2018.06.29 POSTED

アジア人初の快挙!第66回サン・セバスチャン国際映画祭ドノスティア賞受賞!!

スペイン・バスク地方で行われる第66回サン・セバスチャン国際映画祭(9月21~29日)に出品されることが決定し、
是枝裕和監督が俳優または監督に送られるもっとも名誉ある賞で、生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞することが決定いたしました。
これはアジア人初の快挙となります!!

本賞は、過去にはアル・パチーノ、フランシス・フォード・コッポラ、オリバー・ストーン、リチャード・ギア、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、ヒュー・ジャックマン、デンゼル・ワシントンなど名だたる監督、俳優も受賞。また是枝監督作品の同映画祭出品は本作品で9作品目となり、
非常に深い親交と思い入れのある映画祭となります。
(※今回出品されるのはドノスティア賞特別上映となり独立した枠ですので他の賞の授賞の対象にはなりません)

1998年『ワンダフルライフ』 コンペティション部門出品 国際批評家連盟賞受賞!
2006年『花よりもなほ』 コンペティション部門出品
2008年『歩いても 歩いても』 コンペティション部門出品 脚本家協会賞受賞!
2011年『奇跡』 コンペティション部門出品 優秀脚本賞受賞!
2013年『そして父になる』 パールズ部門出品 観客賞受賞!
2015年『海街diary』 パールズ部門出品 観客賞受賞!
2016年『海よりもまだ深く』 パールズ部門出品 
2017年『三度目の殺人』パールズ部門出品

<受賞を受けて是枝監督のコメント>
サンセバスチャンは僕にとって特別な映画祭です。初めて呼んでいただいてから20年になりますが、その間に触れた、あの景色、あの観客の笑顔、全てが忘れがたいです。その時間の積み重ねが、今回の賞に繋がったのだとしたら、こんなに嬉しいことはありません。ありがとうございます。

授賞理由についてホセ=ルイス・レボルディノス(フェスティバルディレクター)
我々は是枝裕和監督を現代の映画界で非常に重要な映画人と考えております。
監督として高い技術力や熟練の域に達した作品だけでなく、私たちが授与にあたり付け加えなければならないのは、彼が持つ深いヒューマニズムです。監督は特に家族の視点や子どもたちの特別な世界を通じて現代における社会的な問題を歴史に刻む重要な記録者のひとりと考えております。
彼は何年にもわたりサンセバスチャン映画祭に出席してくれ、もはや映画祭だけでなくサンセバスチャンという街の本当の親友となりました。彼の多くの作品を映画祭で上映しそのうち二回観客賞を受賞致しました。是枝監督はサンセバスチャンで本当に市民に愛されているのです。