2018.06.15 POSTED

大ヒット御礼舞台挨拶レポート

もうすぐ父の日ということで、劇中で“父親役”を演じた、リリー・フランキー他、高良健吾、山田裕貴が登壇した本イベント。
家族以外のキャストも各世代の実力派を集めている本作ですが、是枝組の新たなエピソードが飛び出しました!
また、父の日にあわせて父親役だったリリーさんへ城くんとみゆちゃんがサプライズプレゼントを用意!
「撮影中はこの家族が居心地よくて、一人で帰ると寂しさを感じていた」と話していたリリーさんですが、
子供たちの心のこもったプレゼントに思わず目頭を熱く姿もみられるなど、アットホームな雰囲気に包まれた、
感動あり笑いありのイベントとなりました。

以下詳細レポート▼※敬称略

■最初の挨拶

リリー・フランキー「本当に大ヒットしている大ヒットイベントに参加したことがなかったので今日は嬉しいです。この作品が賞を獲ったことはあまり意外じゃないですが、大ヒットは意外でした」
高良健吾「自分が映画に興味を持ってからずっと是枝組に憧れていたので、今回参加させていただけたことが本当に嬉しかったです。僕が出演している作品でここまで沢山人が入っていることはなかなかないので(笑)とても嬉しく感じています」
山田裕貴「少ない撮影期間でしたが、賞を獲ったと聞いてとても嬉しかったですし、僕も是枝組に携われたことが幸せですし、今回の経験を宝物のように思っています。この作品が沢山の方々の心に響けばと思っています」
城桧吏「本日はありがとうございます!素敵な映画をご覧ください!」
佐々木みゆ「今日はどうもありがとうございました!」
是枝監督「つくっているときは、小さく生んで、長く細くと思っていましたが、こんなに大きく成長したことにもどかしさも感じていますが、とても嬉しく思っています」

パルムドール受賞の知らせを友人からの連絡で知ったという高良さんは「自分が携わった作品というのもありますが、日本映画がこのような世界的な素晴らしい賞を獲ったことがとても嬉しかったです。でも嬉しかったんですけど、ちょっと悔しさもあります…」と語ると、SNSのニュースで知ったという山田さんは「自分が関わらせていただいた作品がこのように最高の形で認められてとても嬉しかったです!ですが…高良さんと同じく僕もちょっと悔しくて…もうちょっとガッツリ関わらせていただければなと…!」と本音を明かすと、リリーさんは「山田くんのシーンは編集でかなり切られてたんだよね」吐露。すると「いえ、そっちの方が表現としてより伝わりますし、切っていただいたことにむしろ愛を感じています…!」と焦った表情ですかさずコメントし、観客を笑わせました。

高良さんと山田さんのキャスティングの経緯について是枝監督は「高良さんは共通の友人である井浦新くん経由で、10何年前にお会いしていたんですけど、それから本当に印象が変わらず、真摯にお芝居に取り組んでいる方だと思いましたし、色んな作品を観ていて大きなスクリーンが似合う俳優さんだなと思っていたので、今回ご一緒できてよかったです。山田さんは、色んなスタッフから山田さんはいいよと言われていたんですけど、そんな話を本当に何度も聞くので、じゃあ会ってみようかなと思って、お会いしたら、なるほどと。どんな作品でもまっすぐな姿勢で取り組んでいることが感じられたんです。今回は沢山カットしてしまったけど(苦笑)今日をご縁にまた機会があれば是非ご一緒できればと思っています」と明かしました。

高良さんとの共演シーンがあった城くんとみゆちゃんですが、撮影時を振り返り、城くんは「優しかったです!マジックをやってくれて、それを覚えて練習したんですけど、披露したら褒めてくれました」と明かす一方で、みゆちゃんは高良さんの印象について「こわいこわいおばけみたいでした」と独特な表現でコメントし、高良さんを困惑させました。

また、役柄の上では父親であるリリーさんとの撮影について振り返り、城くんは、「カメラを回っているときダメダメなお父さんだけど、カメラが回っていないときは優しくて面白かったです」、みゆちゃんは「家の中でリリーさんがマジックをしてくれて面白かったです!」と明かすと、リリーさんは「この子たちが現場では本当に瑞々しくて、一緒にいるときは、お芝居をやらせてもらっている感じでした。むしろ助けてもらった感じです」と語りました。

そして、当日は城くんがリリーさんへ手紙のサプライズプレゼントを用意!緊張した面持ちをみせながらも、同堂々と読み上げた城くんの姿と手紙の内容に「ジーンときましたね…」と目頭を熱くさせる様子をみせるものの「お年玉で50万円もらったこと書いてないじゃん」とツッコミをいれ、会場からは感動と共に笑いが。さらに、みゆちゃんからは“家族”の似顔絵のプレゼントも!昨日リリーさんからプレゼントされたというペンで描いたというみゆちゃんに、リリーさんは「ほんと上手に描いてくれていますね。空き時間にもよく絵描いてたもんな」といい、さらに目頭を熱くさせる様子をみせました。

■最後の挨拶

リリー・フランキー「こうやって沢山の方に観ていただけることが何より嬉しいです。今日はありがとうございました」
高良健吾「僕はこの映画を観て、どんな人生でも一人でも受け入れてくれる人がいたら生きていけるのではないかと、僕がこの映画で刑事役を演じたからこそ思いました。こうやって多くの皆さんにこの映画を観ていただけることが本当に嬉しいです」
山田裕貴「この映画を通じて、ますます映画というものが好きになりましたし、もっと頑張らないとと思いました。大事なのは血の繋がりではなく、心の繋がりだと感じました。家族や友人、仕事をご一緒する方々とこれからもそういった心の繋がりでつながっていきたいと思います」
是枝監督「先週の公開記念舞台挨拶のときに、みゆが“家族”で集まるのは今日で最後なの?と言っていたので、大ヒットしたらまた集まれるよと言っていたんです。何度でもこのキャストとスタッフたちが集まれたら嬉しいと思っているので、よろしければ何度でも劇場に足を運んでもらえると嬉しいです」

すると、リリーさんからの最後の締めの挨拶は祥太(城くんの役名)がやりますという突然の無茶ぶりに急きょ対応することになった城くんは、リリーさんから耳打ちをされながら「宴もたけなわプリンスホテルではございますが(笑)人生には大切な袋が三つあります。一つ目が池袋です。二つ目は沼袋です。三つ目は東池袋です。映画を楽しんでください(笑)」といい、会場は大爆笑!終始アットホームな雰囲気に包まれた、感動あり笑いありのイベントとなりました。