スペシャルズ! 政府がつぶそうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話

愛はどうだ!

『最強のふたり』監督圧倒的傑作!

笑いと涙で〈観客満足度〉最高値を記録!

第72回カンヌ国際映画祭正式出品作|サンセバスチャン国際映画祭2019 観客賞受賞|セザール賞2019 9部門ノミネート 作品賞、監督賞、主演男優賞、主演男優賞、助演女優賞、有望若手男優賞、オリジナル脚本賞、編集賞、観客賞
  • 傑作!!嗚咽が止まらない。DAILY MOVIES
  • とても価値のある、愛すべき、感動的な映画。ESPINOF
  • 悲劇とコメディを巧みに融合させた、感動的で力強い物語。JERUSALEM POST
  • この映画の優しさに振り回される。NEW ZEALAND HERALD
  • すべての人を輝かせる監督の手腕に絶賛。EL PAIS
  • 観客を感動とユーモアの両方で包みこむ。SCREEN INTERNATIONAL

INTRO
DUCTION

  • 〈無認可・赤字経営・閉鎖の危機〉の施設で、問題を抱えた子供たちを救うふたり見た目はコワモテだが、合言葉は「何とかする」、トレードマークは「笑顔」

    フランスで年間興行ランキングNo.1を獲得し、日本でも異例の大ヒットを記録した『最強のふたり』。世界を笑いと涙で元気にしたエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのふたりの監督が、歴史的に前例のない“今”を生き抜く私たちを応援するために、待ちに待った最新作を届けてくれた。
    ブリュノは今日も朝から大忙し。自閉症の青少年を支援する団体〈正義の声〉を運営しているのだが、どんな問題を抱えていても断らないために、各所で見放された子供たちで施設はいつもいっぱいだ。〈正義の声〉で働くのは、ブリュノの友人のマリクが運営する団体〈寄港〉で教育されたドロップアウトした若者たち。黙っていればコワモテのふたりだが、「何とかする」の口癖と大きく包み込む笑顔で、社会からはじかれた子供たちを、まとめて救おうとしているのだ。その成果は現れ、最悪の問題児だったディランと、最も重症のヴァランタンの間に、絆が芽生えようとしていた。だが、無認可・赤字経営の〈正義の声〉に監査が入ることになり、閉鎖の危機に迫られる。さらに、ディランが目を離した隙にヴァランタンが失踪するという事件が起きてしまう─。

  • なぜ、そこまで他人のために生きられるのか?実在する名もなき英雄たちを、フランスの名優が心を込めて演じる未来を照らす物語

    フランスで公開されるや、動員数200万人を突破。スペインのサンセバスチャン映画祭で観客賞に輝き、セザール賞では9部門にノミネートされ、ヨーロッパ各国で熱狂的に愛された今度の主人公も、実在するふたりの男たちがモデルだ。今から26年前、駆け出しの監督だったトレダノとナカシュが、既に活動を始めていたふたりに出会って深い感銘を受け、「いつか必ず映画にする」と誓った男たちなのだ。
    ブリュノを演じるのは、『たかが世界の終わり』でセザール賞にノミネートされた、フランスの名優ヴァンサン・カッセル。トガったキャラクターが多かったカッセルが、愛情深い人間性を滲ませて、観る者の心にも温かな灯をともしてくれる。ブリュノと手を組むマリクには、『ヒポクラテスの子供達』でセザール賞を受賞し、『ゼロ・ダーク・サーティ』でも評価されたレダ・カテブ。居場所のない子供たちに、チャンスをつかませようと導く姿には胸が熱くなる。
    「なぜ、そこまでして他人のために奔走するのか?」という問いの答えとなる数々のエピソードは、人と人のつながりが分断され、様々な価値観が再構築されようとしているこの時代において、我々の胸を強く揺さぶり、優しい衝動を呼び覚ましてくれる。

