人間たちの生活圏はますます広がっていく。凄まじい勢いで文明を発展させる一方で、必要以上に自然を怖れ、すべてを支配しようとした。人間にとって有害だと思われる、クマ、オオカミ、フクロウ、キツネなど、家畜を狙う多くの動物を駆除していった。しかし、人間のつくった田園地帯で暮らすことを選択した生き物たちもいた。そこでは、森とはまったく違う新しい形で、それぞれの生き物たちが助け合い、共生している。時代の変化に合わせ、その環境に適応し、たくましく生きている。
この新しい世紀の春に、もう一度人間と自然が穏やかに共存することは夢ではないのだ。