『92歳のパリジェンヌ』 『92歳のパリジェンヌ』 『92歳のパリジェンヌ』
『92歳のパリジェンヌ』

フランス元首相の母の実話から生まれた感動作!
92歳のパリジェンヌが選んだ、
“美しい人生”とは─

 2002年、リオネル・ジョスパン仏元首相の母親ミレイユが、自らの人生を終える日を決め、それを実行。この92歳のパリジェンヌの“決断”が、フランスに大きな波紋を投げかけた。その後、彼女の娘であり作家でもあるノエル・シャトレが母の決断を綴った「最期の教え」を出版、 “美しい死を選ぶという生き方”に多くの人々が心を動かされた。以来、殺到する映像化のオファーをすべて断っていたノエルだが、10年後に再び届いた申し出を“時が来た”と快諾、ついに映画化が実現したのだ。

自分らしく生きることにこだわる母と、
彼女の想いに向き合った家族が過ごした、最後の日々とは―
信念を貫き、人生を駆け抜けた母の、感動の物語。

 「2か月後の10月17日に私は逝きます―」92歳の誕生日に、突然母が告げた。身体の自由が利かなくなってきたら、自ら人生を終わらせたい。そんなマドレーヌの計画を理解して応援してくれるのは、身の周りの手伝いをしてくれるヴィクトリア(ザビーネ・パコラ)だ。優しさとユーモアに溢れた彼女は、残された家族に迷惑を掛けないようにと黙々と荷物を整理するマドレーヌを、「棺桶も自分で閉めるつもり?」と笑わせる。娘ディアーヌからの同居の申し出をキッパリと断り、一人暮らしを続けるマドレーヌ。しかし、腰を痛めてボヤ騒ぎを起こし、救急車で運ばれ入院することに。ベッドの上で「点滴の管を付けたまま死ぬのはごめんだわ」と強く訴えるマドレーヌに、ピエールは怒り出すが、ディアーヌの心は揺れ始めていた。