主演の坂口健太郎さん、吉田鋼太郎さん、そして野口照夫監督、山本 清史監督(ゲームパート)、原作者のマイディーさんよりコメントが到着しました!
主演 岩本アキオ役 坂口 健太郎
元々ファイナルファンタジー好きだったので、それを題材にした映画ってどんなものになるんだろうとワクワクしていました。脚本を読んでみると、お父さんと息子の関係性がゲームというツールで深まっていくことで温かい気持ちになり、実際にブログで書かれていた実話という事もありますが、いま本当にこの映画で描かれている事は十分ありえる事だと感じました。
父親に対してあと一歩踏み込めない主人公・アキオの気持ちが僕自身とても分かり、それが親、友達、恋人と相手は違えど皆が共感できると思います。
本作品ではアキオとお父さんの関係性がとても大事に描かれていると思っているので、ファイナルファンタジーを知らなくても、ゲームの知識がない人でもすごく楽しんで観てもらえると思いますし、感動する瞬間もあると思います。ぜひ楽しみにしていて下さい!
主演 岩本暁役 吉田 鋼太郎
ドラマの時に大杉さんが演じられていた役で、劇場版もご本人が演じられたかったと思います。ただ、その役に私を指名して頂けた事はとても光栄で、尊敬する大杉さんの演じられた役を引き継ぐというプレッシャーもありますが、大杉さんの分も頑張ろうと一番最初にこのお話を頂いた時に自然と胸に込み上げてきました。
私自身ファイナルファンタジー好きで、ほぼすべてやっていると言っても過言ではないのですが、そのゲームの世界が絡んでくるというこれまでにない設定で大変興味をひかれました。父と息子の関係がゲームによって修復されていくストーリーがファンタジー要素もありながら何故かとてもリアルで最後には感動も待っているストーリーになっていて僕も心から楽しんでやっていける作品だと思っていますし、皆さんにも楽しんで見て頂ける作品になると思います。
監督 野口 照夫
今回、坂口さん、吉田さんとは初めてご一緒させて頂くんですけれども、坂口さんはクランクインしてから知ったのですが、かなりのゲーマーでした。「ファイナルファンタジー」も昔からがっつりやりこんでいてオンラインゲームも過去にやっていたとの事で、ゲームリテラシーが非常に高く、脚本の理解度も高く主人公アキオにすんなりと入って頂いています。そして、さらにさらに意外だったのは、吉田鋼太郎さんもかなりゲーマーで「ファイナルファンタジー」もやられていたという意外な一面もありましてまさか二人ともゲーマーとは思っていませんでした(笑)
吉田さんは口数の少ないお父さん役なのですが、しゃべらずとも物凄い存在感で見事だなと日々感心しております。
そんな二人が主演を務めて頂きます本作品、ぜひご期待頂ければと思います。
監督(エオルゼアパート) 山本 清史
「光のお父さん」はもともと深夜のテレビドラマだったのですが、あれから二年も経つというのに、いまだに「あのドラマ観ましたよ!」と声をかけられることがあります。そのたびにぼくは、心の底から驚き、ありがたいと感じるとともに、嬉しくて泣きそうになります。なぜって、作品中に出てくるキャラクターは、所詮ゲーム中のCGにすぎません。でもそのキャラクターを操作し、演技をさせ、物語を紡いでいった仲間たちの努力が報われた気になるからです。仲間といっても、ぼくたちは会ったこともなければ顔も性別も知らない間柄で、ただゲームの中で友だちというだけでした。そんな彼らに、ぼくはゲームに備わっているチャット機能を使って演技や立ち位置を指示し、カット割りを伝え、OKやNGを告げていたのです。ぼくも大変でしたが、演じる方も大変だったと思います。そうした努力と熱量がテレビを通じて伝わったからこそ、多くの人がいまだに声をかけてくれるんだろうな、と勝手に思っていたりします。
ところで映画化にあたっては、紆余曲折がありました。その中でも大杉漣さんの急逝は、とりわけ大きなショックだったと言えるでしょう。ぼくは訃報がもたらされた夜、せめてものお悔みにと、大杉さんの演じられたキャラクターを使って、ゲームにログインし、ドラマで使った印象的なロケーションで佇んでいました。すると世界中からプレイヤーが集まり、哀悼の祈りを捧げ、ただじっと、キャラクターの周りに座っては思い思いにドラマの感想を言いあうのです。FF14というゲームでは、ある一定の場所にたくさんの人が集まると、ざわざわと雑踏の環境音が流れるのですが、なんてことない森の一角でその環境音が響き渡りました。気づけばぼくのPCは、その場にいる全員を表示することができないほど処理の限界を迎えています。ぼくはプレイヤーの皆さんの愛の深さに感涙しながら、次から次へとやってくる「弔問客」にお辞儀のエモートを返すので精一杯でした。まさかこんなことになるとは思っていませんでした。と同時に、この作品はドラマの枠を超えたのだと確信しました。映画にする価値があり、ぼくがそれを成し遂げねばならないと強く自覚したのがこの時だったのです。
ようやく映画が本格的に動き出したのは、大杉さんの一周忌の頃でした。これも何かの縁だろうと感じ、ぼくは命日の夜に再びそのキャラクターでログインしました。すると、どうでしょう。やはりプレイヤーたちが集まってきたのです。ぼくは心が熱くなりました。こんなとことってあるでしょうか。二年経った今も、この作品を愛してくれているこの人たちの想いを裏切るような作品にはすまいと心に誓い、ぼくはエオルゼアパートの撮影に入りました。十数台のPCを一つの部屋に集め、撮影環境を強化したおかげで、カメラワークも、演技も、ドラマ版より凄いものになっているという自信は日に日に増しています。マイディーさんも「2、1、柔和、1、1、タゲ外し」と謎の暗号を口にしながら熟練の域に達した演技を披露してくれているので、どのような映像に仕上がっているのか、ぜひご期待ください。
原作 マイディー
みなさんこんにちは!FC:じょびネッツアマスターのマイディーです!
この度、僕のブログ一撃確殺SS日記で連載しておりました「光のお父さん」が、書籍化、ドラマ化という怒涛の展開を経て、ついに映画化が決定いたしました。
これもひとえに、これまで応援してくださった皆様のおかげです!ありがとうございます!!
ドラマ放映後すぐくらいに映画化の話が持ち上がったのですが、その後僕らにとってとても悲しい出来事が起こり、続編や映画化の流れはもう無理かなと諦めていました。
ですが、ドラマを見てFFXIVを始めました!とか父親と再び仲良くしようと思えました!等のご感想をたくさん頂くにつれ、書籍化ドラマ化に携わってくれた方々が紡いでくれた「光」を絶やすわけにはいかない。
僕らが毎日見ているモニターの向こうにはこんなに素晴らしい世界があるのだぞと、もっとより多くの人に伝えたい。
そんな思いが日増しに強くなり、映画化という形で光のお父さんを『新生』させる決断に至りました。
前売り券にゼンマイで動くトコトコマイディーを付けてくれという僕の案は5秒で却下されましたが、ドラマで紡いだこの「光」をより強く輝かせるために、スタッフ、キャスト、FCメンバー一同頑張ってまいりますので、新生:光のお父さん、応援の程よろしくお願いします!