INTRODUCTION

韓国から、また新たな衝撃の才能!!
全く新しい「逃走サイレントスリラー」誕生!
サイコな殺人鬼から逃げても、逃げても、追いかけ、驚愕のサプライズを仕掛ける80分。果たして「聞こえない」目撃者は、視覚・脚力・機転だけを武器に、その夜を生き抜けるか。

夜の街をどこまでも、どこまでも、追いかけてくる、動機も正体も不明の男。生き抜くために、彼を上回るスピードと知恵を発揮し、なんとか逃げ続ける会社員ギョンミ。だが、聴覚に障がいのある彼女は、容赦のないサイコパスに対峙し、無音の中で闘うしかない。展開の全く読めない80分の追走劇。観る者のアドレナリンとドーパミンを急上昇させるのは、これが初監督作という恐るべき才能を放つクォン・オスン。一度は「映画を作りたい」という夢を諦めかけたが、完全オリジナルのアイディアによる脚本で、華々しいデビューを果たした。
会社から帰宅途中に、血を流して倒れている女性ソジョンを発見したギョンミは、近くに身を潜めていた連続殺人鬼ドシクの次のターゲットにされてしまう。しかも、聴覚が不自由なギョンミには、犯人が追いかけてくる足音も聞こえなければ、助けを呼ぶ言葉も届かない。ドシクはそんな彼女を、まるでゲームを楽しむかのように追い詰めていく。周囲に察知されそうになると、善良なイケメンサラリーマンを装うドシク。そんな彼の巧妙なワナに、ギョンミの母親とソジョンの兄もからめとられていく───いつになったら、この夜は明けるのか?
ギョンミを演じるのは、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチン・ギジュ。韓国最大の財閥企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となった後、今度はモデルを経て俳優への転身を果たしたという異色の経歴でも人気を呼んでいる。巨大地下駐車場、廊下や部屋が迷路のような一軒家、らせん状に続く坂道、車が猛スピードで走り抜ける道路、そして、若者でごった返す繁華街を、ただひたすら走るリアルなアクションで観る者の心をつかむ。どんな苦境に陥っても「絶対に死にたくない!」と諦めないギョンミに、熱いエールを送らずにいられない。
ドシクには、公開時に韓国ホラー歴代2位の大ヒットを記録した『コンジアム』で、第39回青龍映画賞新人男優賞を受賞し、今最も注目されているライジングスター、ウィ・ハジュン。社会的ステータスのある会社員にしか見えない人物から、「殺したい。殺してやる」という衝動にかられた恐るべき殺人鬼まで、いくつもの顔を持つドシクという、一度観たら頭に焼きついて離れない独創的なキャラクターを作り上げた。 さらに、ソジョンの兄には『ゴールデンスランバー』のパク・フン、ギョンミの母親には日本でもスマッシュヒットを記録した『はちどり』のキル・ヘヨン、ソジョンには大人気TVシリーズ「SKYキャッスル ~上流階級の妻たち~」のキム・へユンと、韓国トップ俳優の中でも実力派が集まった。
あらゆる映像体験を享受してきた全世界の映画ファンを、初めての歓喜と興奮で覚醒させる、傑作スリラーの誕生だ!

STORY

お客様相談センターで手話部門を担当しているギョンミ(チン・ギジュ)は、自分と同じく聴覚に障がいのある母親(キル・ヘヨン)と二人で暮らしている。彼女が今一番楽しみにしているのは、裁縫師として働く大好きな母と、チェジュ島へ遊びに行くことだった。
ところが、そんなギョンミに突然、事件が降りかかる。仕事帰りに母親と待ち合わせていたギョンミが、スーパーの駐車場に車を停めて路地へ出ると、若い女が血を流して倒れていたのだ。助けを呼ぼうと慌てるギョンミだったが、あっさりと近くに潜んでいた連続殺人鬼のドシク(ウィ・ハジュン)に捕まってしまった!
女がドシクに体当たりした隙に、全速力で駆け出し、非常ベルを押すギョンミ。だが、管制センターからの問いかけはギョンミには聞こえない。すると、妹を探しているという、身なりの良いスーツ姿の若い男が現れ、まもなくパトカーも到着する。ギョンミと母親、そして男は事情を説明するが、被害者の女は忽然と消えていた。