STORY

今日もブリュノ(ヴァンサン・カッセル)は、朝から駆けずり回っていた。自閉症の子供たちをケアする団体〈正義の声〉を運営しているのだが、支援している青年の一人ジョゼフが、電車の非常ベルを鳴らして鉄道警察に取り押さえられたのだ。ジョゼフを家まで送り届けると、今度は緊急地域医療センターへと向かう。重度の症状から6か所の施設に受け入れを断られたヴァランタンという少年の一時外出の介助を頼まれたのだ。長年にわたって閉じこめられたせいで、ヴァランタンは完全に心を閉ざしていた。頭突き防止のヘッドギアをつけて、一人で立ち上がることもできない彼を見ても、ブリュノはいつもの言葉を口にする─「何とかする」。
施設に戻ると、待ち受けていた会計士から、監査局の調査が入ることになり、不適切な組織だとジャッジされれば、閉鎖を命じられると忠告される。赤字経営で無認可、法律の順守より子供たちの幸せを最優先するブリュノの施設は、役人に叩かれれば山のように埃が出る状態だった。

ブリュノはヴァランタンの介助を、マリク(レダ・カテブ)に相談する。ドロップアウトした若者たちを社会復帰させる団体〈寄港〉を運営するマリクは、教育した青少年をブリュノの施設に派遣していた。マリクは遅刻ばかりでやる気のない新人のディランを、ヴァランタンの介助人に抜擢する。
そんな中、調査員が関係者との面談を始める。まずはジョゼフの母親が、無認可の組織の落ち度を探られるが、彼女はいかにブリュノが親身で熱心かを力説し、「認可なんて関係ない」と言い切るのだった。
ジョゼフの勤め先を見つけようと、1万通メールしても断られ続けたブリュノだが、ようやく試しに1週間雇ってくれる洗濯機工場が現れる。だが、それも長くは続かなかった。一方、運動に連れ出されたヴァランタンも、遅れてきたディランの鼻に頭突きをしてしまう。直前まで手を握っていたのにと憤然とするディランに、ブリュノは虐げられてきた彼らの恐れや怒りを想像するようにとアドバイスするのだった。

調査員は次なるターゲットのマリクに、大半の支援員が無資格だと詰め寄るが、マリクは資格があれば暴れる子を抑えられるのかと鼻で笑う。緊急地域医療センターの医師も、3か月で退院しなければならない患者を無条件で受け入れてくれるのは、「心と信念で働いている」ブリュノだけだと証言する。
調査員が称賛の声にも耳を貸さず、無秩序で怪しげな団体だと決めつける中、事件は起きてしまう。ディランが目を離した隙に、ヴァランタンが姿を消したのだ。ヴァランタンはどこへ消えたのか? そして施設はこのまま閉鎖に追い込まれるのか? 救いの手が必要な子供たちの未来は─?

PRODUCTION
NOTES

  • 20歳の時に立てた誓いから生まれた作品
  • 当代きっての名優二人に大胆なオファー
  • モデルとなった本人に密着した役作り
  • 自閉症の子供たちと全くの素人の起用
  • 涙の裏にも必ず笑いはあるという監督の想い

CAST

ヴァンサン・カッセル ブリュノ役

ヴァンサン・カッセル ブリュノ役

1966年、フランス、パリ生まれ。名優ジャン=ピエール・カッセルを父に持つ。アクターズ・インスティテュート・オブ・ニューヨークでコメディを学び、1991年に映画デビュー。『憎しみ』(95)で注目を集め、『ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男』2部作(08)でセザール賞主演男優賞を受賞。『オーシャンズ12』(04)、『オーシャンズ13』(07)、『ブラック・スワン』(10)、『ジェイソン・ボーン』(16)や『イースタン・プロミス』(07)など世界各国の映画で活躍している。その他の出演作に『アパートメント』(96)、『エリザベス』(98)、『ジャンヌ・ダルク』(99)、『クリムゾン・リバー』(00)、『リード・マイ・リップス』(01)、『マンク 〜破戒僧〜』(11)、『トランス』(13)、『美女と野獣』(14)、『チャイルド44 森に消えた子供たち』『五日物語 3つの王国と3人の女』『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』(15)、『たかが世界の終わり』(16)、『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』(17)、『国家が破産する日』(18)などがある。

