本作で映画初出演となった志磨遼平さんのソロプロジェクト・ドレスコーズが、主題歌を担当することになりました。
山戸結希監督の希望により、志磨さんが在籍していた伝説のバンド・毛皮のマリーズの名曲「コミック・ジェネレイション」が選ばれ、本作のためにドレスコーズが新たに録音したNEWバージョンの「コミック・ジェネレイション」が作品を盛り上げてくれます!
「コミック・ジェネレイション」は10月12日(水)に発売されるドレスコーズのNEWシングル『人間ビデオ』の【R.I.P.デラックス盤】、そして【通常盤】から名称が変更となった【溺れる盤(旧:通常盤)】のカップリングに収録されます。
■ドレスコーズ[the dresscodes]オフィシャルサイト
さらに、志磨遼平さんが演じた気鋭フォトグラファーで映像クリエイターの広能晶吾の場面写真も解禁!実際のカメラマンを参考に役作りに挑んだという、初演技とは思えない志磨さんのスクリーンデビューにもご期待ください。
【志磨遼平コメント】
2013年、最も衝撃を受けた映画『おとぎ話みたい』とそれを撮った若干24歳(当時)の山戸結希。「詩のような映画」ではなく「映画のような詩」を初めて目撃したぼくに、その監督自ら今作『溺れるナイフ』への出演オファーを頂いて断る理由はありませんでした。これがぼくの初演技となります。ご笑納下さい。
さらに光栄なことには、主題歌として、ぼくが昔書いた“コミック・ジェネレイション”という曲の起用までが発表されました。ところが昔のぼくはあまりに傲慢で、自分以外の誰のためにも歌ってはいない。今作に寄り添うことが出来ているかはなはだ不安です、と正直に伝え、監督との相談の末にこの度の再演奏・再録音を行いました。
これは『溺れるナイフ』という夢、その中で暮らす夏芽とコウちゃんのためだけに演奏した(つまり自分以外のために演奏する、初めての)“コミック・ジェネレイション”です。たった一度の録音とたった一度の初演技を、ぼくはこの作品に捧げます。
【山戸結希監督コメント】
志磨さんの眼の、ひとを硬直させる感じ。声の、がんじがらめにする感じ。誰にも似ていない手。志磨さんだけが歌う歌だと、1秒目から永遠に分からせてくれる感覚。
志磨遼平さんは、すべての女の子にとっての、広能さんみたいな男の子でもあるのだと、和歌山で広能役を演じる彼自身を見ながら、あるいは東京の編集室で日毎彼の残像を見ながら。暗闇で最後にその歌が流れた時、客席の女の子が自分自身と、小松菜奈さん演じる夏芽とが重なる場所を見つける姿が、かけがえなく頭をよぎるのでした。
今回の音源をスタジオで初めてお聴きした時、心の内側に満ちる『コミック・ジェネレイション』から、心の外側を満たそうとする『コミック・ジェネレイション』に生まれ変わっていただいたのだと感じました。彼の歌に世界を破いて光を射される、傷だらけの女の子にいつか出会うのでしょう。