映画 永遠の門 ゴッホの見た未来

アカデミー賞主演男優賞ノミネート!ウィレム・デフォー
ゴッホが見た世界が、あなたの魂を解放する、圧倒的感動体験

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ゴッホ展開催!

『潜水服は蝶の夢を見る』 ジュリアン・シュナーベルが手掛ける、圧倒的感動体験

ゴッホが見つめた荘厳な美、ゴッホを傷つけた壮絶な美。
そんな美しさを全身に浴び、本物の永遠へと誘われる―

IndieWire ★★★★★

土、草、葉、枝、木の根、牧草地、岩場スクリーンに描かれるすべてのものに、ゴッホの魂が宿る。

The Hollywood Reporter ★★★★★

ジュリアン・シュナーベルの繊細で型破りな作家性の中で、ウィレム・デフォーの突出した演技が炸裂する!

The Wrap ★★★★★

ジュリアン・シュナーベルの肖像画のよう。
カメラがゴッホの視点になり、シュナーベルはゴッホになる。
ジュリアンは映画に自身を投影し、彼にとって非常に大切なものを提示している。

The Wrap ★★★★★

イントロダクション

130年の時を経て、私たちはゴッホの視線で世界を見つめる。
ゴッホが、生涯をかけて伝えようとした、〈この世の美しさ〉を体感するために―。

 美術史上最も重要かつ人気の高い画家の一人、フィンセント・ファン・ゴッホ。生前に才能を認められず、孤独と共に生きたドラマティックなその人生は、これまで幾度も映像化されてきた。しかし、第75回ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを飾り、ゴッホ役のウィレム・デフォーが男優賞を受賞、遂にはアカデミー賞®主演男優賞にもノミネートされた本作は、これまでとは全く異なるアプローチで、なぜゴッホの絵がこれほどまで長い年月にわたり、多くの人々の心をとらえて離さないのか、その核心に迫る。
 ゴッホの魔法にかかると、見慣れていたはずのひまわりやアイリス、当たり前にそこにある星や月が不思議な魅力を放ち、観る者に“パラレルワールド”に踏み込んだような陶酔感をもたらす。それこそが、実際にゴッホの見ていた〈世界〉であり、彼は「自分だけに見えるその美しさを人々に伝えたい」という使命と情熱から絵筆をとったと考えたのが、同じ画家としてゴッホの作品と長年向き合ってきたジュリアン・シュナーベル。映画監督としても、『潜水服は蝶の夢を見る』でアカデミー賞®4部門にノミネートされ、カンヌ国際映画祭とゴールデン・グローブ賞の監督賞を獲得した偉才が、自然界の色と光という無限のパレットを自在に操り、スクリーンというカンバスに、ゴッホが見た〈夢〉を再現。ゴッホの目を通した〈世界〉を、自分の目で見ることが出来る──そんな驚くべき体験を与えてくれる、稀有なる映画を完成させた。

 撮影前から南フランスのアルルの大地を歩き回り、シュナーベルに絵画を学び、まずは肉体からやがて存在そのものまで、ゴッホへと変貌していったデフォー。そのキャリアの集大成にして頂点の演技を、ワールドワイドに活躍する実力派俳優たちが支えた。アルルでのひと時を共に暮らしたゴーギャンには、『スター・ウォーズ』新シリーズのオスカー・アイザック。有名な事件によって最後は決裂したとされるゴッホとゴーギャンの友情にも、温かな光を灯すような新たな解釈が加えられた。さらに、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のマッツ・ミケルセンや、『潜水服は蝶の夢を見る』でもシュナーベルとタッグを組んだマチュー・アマルリックやエマニュエル・セニエらが出演。
 脚本は、『存在の耐えられない軽さ』のジャン=クロード・カリエール。アカデミー賞®名誉賞を授与された映画界のレジェンドが、いまだにいくつもの説が混在するゴッホの謎の死にも、一つの答えを提示する。
 未来の人々までも救うことが出来る、芸術という贈りものを遺すことに、自分が生まれてきた意味を見出していくゴッホ。彼の魂が自由に羽ばたける高みへと解き放たれるその瞬間、あなたの傷ついた魂も解放される、感動の一大アートエンターテイメント。

ストーリー

画家としてパリでは全く評価されていないフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。彼は、会ったばかりのゴーギャン(オスカー・アイザック)の「南へ行け」というひと言で、南フランスのアルルへやって来る。「まだ見ぬ絵を描くために、新しい光を見つけたい」というゴッホの願いは、この地で春を迎えた時に叶えられた。
行きつけのカフェのオーナーであるジヌー夫人(エマニュエル・セニエ)に頼んで、“黄色い家”を紹介してもらったゴッホは、ゴーギャンの到来を待ちわびる。
広大な畑をひたすら歩き、丘に登って太陽に近づき、画材を取り出すゴッホ。竹の枝で作ったペンの先から、たちまちゴッホだけの線が生まれていく。どこまでも続く風景に絶対的な美を見出したゴッホは、「永遠が見えるのは僕だけなんだろうか」と自身の胸に問いかける。風になびく麦の穂や沈みゆく太陽を見つめるゴッホの瞳は、不思議な輝きを放っていた。

