ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒

“失われた環〈ミッシングリンク〉”の謎を巡る、驚愕のストップ・モーション冒険譚

INTRODUCTION

世界最高峰のストップモーション・アニメを世に送り出し続けるスタジオライカから、待望の最新作がついに日本上陸!ベストセラー児童文学『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)の監督が映画化した、ダーク・ファンタジー・アニメの傑作『コララインとボタンの魔女』(09)や、日本でも熱狂的なファンを生んだ前作の『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(16)など、常に創造的な魂を宿した全く新しい世界観と、胸の奥を揺さぶるストーリー・テリング、超絶技巧のアニメ表現で映画ファンを魅了してきた“職人集団”の第5作目となる渾身の本作は、ストップモーション・アニメとしては史上初となるゴールデン・グローブ賞アニメーション映画賞を、『トイ・ストーリー4』や『アナと雪の女王2』などの超強力なライバルたちを抑えて堂々の受賞!スタジオライカとして史上初の快挙を成し遂げ、アカデミー賞®長編アニメーション部門にノミネートされるなど世界中で話題を巻き起こし、全米の批評家からも大絶賛された。
本作の舞台は、ヴィクトリア朝時代のロンドン。自分勝手で風変わりな英国紳士ライオネル卿が、もっと変わった生きた化石を“秘密の相棒”にして、人類の《失われた環》の謎に迫ってゆく―。この作品タイトルに秘められた壮大なキーワード“ミッシング・リンク”を巡り、孤独で野心家の探検家と、人間の言葉を話す愛くるしい未確認生物―その名もMr.リンク―という超ユニークな凸凹バディが、英国仕込みのユーモアを効かせて、世界横断の大冒険を繰り広げる。ライオネル卿の元恋人や、人類の歴史を変えさせまいとする怪しげな貴族クラブも巻き込みながら、やがて伝説の秘境で発見する、世界の常識を覆す“驚くべき真実”とは―?
主人公の声を演じたのは、『ウルヴァリン』シリーズ(09〜17)や『グレイテスト・ショーマン』(17)などハリウッド随一のエンターテイナーとして活躍し、大の日本好きでも知られるヒュー・ジャックマン。クセのある英国紳士役を演じて、新たな魅力を披露している。
その相棒となる不思議な生物Mr.リンク役には、『ジョーカー』(19)のトッド・フィリップス監督が手がけた大ヒットシリーズ、『ハングオーバー』3部作(09〜13)でコメディアンとしての名を一躍不動にしたザック・ガリフィアナキス。少しおっちょこちょいで感情豊かなキャラクターをハマり役で飄々と好演。紅一点のアデリーナ役には、ジェームズ・キャメロン監督の超大作『アバター』(09)のヒロイン役で世界的にブレイクしたゾーイ・サルダナが扮し、ふたりを繋ぐ重要な役どころを颯爽と演じている。他にも『ハワーズ・エンド』(92)でオスカー主演女優賞を受賞したエマ・トンプソンなど、本作にふさわしい超一級の豪華キャストが結集し、個性あふれる登場人物たちに生命を吹き込んでいる。
製作陣には『KUBO/クボ  二本の弦の秘密』(16)のスタッフが再結集した。監督・脚本・キャラクターデザインは、同作で脚本を務め、これまでも多くのライカ作品に携わってきたクリス・バトラー。
製作は、『バンブルビー』(18)で実写版の監督デビューも果たしたトラヴィス・ナイトと、アリアンヌ・サトナーが『KUBO~』に続いてタッグを組み、他にも同作でアカデミー賞®プロダクション・デザイン賞を受賞したネルソン・ロウリーと、視覚効果賞を受賞したスティーヴ・エマーソンがそれぞれ参加。音楽には『スリー・ビルボード』(17)などで2度のオスカーノミネートを誇るカーター・バーウェルが参加するなど、錚々たるクリエイター陣が、膨大な時間と手間をかけて1コマ1コマ創造した、精緻で美しい圧巻の映像ワールドは、それだけでも必見の価値があるだろう。
ハリウッド最古の“特殊技術”であるストップモーション・アニメ。その歴史を変えた本作『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』(20)には、現代の私たちが体験できる、最高で極上のアニメーション表現が満ち溢れている。そして何より、人種や個々の違いを超えた、人類と未確認生物の共存をテーマに描いた、スタジオライカならではの独創的でエモーショナルな冒険物語は、この秋、“大切な友情”をきっと教えてくれる―。
“ミッシング・リンク”とは?|生物進化の過程を鎖に見立て、「失われた環」を意味する言葉。類人猿から人間へと進化する過程で、その中間をつなぐ未発見の生物のこと。

STORY

英国紳士と生きた化石の“ありえないコンビ”が、《失われた環》の謎を巡って、世界一周の大冒険!