警察署で調書を作っていると、合コンへ行った妹が帰ってこないと、警備会社に勤めるジョンタク(パク・フン)が駆け込んでくる。彼が画像を見せた妹ソジョン(キム・ヘユン)こそが、瀕死の女だった! すると、警官が席を外した隙に、スーツ姿の男がジョンタクにナイフを向け、「妹を刺したのは俺だ」と嘲笑い、品の良いイケメンから凶悪な殺人鬼へと一瞬で変貌を遂げる。
元海兵隊員のジョンタクは、その強靭な肉体でドシクを倒すが、勘違いした警官に麻酔銃で撃たれ、真相が判明した時には既にドシクの姿はなかった。
大々的な捜査網が敷かれ、ギョンミと母はパトカーで家まで送り届けられる。ソジョンのことを想うと胸が痛いギョンミだったが、自分にできることはもう何もない。ようやく長かった夜が終わったと、ギョンミと母はひと息つくのだった。
ところが、母親が仕事先から呼ばれてギョンミが一人になった時、ドアのカギをこじ開けて侵入するドシクの姿が! 音に反応して光るセンサーの電源を切り、斧を手にギョンミの背後に迫るドシク─夜はまだ終わってはいなかった。ギョンミの逃走とドシクの追撃が、今、始まる───!

CAST & STAFF

JIN KI-JOO
JIN KI-JOO チン・ギジュ/ギョンミ役

1989年1月26日生まれ。ソウル特別市出身。
大学卒業後、サムスンSDSに就職。その後江原の民営放送の記者として活躍し、さらにモデルに転職という異色の社会人経験を経て、14年の「SBSスーパーモデル選抜大会」で2600人の中から入賞。透明感あるルックスと、演技の実力を併せ持つ。15年にドラマ「2度目の二十歳」でデビュー。主な映画出演作に、イム・スルレ監督『リトル・フォレスト 春夏秋冬』(18)。ドラマでは「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」(16)、「ミスティ~愛の真実~」、「ここに来て抱きしめて」(18)、「オー!サムグァンビラ」(20)などに出演。

WI HA-JUN
WI HA-JUN ウィ・ハジュン/ドシク役

1991年8月5日生まれ。ワンド郡出身。
15年に第54回カンヌ国際映画祭国際批評家週間に出品された映画『コインロッカーの女』でデビュー。ホラー映画『コンジアム』(18)で初主演し、第39回青龍映画賞新人男優賞を受賞。ドラマ「あの日のコーヒー」(18)でも主演を果たした。これから活躍が期待されている注目の俳優。主な映画出演作に、『ガール・コップス』(19)がある。ドラマでも、「黄金の私の人生」(17-18)「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」(18)「ロマンスは別冊付録」(19)など数々の役どころをこなす。

PARK HOON
PARK HOON バク・フン/ジュンタク役

1981年4月27日生まれ。江原道旌善(チョンソン)郡出身。
07年にミュージカル俳優としてデビュー。映画『ゴールデンスランバー』(18)を筆頭に、多数の作品に出演。SBS演技大賞に二度ノミネートされるなど、評価が高まっている実力派。他の出演作品には、テレビシリーズで視聴率41.6%を記録した恋愛ドラマ「太陽の末裔」(16)、韓国時代劇「六龍が飛ぶ」(15-16)、サスペンスロマンス「アルハンブラ宮殿の思い出」(18-19)、「ヘチ 王座への道」(19)がある。

KIM HYE-YOON
KIM HYE-YOON キム・ヘユン/ソジュン役

1996年11月10日生まれ。京幾(チョンギ)道城南(ソンナム)市出身。
テレビシリーズ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」(18-19)での演技が評価され、百想芸術大賞の女性新人演技賞を受賞。その後、ドラマ「偶然見つけたハル」(19)で初主演を果たすなど注目の若手女優。他の出演作品に、ウォン・シニョン監督『殺人者の記憶法』(17)、キム・ユンソク監督『未成年』(19)などがある。

GIL HAE YEON
GIL HAE YEON

1964年4月11日生まれ。ソウル特別市出身。
映画『In Her Place』(14・未)でカナダ・スクリーン・アワードの最優秀助演賞にノミネートされるなど、高い評価を得る。主な出演作品に、ヤン・イクチュン監督『息もできない』(08)、ウォン・シニョン監督『殺人者の記憶法』(17)、世界の映画祭で絶賛された『はちどり』(18)など。

KWON OH-SEUNG 監督:クォン・オスン

1981年生まれの脚本家・監督。2011年に短編作品『36.5℃』を制作し、第15回富川国際ファンタスティック映画祭に出品される。本作が長編デビュー作となる。

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