公開1週間で16万人以上の動員を記録するなど文字通りの『溺れるナイフ』大ヒットを記念して、W主演を務めた小松菜奈さん、菅田将暉さんの2人が舞台挨拶に登壇!会場から大歓声で迎えられた2人は本作の大ヒットを受けて「公開から1週間経って、沢山の方々に観ていただいていていると聞いてとてもびっくりしている」と小松さん。菅田さんは「簡単な映画ではないですが熱いラブストーリーに仕上がっています」と作品への想いと集まった観客へ感謝を述べました。
すでに鑑賞したファンからTwitter上で「美しい」「泣けました」などの感想が相次ぐ本作。そんな作品を最初に観た時のことを小松さんは「出来上がったんだという単純な嬉しさがあった。ちゃんと公開されるか不安な現場だったので」と撮影当時を思い出しつつ、「和歌山の大自然の中で2人が惹かれ合って、ぶつかり、葛藤する姿が眩しいと思った」と感想を述べました。一方、菅田さんは撮影中に監督から「あの、鳥を入れたい」と言われ結果、3時間待っていたエピソードを披露。「決して良い待ち時間じゃなかった。でも、出来上がったモノを観ると、コウと自然が共存していた。監督の待った時間はダテじゃないな、と思った」と山戸監督の演出方法に感服している様子でした。
特に大きな反響となっているのが2人のキスシーン。「超絶ヤバい!」などこれまでの青春恋愛作品とは一線を画す感想について、初日舞台挨拶上で「壁ドン、顎クイの練習は全く意味なかった」と語っていた菅田さんは「原作通り。山戸監督も好きなシーン。忠実に“超”の“絶”にやった!」と自信を覗かせると会場からは笑いが。小松さんも「『溺れるナイフ』独特の表現の仕方。このシーンは結構、(菅田さんとアドリブで)会話してやったけどその部分は全部カットされていた…」と語ると再び場内からは笑いが漏れてました!
この日は上映終了後の舞台挨拶ということで観客からの感想や質問に答えることに。菅田さんが舞台を降りてマイクを直接、観客に持っていくサプライズ対応に会場からは歓声と悲鳴が…!興奮気味の観客からの「もし、2人でまた共演するとなったらどんなジャンルがいいですか?」という質問に対して「ハッピーなのがやりたい、でもどうやってやるか分からない」と菅田さんが答えれば、小松さんも「ハッピーなのがやってみたいけど、暗いほうがやりやすい。(菅田さんは)信頼できるし、燃えます!」と2作目の共演を経て、菅田さんに絶大な信頼感を寄せていることを伺わせた。すると、菅田さんは「舞台は!?」と提案すると「嫌だ」と即答する小松さんに会場は爆笑に包まれていた。
さらに、和歌山県で17日間というタイトな時間の中で厳しい撮影が続いた本作の総まとめとして「私にとって『溺れるナイフ』とは?」という質問に小松さんは「10代最後の輝き。」と答え、その理由について「撮影当時19歳だったし、山戸監督の初めての大きな映画だったということもあり、頑張らなきゃなという気持ちと、10代にしかないエネルギーや感情がみなぎっていて、その姿を撮影していただけて、映画にしていただけたということは一生の宝物です。いろいろ大変だったことや葛藤も全部です。」と語った。一方で菅田さんは「瘡蓋(カサブタ)」と独特の回答。その理由に「1年前に受けた切り傷がいま、カサブタなのかなと。撮影当時、身も心も擦り傷だらけだったんです。ナイフということもあって。完成しないかも、映画として観てもらえないかもしれないというヒリヒリ感もあって」と作品への責任感と想いを語った。
最後に菅田さんは「大ヒットということで、この1週間は不安でしたけど、お客さんが入っていること嬉しく思います。数人ですが直接、生の声が聴けて心が晴れる思いです」と率直に感想を述べると、小松さんも「少し寂しいという想いもありますが、この映画が公開されて沢山の方に観ていただいて、色々な感想がある中で公開されてよかった。身を削る思いで撮影した作品に沢山の人に足を運んで頂いて嬉しいです。私にとって特別な作品になりました。」と述べ、大歓声に包まれた大ヒット舞台挨拶は幕を閉じました!
『溺れるナイフ』は全国の劇場で絶賛上映中です!