誰もが知る「フランケンシュタイン」に
隠された一人の女性の人生
プロデューサーのエイミー・ベアーは、売り込みで送られてくる数多くの脚本の中から、メアリー・シェリーの物語を選んだ理由を、「メアリーがフランケンシュタインを創造したのはわずか18歳の時だったことに衝撃を受け、この物語を伝えなくてはならないと感じたの」と振り返る。 共同プロデューサーのアラン・モロニーは、「1800年代初頭の英国に関して、我々が知っていたことすべてを本質的に覆す脚本だった。そこが気に入ったね」と付け加える。同じくプロデューサーのルース・コーディは、「まだ若い女性が自身の内に見出した闘志に圧倒された。メアリーの人生は、今の時代にも通じる力強い物語だ」と指摘する。 ハイファ・アル=マンスール監督は、「現代の人々が自分を重ねられるように、メアリーの人生に敬意を払い、正確に再現しなければならないという大きな責任を感じたわ。『フランケンシュタイン』は非常に多くの人々から、様々な理由で愛されているから、あまり公には知られていない彼女個人の遍歴に光を当てたかったの。やりがいのある挑戦だった」と語る。