの映画が広がると思うとワクワクする。マンホールが怖くなる世界が増えるのは楽しみです!」コメントしました。
さらに公開2週間を経て、
① 実は奈緒さんが声だけの出演であること
② 黒木華さんが出演していること、
③ 中島裕翔さんが一人二役である
という“ネタバレ”が解禁されました。
声のみ出演の発表に奈緒さんは「やっと言えるよ!心が楽な状態で立てる舞台挨拶は嬉しい!」と重荷から解放された様子で、中島さんは一人二役に触れて「一人二役は難儀でしたが、映画の中で皆さんをダマせると思うと楽しかった」と笑顔を見せていました。
そして黒木華さんからは「ワンシチュエーションものの映画は好きで、この作品の脚本も面白く読ませていただきました。熊切さんは、ほんわかした雰囲気で、お芝居を楽しそうに見てくださるところが印象的で、優しい方でした。中島さんとは以前に舞台『ウェンディ&ピーターパン』で共演しているのですが、すごく真面目で紳士的な方だったので、この役をどのように演じるのか楽しみでした。今回も変わらずバキバキの体で凄かったです。先が読めない面白い作品になっているので、ハラハラしながら観ていただき、驚いてくれたら嬉しいです」というメッセージが到着。「バキバキの体」を指摘された中島さんは「『ウェンディ&ピーターパン』も動きが激しい舞台で、この映画でも動きを求められたので…」と思わず照れていました。
最後に主演の中島さんは「この作品は自分が役者の面としてやっていきたいことや参加したかったものが全て詰まっています。それを世界中の方々に観てもらえるのはありがたいこと。これからも『#マンホール』を愛してほしいです」とさらなる大ヒットを呼び掛けてイベントは終了いたしました。