大塚国際美術館と本作のタイアップが決定!
大塚国際美術館 ゴッホ 7つのヒマワリ
大塚国際美術館は、開館20周年記念事業として、ゴッホが描いた花瓶の「ヒマワリ」全7点を陶板で原寸大に再現し、2018年3月21日より一般公開・常設展示しています。
世界中で広く親しまれているゴッホの「ヒマワリ」は、水彩なども含めるとその数は12点に及びます。そのうち花瓶に入った「ヒマワリ」は全部で7点あるとされ、現在、その作品は世界各地に点在しています。
大塚国際美術館は、開館当初からゴッホ美術館蔵「ヒマワリ」を展示、2014年10月には追加展示として、かつて兵庫県芦屋市で阪神大空襲の折、焼失した幻の「ヒマワリ」を再現し追加展示しました。
悲願であった花瓶の「ヒマワリ」全7点を一挙公開する一大プロジェクトは世界初の試みで、陶板名画は約2,000年以上にわたりそのままの色と姿で残ることから、これからの文化財の記録保存のあり方に貢献すると考えています。
消失名画 ゴッホ唯一の全身自画像「タラスコンへの道を行く画家」
7つのヒマワリの展示室では、第2次世界大戦中、数奇な運命をたどり消失したゴッホ唯一の全身自画像「タラスコンへの道を行く画家」を陶板で原寸大に再現し2018年11月3日より、一般公開・常設展示しています。
この作品はカイザー・フリードリッヒ美術館(現マグデブルク文化歴史博物館)が所蔵しており、第2次世界大戦末期の1943年、空爆を逃れるため地下にある巨大な岩塩坑に避難させましたが、戦後、見つかることなく、こつ然と姿を消してしまいました。
大塚国際美術館が失われた名画を再現したのは、2014年に再現したゴッホの幻の「ヒマワリ」以来、2作目。陶板名画は色彩が褪(あ)せることなく半永久的に保存できることから、原寸大での鑑賞体験はもとより文化財の記録保存の在り方に大いに貢献できればと考えています。
「タラスコンへの道を行く画家」1888年 48㎝×41.8㎝ 1945年消失
パリからアルルに移り住んだゴッホは、小高い丘の上に立つモンマジュール修道院とその周囲の風景に魅了され「この地を50回以上訪れた」と弟テオへの手紙に記しています。この作品に描かれた自画像は、当時の住まいである通称「黄色い家」から、タラスコン街道を通って、修道院へとスケッチに出かける途中の姿と考えられています。右手に簡易イーゼル、左手にスケッチブックを持ち、南仏の強い日差しを遮るために麦わら帽子をかぶっていて、地面にできた濃い影からも、そのことをうかがい知ることができます。
映画のゴッホとまさに同じ姿!
大塚国際美術館ではゴッホの作品16点、ゴーギャンの作品10点が鑑賞できます。
ぜひ、映画とあわせてお楽しみください!