 ある時、地元の人々とトラブルになったゴッホは、強制的に病院へ入れられる。駆け付けてくれた弟のテオ(ルパート・フレンド)にも、初めて特別なものが見えることを打ち明けるのだった。
 やがて一緒に暮らし始めたゴッホとゴーギャンは、“絵を描く”ことについて際限なく議論を交わす。自然を見て描くゴッホと、自分の頭の中に見えるものを描くゴーギャン。一瞬で真実を捉えようと素早く描くゴッホ、ゆっくりと降りてくるのを待つゴーギャン。屋外に美を探し求めるゴッホ、内面に深く潜るゴーギャン、すべては正反対だ。それでもゴッホは、「僕らの時代だ」と熱く語るゴーギャンに心酔し、ますます創作にのめり込むが、やがてゴーギャンが去って行くことは止められなかった。
 再び一人になり絶望したゴッホをこの世に繋ぎとめたのは、描き続ける情熱だけだった。相変わらず1枚の絵も売れない日々の中、ゴッホは神父にそっと語る。「未来の人々のために、神は私を画家にした――」
 もはや彼の眼差しに不安の影はなかった。晴れ晴れと穏やかなその瞳が最期に映したものとは――。

キャスト

ウィレム・デフォー

│ フィンセント・ファン・ゴッホ │

1955年7月22日、アメリカ・ウィスコンシン生まれ。ニューヨークを拠点とする実験的な劇団ウースターグループで活動後、マイケル・チミノ監督の『天国の門』(81)で映画デビュー。『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)のギャングのリーダー・レイヴェン役で注目を集め、『最後の誘惑』(88)、『スパイダーマン』(02)、『アンチクライスト』(09)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)などハリウッド大作からインディペンデントの話題作まで100本以上の映画に出演する。カルト・ムービーのクラシック『処刑人』(99)の狂信的なFBI捜査官や、フィルム・ノワール風の『ジョン・ウィック』(14)で演じたベテランの殺し屋など役の幅が広く、世界的に尊敬を集める。声優としても『ファインディング・ニモ』(03)などに出演。『プラトーン』(86)、『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』(00)、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)で、これまでにアカデミー賞®助演男優賞に3度ノミネートされ、本作で第75回ヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞。アカデミー賞®主演男優賞にもノミネートされた。

ルパート・フレンド│テオ・ファン・ゴッホ

ルパート・フレンド

│ テオ・ファン・ゴッホ │

1981年10月1日、イギリス・イングランド オックスフォードシャー生まれ。ロンドンのウェバー・ダグラス演劇学校で学び、舞台出演を経て、『リバティーン』(04)で映画デビュー。この作品でジョニー・デップやジョン・マルコヴィッチと共演し、英国インディペンデント映画賞有望新人賞にノミネートされる。その後『プライドと偏見』(05)、『縞模様のパジャマの少年』(08)、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)などに出演。シーズン6まで出演したテレビドラマ「ホームランド」(02~17)で人気を博し、エミー賞にノミネート。『名もなき塀の中の王』(13)では、英国インディペンデント映画賞助演男優賞にノミネートされた。

マッツ・ミケルセン│聖職者

マッツ・ミケルセン

│ 聖職者 │

1965年11月22日、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。97年のニコラス・ウィンディング・レフン監督作『プッシャー』で映画デビュー。続編『プッシャー2』(04)では、デンマーク・アカデミー賞主演男優賞、デンマーク映画批評家協会賞主演男優賞受賞。その他の出演作は『しあわせな孤独』(02)、『007/カジノ・ロワイヤル』(06)、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)、『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(12)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)、『ドクター・ストレンジ』(16)など。『偽りなき者』(12)では、児童虐待の濡れ衣を着せられて不当な告発を受ける幼稚園の教師を演じ、カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した。

オスカー・アイザック│ポール・ゴーギャン

オスカー・アイザック

│ ポール・ゴーギャン │

1979年3月9日、グアテマラ・グアテマラシティ生まれ。アメリカに移住し、フロリダ州マイアミで育ちながら、若き情熱と才能を音楽と演技に注ぐ。ニューヨークの名門ジュリアード学院で演技を学ぶ。コーエン兄弟監督作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(13)に主演し、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞ノミネート、全米映画批評家協会賞主演男優賞受賞。HBOのミニシリーズ「HERO 野望の代償」(15)で1980年代末のニューヨーク州ヨンカーズ市の若き市長役で激賞されゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞。その他主な出演作は『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(14)、『エクス・マキナ』(15)、『サバービコン 仮面を被った街』(17)など。『スター・ウォーズ』新シリーズでは、レジスタンスのパイロット、ポー・ダメロン役で出演している。

マチュー・アマルリック│ポール・ガシェ医師

マチュー・アマルリック

│ ポール・ガシェ医師 │

1965年10月25日、フランス・ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。オタール・イオセリアーニ監督作『Les Favoris de la lune』(84)で映画デビューし、『そして僕は恋をする』(96)で人気を博す。主な出演作は、セザール賞主演男優賞を受賞したアルノー・デプレシャン監督作『キングス&クイーン』(04)、スティーヴン・スピルバーグ監督作『ミュンヘン』(05)、『007/慰めの報酬』(08)、ウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)など。ジュリアン・シュナーベル監督作品の『潜水服は蝶の夢を見る』(07)に主演し、この作品でもセザール賞主演男優賞を受賞した。また監督としても活躍しており、『さすらいの女神(ディーバ)たち』 (10)ではカンヌ国際映画祭監督賞を受賞している。

エマニュエル・セニエ│ジヌー夫人

エマニュエル・セニエ

│ ジヌー夫人 │

1966年6月22日、フランス・パリ生まれ。祖父は有名な舞台俳優ルイス・セニエ。叔母も女優であった影響から、子供のころから演劇に親しむ。14歳でモデルの仕事を始め、ジャン=リュック・ゴダールの『ゴダールの探偵』(85)で映画デビュー。その後ロマン・ポランスキー監督作『フランティック』(88)、『赤い航路』(92)、『ナインスゲート』(99)、『毛皮のヴィーナス』(13)や、『ヴァンドーム広場』(98)、『エッセンシャル・キリング』(10)、『あさがくるまえに』(16)などに出演している。

cast

配給:ギャガ、松竹