聞けば誰もが虜になる歌声を持つルチアーノ・パヴァロッティの初ドキュメンタリー映画が完成した。『ラ・ボエーム』『トスカ』などの絶頂期のパフォーマンスや、『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をはじめとする名曲を3大テノールで競演した伝説のステージ、故ダイアナ妃との交流やボランティアなどの幅広い活動、家族とのプライベートライフなど貴重な映像から伝わるのは、歌唱力より高い人間力。
さらに、新たに撮られた23人のインタビュー映像では、U2のボノがパヴァロッティのアーティストとしての信念を証言し、マネージャーやエージェントがショービジネスの裏側を明かし、前妻、最後の妻、3人の娘たち、そして愛人は欠点が同時に魅力だった素顔を告白、生きることのすべてを全力で愛した男の輝かしい日々が浮き彫りにされる。
これだけの言葉を引き出したのはアカデミー賞®に輝く巨匠ロン・ハワード監督。ハイCと呼ばれる高音を軽々と出す並外れた音域と力強く芳醇な声量による〈人類史上最高の歌声〉を、アカデミー賞®録音技師を迎え、最新音響技術でスクリーンに甦らせた。太陽のようにまばゆい歌声と笑顔で、いつのまにか人生を楽しむ術を伝授される、至福の体験をあなたに──。
など20曲!
1954年、アメリカ生まれ。子役として芸能活動を開始し、青年期には『アメリカン・グラフィティ』(73)などの作品に出演して活躍していたが、1976年にコメディ『バニシング IN TURBO』(76)で監督デビュー。その後、『コクーン』(85)、『バックマン家の人々』(89)、『バックドラフト』(91)などで一流監督の仲間入りを果たす。95年には『アポロ13』がアカデミー賞®9部門にノミネートされ、同作は編集賞と音響賞を受賞。01年には『ビューティフル・マインド』(01)でアカデミー賞®監督賞を受賞、この映画は他に作品賞、脚色賞、助演女優賞も獲得した。さらに、2008年には『フロスト×ニクソン』も作品賞をはじめとした5つの部門にノミネートされた。『フェリシティの青春』(98〜02)『24 TWENTY FOUR』(01〜05)などのテレビドラマシリーズでは製作総指揮を務めている。『ダ・ヴィンチ・コード』(06)が大ヒットした後、映画化シリーズ第2弾『天使と悪魔』(09)、第3弾『インフェルノ』(16)も手がけた。その他『ラッシュ/プライドと友情』(13)、『白鯨との闘い』(15)、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)など。音楽ドキュメンタリーは、『メイド・イン・アメリカ』(13)、『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』(16)に続き3作品目となる。
1979年以降、150本以上の映画に参加。アカデミー賞®録音賞に『ディック・トレイシー』(90)、『ウォンデッド』(08)で2度ノミネート、『愛と哀しみの果て』(85)、『ラスト・オブ・モヒカン』(92)、『マッドマックス怒りのデス・ロード』(15)で3度受賞している。