人類の歴史を覆す旅は、一通の手紙から始まった!

英国、ヴィクトリア朝時代。極寒の湖で、未確認生物の発見に執念を燃やす男がいた。その探検家の名は―ライオネル・フロスト卿。今回も、あと一歩のところで巨大怪獣を取り逃した彼には、大きな目標があった。それは、伝説の生物の存在を証明して、探検界が誇る憧れの“貴族クラブ”に入会を果たすこと。でも、偏屈で自己中心的な性格が災いして、助手も辞め、彼と一緒に夢を追う仲間はいなかった…。
ある日、彼のもとに一通の手紙が届く。〈ビッグフットの居場所を教えましょう〉―身長2m以上もある巨大なビッグフットは、類人猿から人間へと進化する過程で、その中間をつなぐ幻の未確認生物と言われている。その伝説の存在、“失われた環”=《ミッシング・リンク》を発見すれば、神がヒトを造ったと信じている貴族クラブの首領、ダンスビー卿にも認めてもらえるはず。そう考えた彼は、手紙の送り主に会うためイギリスを旅立つ。

ロンドンからアメリカへ― そこで出会った“秘密の相棒”

アメリカ、ワシントン州の森の奥地へとやって来たライオネル卿は、猛スピードで逃げていく謎の生物を発見!ビッグフットだと確信した彼が捕まえると、なんと、その生物は人間の言葉を喋り出した。しかも、おかしな冗談まで交えて…。人間の本や新聞を読んで言葉を覚えたという“彼”は、「長い間ひとりぼっちで寂しい。同じ種族に会わせてほしい」とライオネル卿に依頼する。そう、手紙を出したのは、ビッグフット本人だったのだ!彼の願いを叶えれば、“失われた環”の全貌を証明できると目論んだライオネル卿は、自分の野心のために彼を“Mr.リンク”と名付け、ビッグフットの仲間がいるヒマラヤまで連れていくことを約束する。
こうして、不思議な相棒との冒険が始まった。だが、その頃、怪しい人影が彼らに近づいていた。その正体は、進化論を否定したいダンスビー卿に雇われた、珍獣殺しのステンクだった!バーで急襲された二人は、格闘の末なんとかピンチを逃れる。ライオネル卿は人目を避けるため、Mr.リンクにチェックのスーツを着せ、列車に乗り込んだ―。

伝説の地図を手に入れて、世界一周の冒険へ出発!

冒険の手がかりになる地図を手に入れるため、ライオネル卿は昔の探検家仲間の未亡人で、元恋人のアデリーナを訪ねる。だが彼女は、相変わらず自分勝手な言動のライオネル卿に激怒し、追い返してしまう。夜中にこっそり屋敷に忍び込み、地図を盗み出すことに成功した二人は、陸路で旅に出ようと駅へ。しかし、追ってきたアデリーナと、つけ狙うステンクの乱入で激しい銃撃戦になる。ステンクの裏をかいて逃げ出した3人は、海路で世界を横断するため船へ乗りこむ。地図に記された、ヒマラヤにある伝説の谷“シャングリラ”を目指して―。
その夜、船内でMr.リンクの昔話を聞いたライオネル卿は、自分と同じような彼の孤独な境遇に共感を覚え、友情が芽生え始める。アデリーナとも仲直りしたところに、船に潜伏していたステンクが現れ、襲いかかってきた!応戦するライオネル卿たちだが、大嵐で船が傾いて絶体絶命!…その時、運良く目の前に現れた小船に3人は乗り込み、命からがら脱出する―。
世界を横断する壮大な旅路の果てに3人が発見する、世界の常識を覆す”驚くべき真実”とは----?
11月13日(金)新宿バルト9他 全国順次公開
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