レダ・カテブ マリク役

レダ・カテブ マリク役

1977年、フランス、イヴリー=シュル=セーヌ生まれ。父親はアルジェリア人俳優マレク=エディン・カテブ、大伯父に作家のカテブ・ヤシーンを持つ。『ヒポクラテスの子供達』(15)でセザール賞助演男優賞を受賞。また同年、芸術文化勲章シュヴァリエ(騎士)を受章。その他の出演作に『預言者』(09)、『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)、『黒いスーツを着た男』(12)、『不機嫌なママにメルシィ!』(13)、『涙するまで、生きる』(13)、『アランフエスの麗しき日々』(16)、伝説のジャズギタリストを熱演した主演作『永遠のジャンゴ』(17)などがある。

STAFF

エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ

監督・脚本 
エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュ

エリックは1971年、フランス、パリ生まれ。オリヴィエは1973年、フランス、オー=ド=セーヌ生まれ。 1995年に短編映画『Le jour et la nuit』の監督・脚本を共同で手掛けて以来、チームを組んでいる。短編『Les Petits souliers』(99)で、クレルモンフェラン国際短編映画祭に招待され、パリ映画祭観客賞を始めとする様々な賞を国内外で受賞し、一躍注目される。その後、短編『Ces Jours heureux』(02)で、オマール・シーと初めてタッグを組む。2005年、初の長編映画『Je préfère qu'on reste amis』の監督・脚本を担当。続く『Nos jours heureux』(06)では、サルラ映画祭観客賞など多数の賞を受賞し、2009年には『Tellement proches』の監督・脚本を手掛ける。 2011年、オマール・シーを主演に抜擢した『最強のふたり』が大絶賛を浴び、フランスの歴代興収第3位の大ヒットを記録、ヨーロッパ各国、アメリカ、日本でも驚異的なヒットを成し遂げる。さらに世界中の賞レースを席巻、セザール賞全9部門、ゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞、ヨーロッパ映画賞、放送映画批評家協会賞にノミネートされ、東京国際映画祭では東京サクラグランプリに輝く。本作は、ブライアン・クランストン、ケヴィン・ハートを主演に『THE UPSIDE/最強のふたり』(19)のタイトルでハリウッドリメイクも実現した。その他の主な作品に『サンバ』(14)、『セラヴィ!』(18)などがある。

モデルになった二人

ステファン・ベナム 〈ブリュノのモデル〉

フランス、リヨン生まれ。ビジネスを学んだ後、障害者支援センター〈TOP GAN CLUB〉を開設。1992年、両親とモイーズ・アスリン博士の依頼で、自閉症のヨハン(本作でジョゼフのモデルとなった)が施設に入所。当初は介助することが困難だったが、ヨハンは非常に良い成長を見せた。 1996年、ステファンは自閉症の若者に人生の選択の自由を提供することを目的とする医療・社会的組織〈Le Silence des Justes〉を設立。自閉症の子供たち、ティーンエイジャー、青年の発達と社会的・職業的生活において、その家族に寄り添い、フルタイムでのサポートを提供している。この組織は、アメリカの作家・哲学者であり、1986年のノーベル平和賞受賞者であるエリー・ヴィーゼルの支援を受けている。 現在〈Le Silence des Justes〉では、サン・ドニのシェルター、大人とティーンエイジャーの若者のためのデイケアセンター、パリ地域にある14のアクティビティセンター、医療救護所、職業訓練のためのユニット、自閉症の若者が専門学校で学ぶための特別教育クラスなどを構成。この機関は、自閉症患者のための国内・海外への旅行も運営している。

ダーウド・タトウ 〈マリクのモデル〉

フランス、パリ郊外のリシー・ラ・ガレンヌ生まれ。ホリデーキャンプのアクティビティリーダーを務めた後、カウンセラーと特別教育のインストラクターの訓練を受ける。パーソナルケアの修士号を取得し、自閉症と回復力の概念に興味を持つ。チームマネージャーとしての訓練を習得し、自閉症に苦しんでいる子供たちや、ティーンエイジャーを支援する青年たちを訓練し始める。
2000年3月、障害者支援と、無資格のカウンセラーのための社会的・職業的リハビリテーションを奨励するという2つの目的で、自身の組織〈Relais Ile de France〉を設立。精神科医モイーズ・アスリン博士の経験を元に、障害のある若者に様々な活動を提供し、彼らの家族を支援を行う。また、個人の自立促進のためデイケアセンターを開設。さらに、慈善団体と協力し、モロッコ、アルジェリア、モーリタニアにもセンターを展開している。