4月25日(水)に完成披露試写会&舞台挨拶を実施致しました。
【場所】 TOHOシネマズ 日比谷スクリーン1(千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷4F)
【登壇者※敬称略】
リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、城 桧吏(じょう・かいり/子役)、佐々木みゆ(子役)、是枝裕和監督
以下詳細レポート▼※敬称略※
■最初の挨拶
リリー・フランキー「やっと観ていただけると思うと非常に嬉しく感じます。是枝監督がまたすごいものをつくったので是非ご覧ください」
安藤サクラ「この家族がまた久しぶりに集まったのでとても嬉しいです」
松岡茉優「蒸し暑い中お越しいただきありがとうございました!今日は楽しんでいってください」
樹木希林「おばあさんですから、私からは一言。よろしく」
城桧吏「本日はお越しいただきありがとうございます!よろしくお願いします!」
佐々木みゆ「今日は楽しんでいってください!」
是枝監督「先週初号試写で今日は完成披露試写ということでできたてホヤホヤなので、
このようなかなりスピード感でこうゆう形でお届けできてちょっとびっくりしています。どんな風に観ていただけるか楽しみにしています」
先日、5月8日から開幕になる第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への正式出品が決定したことが
改めて伝えられると会場からは大きな拍手が起こり、それに対し笑顔で応えるキャスト陣たち。
カンヌのコンペティション部門への出品は『海街diary』以来3年ぶり、5回目の出品となる是枝監督。
■今のお気持ちは?
是枝監督「このスピードに追い付くのが精いっぱいという感じです。
とても素晴らしいことなんですけど、喜び合う手前で止まっています(苦笑)」といい、続けて、
リリー「俺の情けなさぶりを世界にみてもらおうと思います」
安藤サクラ「撮影現場では虫のように動き回っていたのに(佐々木みゆちゃんが)…
それがこんなにしっかり挨拶もして、カンヌも行くのかな?なんかすごいなって…」
■監督とのタッグについて
リリー・フランキー「二カ月くらいですけど、こんなに長く撮影したのは初めてで、撮影をしている間はこのまま終わりたくないと思いましたし、
家に帰っても現場であの家族でいることの方が心地よかったんです。
祥太(城くんの役名)が現場で汚い服を着ているのに、キレイな服に着替えてママと帰っていく姿とかみたくなかったですね」
安藤サクラ「産後初めての作品になったことやこの先どうするかも決まっていなかったので、
このタイミングでこの作品に参加することができて本当によかったです」
松岡茉優「想像よりも早く参加できたことは本当に有難く思っていて、
参加してみると自分の居場所はここだったんだなって思えるほど息のしやすい現場でした」
樹木希林「初参加される方々が今後も色々いるでしょうからわたしはこれで最後!撮影で使った家がとにかく寒かった!」
と樹木節を炸裂! 是枝監督はタジタジの様子をみせましたが撮影時を振り返り
「髪の長さや入れ歯をいれないことなどは樹木さんから提案いただいたことだったんですが、
撮影をしている内にそれがとてもしっくりときて、
この作品で肉体をきちんと撮りたいと思っていた僕の意図を脚本で汲み取ってくださったんだなと思いましたね」と樹木さんを称賛。
■子役二人のオーディションについて
城くんについて
「オーディションで部屋に入ってきたときにこの子だってピンときた。いつまでも見てられると思った」
みゆちゃん
「オーディションで部屋の隅でポテトチップスを食べるシーンを演じてもらったんですが、そのポテトチップスの食べ方がよかった(笑)」
■撮影現場を振り返って
城桧吏「最初は緊張したけど、わかりやすく教えていただいて温かな現場でした」
とコメントすると、リリーさんは城くんの語尾の上がった喋り方が気になったようで、
「なんだよ、なんで語尾が上がんだよ。大宮のキャバクラ嬢みたいだぞ」とツッコミを入れ会場は、大笑い!
<撮影現場の写真とともに思い出を振り返る>
※スクリーンに撮影時の写真を投射
昨年の夏に2日間だけ先にクランクインされた海での写真が披露。
台本も完成していない中、リリーさん、安藤さん、松岡さん、樹木さん、城くん、みゆちゃんの家族6人での撮影だったそうですが、
リリーさんが開口一番「なんか劣化版の『海街diary』みたいだな」とボソッというと松岡さんは「それ酷い!!」と憤慨!
しかし、安藤さんも「そうそう、ポスタービジュアルの縁側の写真も劣化版の『海街diary』みたいなね…」、
またもやリリーさんが「あのポスタービジュアルの家族の笑顔と『万引き家族』ってタイトルみると、
ソフトバンクの新しい家族割りみたいだよな」と話すと会場は大爆笑!
また、この海でのシーンの撮影時、共演者同士の会話がなかったそうで
安藤さんは「是枝組は私語禁止なのかな…?」と不安に駆られたといい、
城くんが「カメラが回ってるときに限って波がこなくて~」と話すと
すかさずリリーさんが「お前、そういうこというとこの作品が持ってないみたいみたいに思われるだろう」と
ツッコミを入れるなどテンポのよい掛け合いに会場は大笑い!
次に披露されたのは撮影現場でのオフショットの数々で、
リリーさんが現場スタッフやキャストの為に用意した駄菓子のクリスマスツリーのことに触れると
「祥太がカラムーチョがないってクレームいうから急きょ付け足したんですよ」と明かすと
城くんに「いってないです!」と怒られるリリーさん。
また、撮影最後の日に是枝監督からサイン入りの台本をプレゼントされたという城くんとみゆちゃんですが、
「サインしてくださいと僕からお願いしました」と城くん当時を振り返る一方で、
なかなか言葉が出てきないみゆちゃんに対しリリーさんが「そこは“別に”っていってみな」とアドバイス(?)をすると
みゆちゃんは「いわない!はい、どーぞって言われました!」と語気を強めて言われてしまったリリーさん。
その様子にまたもや会場は笑いに包まれました。
■最後に一言
是枝監督「各世代、今一番撮りたいと思う役者さんで映画をつくりました。
撮影中、みなさんの演技をみながらどんどん作品のテーマも浮かび上がってきて、
とても稀有な現場だと感じていましたし、シリアスな作品ではありますが、とても幸せだと思える作品になりました。
濃密な時間を過ごせたことが作品からも伝わるかと思いますので、是非ご覧いただければと思います」