歓びであり、恐ろしい挑戦でもあった
エル・ファニングの役作り
エル・ファニングは、フランケンシュタイン執筆時のメアリーと今の自分の年齢が近いことと、斬新な考え方が似ていることから、自分にとって理想的な役柄だと感じた。「いろんな意味で、時代のずっと先を行っていた女性を描いている脚本に、とても心を惹かれたわ。でも、これまで誰も彼女の人生を演じていなかったから、かなり緊張して恐ろしさも感じたの。それでも、とびきり特別な物語だから、人々に知ってもらわなければならないと決意した。1800年代が舞台だけれど、彼女の歩みはとても現代的で、今日の社会にも通ずると思うわ」とファニングは語る。 若い女性から大人の女性へ、そして自分を表現するクリエイターへと変身していくメアリーを演じるという挑戦について、ファニングは理解していた。「これは成長して自分の内なる声に気付き、家族の影から外に踏み出していく女の子の物語よ。彼女は自由な精神を持っているの。パワフルでとても用心深くて、あらゆることに目を向ける。好奇心旺盛で観察力がとても鋭いわ」とファニングは分析する。 ファニングは役作りについて、「最初に読んだのは、もちろん『フランケンシュタイン』よ。今も本は手元にあるの。時々メアリーの声を聞くために、寝る前にざっと読んだりするわ。本当に美しい文体なのよ」と微笑む。