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NOTES
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24歳の女性・メイの中に自分の姿を見た監督
40週連続で全米ベストセラーリスト入りを果たした「驚くべき天才の胸もはりさけんばかりの奮闘記」で作家デビューして以来、デイヴ・エガーズは数多くのファンを獲得してきた。エンタテインメント業界でも熱狂的な支持者は多く、本作の監督・ジェームズ・ポンソルトもその一人だった。ポンソルト監督はエガーズの小説の素晴らしさを、「その時々の時代に合った社会問題が扱われていて、思慮深くそれでいて説得力のある物語に胸を打たれる」と語る。
同じく大ベストセラーとなったエガーズの「ザ・サークル」にも、すぐに夢中になったポンソルト監督は、「正直に言うと、主人公のメイ・ホランドが自分のことのように思えてゾッとした」と打ち明ける。「メイと同じように、僕も電子機器の中毒になっていることに気付いた。プライバシーを手放したくないし、世界と何を共有するかは、自分で決断したいと思っている。でも、結局はどこかで妥協しているんだ」この物語が頭から離れなくなったポンソルト監督は、「これこそ、僕の手で映画にしなくては」と思い立ち、自らエガーズに連絡を取って映画化権を獲得した。