イタリア出身の監督。1960年代から70年代にかけて、衝撃的な問題作を世に放つ。モリコーネが音楽を手掛けた、『ソドムの市』(75)が遺作となる。第2次世界大戦末期のナチ占領下の北イタリアを舞台に、ファシストの残虐行為を描いた作品。撮影後、パゾリーニは何者かに惨殺される。当時は『ソドムの市』に出演した少年が犯人とされたが、ファシストの陰謀説などが飛び交い、今も真相は謎のままだ。